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スピリチュアルなエセ科学主張にうんざりする

twitterで久々に見た「遺伝子組み換え食品は毒」的な発言。
もう十年以上前から一部の人が騒いでいて、最近は見かけないと思ったら、久々に見かけた。
いやいや、毒だったら食品として流通できないじゃない。
それに遺伝子組み換え食品が出てきてもう10年以上経つが、それで病気になった人は出てきただろうか?

そもそも、普通に品種改良でやっている交配を、確率に任せるのではなく確実にもたせる技術だ。
病気や渇水に強く育つ食物なのに、どこに人間に害を与えることがあるのか?
以前、遺伝子組み換えアンチの人と話したことがあるが「組み替えた遺伝子が人間の遺伝子を狂わす」と言っていた。
もう、開いた口が塞がらない。
結局彼らは「遺伝子組み換え」という言葉が持つ、マッドサイエンティストのホラー的実験のイメージだけで嫌悪しているのだ。
食品は体内で消化され、栄養として使われる。
そこに遺伝子は関係ない。
もし遺伝子に関与してくるならば、それはウィルスである。

それよりは、太陽から降り注ぐ紫外線の方が人体に遥かにダメージを与える。
だが彼らはそのことには触れない。
彼らにとって紫外線は目に見えないから、怖くないのだ。
一方、遺伝子組み換え食品は目に見えるから怖いのだ。

科学的根拠は「自分が理解できないから信じない」ということなのだ。
そのくせ「スピリチュアル」なんて言葉に酔うのだ。
別に「自然派食材だけを取りたいから」という自分だけの信念として行うなら良い。
だが科学的に嘘であることを主張して「自分が正しい」と声を荒げることだけはやめていただきたい。
……まったく愚かしいことだ。

念の為、ネットを調べてみてこんなページを見つけた。

エセ科学を科学するとは、なかなか面白い!

確かに遺伝子組み換え植物の危険性があるとすれば、生態系への懸念だ。
本来死滅するはずの物が死滅しなくなれば、生態系が変わってしまうこともあるだろう。
外来種の増殖で、在来種を駆逐してしまったように。
そういったことを根拠に「良くないのではないか?」と問題提起するならば話し合う余地はあるだろう。
だが彼らはそうではないから、お話にならないのだ。


ゲーム業界に身を置いたのは、はるか昔…… ファミコンやゲームボーイのタイトルにも携わりました。 デジタルガジェット好きで、趣味で小説などを書いています。 よろしければ暇つぶしにでもご覧ください。