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百人一首でときめきを…①

百人一首って誰しもどこかで、聞いたことあると思う。例えば、広瀬すずさん主演の「ちはやふる」とかね。あれも百人一首がベースになったストーリーになっているのよ。

昔の人の恋愛の仕方って凄く複雑な感じがするけど、なんだかんだ今はとは変わらなくって。なんなら感性に関しては今よりも遥かに美しいかもしれない…。と私は思っているわ。

恋をしてる人もしてない人も、これを読んでみてほしい。第1回目は平兼盛が堪えられない想いを読んだこの一首。

しのぶれど 色にいでけり わが恋は
ものや思ふと 人の問ふまで

《現代語訳》
胸に秘めてきたけれど、(私の恋心は)顔や表情に出てしまっていたようだ。周りの人から「恋でもしているのかい?」と尋ねられるほどにはね。

もう!!!キュンってしませんか!!!私この一首が1番好きなんですよ!!!忍んでるのよ、本人はね!本人はね!!!でもダダ漏れなのよ。ポーカーフェイスはどこに行った!?想い人に偶然会ったり、恋煩いしてると、なぜか周りの人って敏感ですよね。(笑)

逆に周りから「あの人のこと、好きなんじゃない?」なんて聞かれて、はっと自分の恋心に気付くなんて経験だって無くはないでしょう。

平安時代とかに比べたら、今は自由に恋愛できるようになっているけど、やっぱり今でも男女の恋心の小さな揺れって同じなんだよね。でもそれをなかなか人には言えなくて…。なんて素朴な恋心を歌った一首なんだろうか…。美しい。

《語句解説》

しのぶ…秘めている、堪えているの意味

色に出づ…心の中の思いが顔や態度に出ること

ものや思ふ…「もの思ふ」が恋煩いの意味で「や」は疑問の係助詞

人の問うまで…他人が尋ねるほど、の意味

細かく言ってしまえば、もっと語句とか文法あるけど、興味を持たないと覚えないし、興味を持つためには最初はサラリと流すことが大切かなと勝手に思ってるからこれ以上はあんまり書きたくないな。(笑)

私の周りには古典、古文が苦手って人が多いのね。でも、最近のドラマよりロマンチックだと思うし、文章とか、言葉とか仕草が綺麗で繊細で美しいと思ってるの。好きの押し付けはしたくないから、こういうの読んで少しでも興味を持ってくれればいいなぁ。

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