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祈った対象は・・・妻だった。

こんばんはみなさん。NHKの朝の連ドラ「おかえりモネ」見ていますか?

ここ2〜3年の中で、私にとって一番好きな作品になりました。毎日見れるわけではないのですが、見た時に必ず「あーーーーっ!これは、キターーーーッッ!(語彙力崩壊)」と思うセリフや登場人物のやりとりが見られるのです。

今日(10月19日)の私のグッときたポイントは・・・新次さん(亮ちんのお父さん)が、美波さん(亮ちんのお母さん)の死亡届を出すと決意した理由というかプロセスなのです。

死亡届は以前、美波さんのお母さん(亮ちんの母方祖母)が、行方不明になって長いこと経っている、もう死亡届を出してもいい時期だと思うと、新次さんに残していったものでした。(その後、新次さんは酒を飲んで大暴れ、自暴自棄になってしましたよね。今は仕事もアルコール依存の治療も頑張っているみたいですが。

先週のまでの話で・・・マグロ漁に出て、大嵐に巻き込まれてしまった亮ちん。気仙沼港で息子の帰りを待つ新次さんは、神様や仏様でなく、美波さんに祈ったのです。亮をまだそこに連れて行かないでくれと。

人は祈る時、特定の神仏でなくとも、人智を超えた何か大いなる力に対して祈りを捧げます。新次さんは嵐の中で、美波さんに「頼むから亮をそこに連れて行かないでくれ」と祈ったのです。自然と湧き上がってきた祈りの言葉だと思いますが、祈った後に、新次さんの気づきがあります。もう自分の心の中で、美波がここにいないって認めていたんだな、と。

今回の新次さんは、美波さんの不在を認めた一方で、心の中では美波さんに祈りという形の対話ができたのではないでしょうか。アルコール依存症の治療もいい方向に進み、亮ちんとの関係もよくなっていきそうな、そんな兆しが見えた素晴らしいお話しだったと思います。

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これを書くにあたって、北山修監修の『日常臨床語辞典』誠信書房 を読み返しました。ふと思いついた時に捲りたくなる辞典です。

#おかえりモネ #朝ドラ受け #祈る #カウンセリング #心理療法

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