見出し画像

変形キーボード付きスマホF(x)Pro1X

先日、通勤中にIT系のニュースを見ていると、イオシスでF(x)Pro1Xが売られていることがわかりました。
Twitterでもその情報を散見したので「これはすぐに売れるかも」と早退を決意。
運良く仕事のキリが良かったので夕方に秋葉原のイオシスに向かいました。
駅に近い裏路地表店の店頭にはもう張り紙はなくなっていました。
そこで裏路地裏店へ。

そこにも張り紙は撤去されていましたが店員に問い合わせると「ありますよ」とのこと。
後ろの棚の奥から取り出しましたがどういても最後の一台っぽい。
念の為聞いてみたところ「他店はわかりませんが当店ではあとはショーケスの一台だけです」と言われました。
危なかったです。

「けっこう安い」でおなじみのイオシス

さてせっかくなのでコーヒーでも飲みながらwifiでセットアップ……と思いましたが、付属のACアダプタは海外仕様。
英国製なので仕方ありません。
そこであきばお〜で330円のACアダプタを買っていつものBeck'sに向かいました。

箱はシンプルでいい感じ

セットアップ時に気づいたのですが、Free Wi-fiは認証が必要なのでセットアップ中は使えない事に気づき、急遽メインスマホのテザリングでしのぎました。

テザリングでセットアップ

筐体はかなり軽く感じます。スライド型フルキーではありますが、Astro Slide 5Gのように置いて使うより、両手で挟み込んで持つ親指タイピングです。
昔使っていたhtc Desire ZやXperia mini Proのような使い心地です。
Pro1Xは先代のPro1とキーボードが変更になり素直な形になりました。

ハードキーボード付き

しかし両手親指を使うことを考えると、センターに主要キーを配置した旧レイアウトも良いのではないかと思いました。
実際に使うと使いにくさが出るかもしれませんが。
キーマップは「ー(音引き)」が独立しているのでAstroよりも日本語に向いていると思います。
今のところキーマップを入れ替えたいとは思いません。

似たスタイルのAstro 5Gと比べると普段遣いはF(x)Pro1の方が使いやすいです。
Astroはその重さと分厚さのせいで普段スマホとしては使いにくいからです。

……と、概ね良いF(x)Pro1Xですが、もちろんマイナスポイントもあります。

まずF(x)Pro1はキーボードを展開させるのがちょっとやりにくいです。
薄さと液晶の端がラウンド加工になっているため指をかける場所がなく、たびたび電源ボタンを押してしまいます。
ちょっとイライラです。

ただ電源を切るだけなのに何がイライラか?
それかは指紋センサーに不満があるからです。
ポケットやカバンに入れている間に反応しているらしく、実際に使おうとしたときにはいつも「試行回数が一定数を超えました」となり、ちゃんと使えません。
特にセンサーの位置は良くないです。
閉じて手に持っているだけで絶対に触る位置にあるため、いざ使おうというときに回数オーバーエラーとなるわけです。
そもそも、センサーの精度が良くないので一発で成功することは稀です。

更に他の機種と違い、指紋センサーに指をおいても画面は点きません。
もし回数オーバーだとしても、画面に表示されてればそのままパスワード入力を行えるのですが、別途用意されている電源ボタンを押さないとパスワード入力までいけません。
不要なバッテリー消耗を避けるためかもしれませんが、これは逆に足をひっぱていますよね。

イライラポイントはまだあり、物理キーを畳んだときのソフトキーが、めちゃくちゃになります。
具体的には勝手にカタカナ変換され、しかも確定されてしまいます。何がトリガーでカタカナ確定されるのか挙動が一定しておらず対策が取れません。
(注)
どうやらこれはGbordのバグのようでした。
他の日本語入力アプリでは正常に入力可能だとわかりましたので、ソフトキーのときはWnnに変更することで普通に打てました。

それとこれは私の個体だけなのだと思うですが、「W」のキートップが縦に削れています。
暗いところでは裏から光が漏れるので結構目立ちます。
購入後、開いてすぐに見つけてしまい、ちょっとげんなりです。

Wキーの右に縦キズ
バックライトが漏れてます

開閉の裏蓋の段差でついたものとおもってのですが、Wキーには干渉しないので普通に最初から傷が入っていたようです。

背面に干渉するところはなし


まる3日使ってみた感想

途中でGbordのバグに悩まされましたが、原因がわかってからはスッキリです。
最近のスマートフォンからは省かれているイヤフォンジャックが付いており、FMラジオアプリで通信料なしでラジオが聴けます。


もちろん76Mhzからという特殊な日本バンドにも対応していますので、安心です。

残念ながらWideは別扱いなので、
文化放送などのFMサイマルは
わざわざ切り替えないといけない

ただWifiのつかみは若干弱いと思います。
他のスマートフォンで電波強度が「強」と判断されている場所で「微弱」となることがあり、Beck'sのFree Wi-fiでは繋がったり切れたりで安定していませんでした。

APN設定はかなりプリセットされており、SIMを入れたあと、キャリアのAPNを選択するだけですぐに使えます。

プリセット豊富


テーブルにおいて長文を打つのならAstro 5Gの方が断然楽ですが、立ったままの入力ではF(x)Pro1に軍配があります。
最近は会社支給のノートPCを持ち歩くことが多いので、長文はそちらに任せられるためF(x)Pro1をゲストスマホとして持ち歩くようになりそうです。

ちなみにF(x)Pro1Xをテーブルに置いてみると、レンズの突起のせいでガタガタとするため安定して置くことはできません。
やはり置いてタイピングというのは想定されていない作りのようですね。

そして最後に、画面を2分割にするマルチウィンドゥ機能ですが、実は横画面だと出来ません。
縦画面なら可能なので、まず縦画面で分割を行い、それから横画面モードに切り替えなければなりません。
物理キーを出した横画面モードの時は、自動回転をONにしていても縦画面に出来ないため、いちいちキーボードを収納する手間がかかります。
これは地味に面倒くさいです。
ですが、ユーザの中には大丈夫な方もいるようなので、バージョンアップで直る可能性はあります。

いろいろと実験的で、バグが残っている間に製品化するのがいかにも英国企業なんだなぁと、PlanetComputer社に引き続いて思いました。

ゲーム業界に身を置いたのは、はるか昔…… ファミコンやゲームボーイのタイトルにも携わりました。 デジタルガジェット好きで、趣味で小説などを書いています。 よろしければ暇つぶしにでもご覧ください。