中央アジアの秘境"fann 山地"旅行記-Part 1- 〜登山起点、パンジャケントまで〜
はじめに
昨夏にタジキスタンはfann山地へ登山へ行ってきた記録です。この記事は、日本からタジキスタンへのアクセスや現地事情について書きます。
パンデミック後のタジキスタンへの旅行記はあまり見受けられなかったのと、通行許可証の事情から現地の交通機関事情なども詳しく書いている記事は無かったので今後行きたい方のお役に立てればとの思いで執筆することにしました。
長文ですが暇な時間に目を通して頂けたら嬉しいです。
主な情報源については、英字の本を買いました。タジキスタンの登山事情について結構詳しく知ることができると思います。
旅の簡潔な旅程
成田からウズベキスタンのタシケントまでアシアナ航空
タシケントからサマルカンドまでは夜行列車にて
サマルカンドからタジキスタンのパンジャケントへはバスとマルシュルートカ(ミニバス)
出国 〜日本からサマルカンドまで〜
前日夜間の当直を終えて、成田空港へ向かう
成田からタシケントはアシアナ航空を使いました。
8/18 OZ101便 NRT13:20-ICN15:50 →OZ573便 ICN16:35-TAS 20:20
定刻通りに出発到着でしたが、仁川空港のトランジットの荷物検査の混雑でかなり時間がかかった。同じようなタシュケント行きの人々とともに優先してもらい、ぎりぎり出発10分前にタシュケント行きへ乗り込み成功
機内では隣の隣が日本人の妙齢の男性で、昔は中東方面によく行っていたそうでおもしろいお話が聞けた。
タシュケントには20:40に着。空港のバゲージクレームでsimカードを購入
Beeline 10GBのプランを6万somで購入。ウズベキスタンは観光に力を入れており、観光地や空港では比較的英語が通じます。
※レートは¥1→80som、$1→12,600somでだいたい1万somで¥120計算です
空港からはタクシー運転手の猛烈なぼったくり勧誘の中をくぐり抜けYandexでシェアタクシーを呼びタシュケント南駅へ。値段は12,500som
駅前で少し食糧を買ったりする。
ここでウズベキスタン第一ネコに遭遇。かわゆい黒猫ちゃんであった。
パスポートとEチケットを見せて、駅構内へ入り、夜行列車を待って乗り込んだ。
今回は2等車クペーへ。定刻通り発車し、サマルカンドへ。労働者と同じコンパートメント。意外と日が沈むと涼しいが、一応冷房付きの車両をとった。
サマルカンドからパンジャケントへ
サマルカンド駅からはYandex mapでバスを検索し、カフサルコナバスターミナルへ。この国の公共バスの料金はどこまで乗っても一律1400som(¥16.8)と格安なのです。カフサルコナへ降りると速攻でタクシードライバー攻撃。次々と行き先を言ってくる。すぐにパンジャケント行き(国境のJartepa🇺🇿)のが見つかり、料金をい聞くと2万som(¥240くらい)。事前の調査でも少し高めだが悪くないので、これで決めた。中に6~7人乗り込んで10分くらいで出発、8:05。50分くらい乗って8:56着。車内でグーグル翻訳で少し交流を図った。
国境通過
ウズベキスタンからタジキスタンへの国境通過。
ウズベキスタン側は割とスムーズに進んだ。手荷物も結構ルーズな印象。
たいてい国境の人からヤポーニャか行けって言われる。ウズベキスタン側は窓口2つあった。問題はタジキスタン側であった。ボロ目のお金のなさそうな建物に人だかりができている。それもそのはず、窓口も一つしかなく、そこに人々がたむろして割り込みも当たり前という感じ。まあ、時間はたっぷりあるので45分くらい待ったり、たまに抜かれながらも、印刷したタジキスタンのEビザを見せて無事入国。国境越えるとすぐにsimのデータ通信が使えなくなった。結構厳密なんだな〜って思った。
国境からパンジャケント到着まで
国境でもタクシーの運ちゃん攻撃にあう。ドゥシャンベとかの車もいた。
パンジャケントまでは20ソモニって行ってきて了承したら、ドライバーがすぐいこうとした。慌てて英語で細かく確認したら、向こうも英語が比較的できる運転手を連れてきて話すと1人20ソモニで4人で借り切ることになっていて、慌ててシェアで行くんだと伝わって、他の乗客待ちとなった。他の現地民は親戚のお迎えとかが多くて意外と捕まらないが30分くらいで4人集まった。それまでの間"Trekking in Tajikistan"の本とか開いてみていたら。1人の英語ができるタクシーの運ちゃんにその作者はおれの友達だと。おれがよく送っているんだと話して一応Telegramを交換した。Yagnob谷とかも送って行ったりしたことあるらしい。次回タジキスタンの山に行くときは、かれに頼むかもなあ、、、
ホステル到着
シェアタクシーに今宵の宿泊先のSalom hostelまで連れて行ってもらう。
中庭が素敵な良きホステル。11:00に到着して、ベッドまで案内してもらう。
中庭にオーストラリア人の学生さんと少し話したりする。
あんまり寝てなかったので3時間くらい昼寝をしてから街中へ登山用のガス缶の調達へ向かう。下調べでは、街中にあるらしいと聞いてあちこち2時間くらい強い日差しの中を彷徨ったが、結局見つからず、近くのバザールで登山用の行動食にレーズンや豆菓子などを購入した。反省としては、塩分補充系のレーションの現地調達は難しかったので、日本から調達していけばよかったなとは思った。
最後に現地simカードを購入した。Megafonの20GBのYouTube視聴可能なもので150ソモニで購入。
夕方になるに連れて町はとてもきれいであった。
山への入山については、ガス缶の調達、レーションの調達、Artuchまでのアプローチ手段について現地の人から聞くこの3つが揃えば入山をすると決めていた。
アプローチ手段についてが最も難易度が高かった。バザールの周辺で聞き込むとたいていタクシー運転手から800ソモニとかかなり高い金額で交渉される。結局宿の人(一番英語が堪能な中学生くらいの娘さん)に聞くと時計台から1日3回8,10,12時に出ると聞き出せたため、入山についても確定した。
ちなみにここで入山までできなければパミール高原方面へいこうと計画していた。(そのためにGBO ビザも取得した。)
結局ガス缶はホステルに売ってるものを購入し、夜はホステルの各地の宿泊者とおしゃべり。もっと英語力をあげたいな〜って思いました。
夕飯は適当にバザールで買ったものを食べて就寝。
シャワーも水圧は弱いけどまあまあ快適
湿度がすごい低いおかげで、夜は25℃くらいでも快適でした。
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