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いきぬくということ。

死なないことではない。適度に息を吐いて、気を抜くことだ。

これからきっといいことあるから、なんて他人の言葉は、所詮未来予知ではなく、どう慰めたらいいのかわからない故の常套句にすぎない。

あなたがいいこと、と思うことと、その人がいいこと、と思うことには、髪の毛ほどかもしくは、エベレスト級かの違いはあれど、差がつくに決まっている。個人の価値観は、千差万別。みんなちがってみんないい。

ほめたり喜ばせる言葉でさえ、素直に受け取れない私のような人間もいるから、尚のこと。みんなのいいことは共通じゃない。

死んじゃダメ。

それだって価値観の違いだ。今つらいつらいと嘆いているあなたの心を分かっていない人が、なぜそれを判断するんだろうか。

推奨したいわけではないので、私の考えを述べる。

私は『死にたい』ではなく、『生きたくない』人間だ。

死ぬのは怖いし、今は毎週楽しみにしているドラマや、新刊を待っているマンガが世界にあふれている。なんだかんだ、楽しい生活をしていると思う。物理的には。

けれどこと社会や人間に関わる瞬間、私の『心』は少しずつ欠けていく。価値観の違いに振り回され、流され、ぶつかって、欠けていく。そんな風にかけたところを埋めてくれるものが上記の楽しみにしているモノたちなんだけれど、それでも限界は来る。

そんな時に思うのが、『生きていたくないなー』だ。

毎日が変化に富んでいるわけではなく、ちょっとの嬉しいことでハードなプレッシャーを押しのけながら、ただ、『息している』ぐらい。

それでも私は『生き続けている』

たまに一人で好きなものを贅沢に食べ、なにもしない休日をとり、好きなだけ夜更かししてエンタメに耽る。

きりきりと張りつめた弓を解き放ち、飛び出す矢の如く突き進む。

そんなこと、めったにできることじゃない。だからいい。

生き続けるためには、息抜くことも必要なのだ。

周りが何を言おうと関係ない、というと、精神が強い人はそうできるけど、とまた火種になりそうなので、黙ることにする。

逃げではない、恥でもない。

これがきっと、いきぬく秘訣なのだ。



お付き合いいただきありがとうございました。