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三年計画の定点観測(2021年7月度月報+アンケート結果)

今回は2021シーズンの折り返し、さらには三年計画もスタートから1年半が経過して折り返し地点を越えたということで、2021シーズンの前半戦についてと三年計画のここまでについてアンケートを行いました。

8/1の夜にKMさんとこのアンケートを踏まえたライブ配信を行い、ここまでの振り返りに加えて今シーズンの後半戦や来季以降についての展望も行いました。3時間弱も話してしまったので、そこで話したことについて重複してここでも書くことはしませんが、せっかく多くの方にアンケートに答えて頂けたので、アンケートの全回答を原文のまま掲載しようと思います。

もし、よほど時間があるという方がいましたら、その時のライブ配信はアーカイブ化されているので聴いてみてください。

アンケート結果の後ろには、さすがにいつもよりは分量を落としますが7月の振り返りと8月の展望を書いていきますので、だらだら回答を書いていて長いよと言う方はザーッとスクロールして頂いても構いません。

ただ、ほとんどの項目が記述式で手間がかかるにも関わらず、Twitterの文字数では収まらないようなきちっとした言葉で回答してくれた方が多くて嬉しかったので、せっかくなら回答してくれた方はご自身の意見との比較、そうでない方もこんなことを考えている人がいるんだなというのを眺めてもらうのもアリかなと思います。いくつか抜粋にすると自分の主観に近いものを選んでしまいそうなので、全部を載せています。

うんうんと頷きながら読んだものや、確かにそうだね!という気付きをもらえたものなど、色々ありました。回答してくれた皆さん、本当にありがとうございます。


◆アンケート結果

Q1.三年計画がスタートしてから1年半でここまでの満足度は?(10点満点)

→ 平均 7.0 点


Q2.前半戦のMVPや特に成長していると感じている選手を1名だけあげるとしたら誰ですか?

1位 柴戸海 9票
2位 小泉佳穂 7票
3位 伊藤敦樹 5票
4位 キャスパー・ユンカー 4票
5位 明本考浩、西大伍、槙野智章 1票


Q3.リカルド・ロドリゲス監督体制になってから、2021シーズンのここまででチームコンセプトがどれくらいピッチ上で表現出来ていると感じていますか? また、リカルド・ロドリゲス監督はチームコンセプトにあっている監督だと思いますか? 良ければ具体的にどういうプレーが出来ている/出来ていないのか教えてください。

前線からのプレス、CBのビルドアップは出来てきている気がします。
引きこもる相手からは点が取れないので、ブロックを破壊するのかセットプレーで決めてしまうのか、この辺が課題かと思います。
最終ラインからの数的優位を作りながらの前進、ポゼッションサッカーは少なくとも、昨季にはあまり見られなかった部分であり、表現しようとしている段階にあると感じる。また、試合数にばらつきはあるものの、6位という数字は就任1年目として悪くなく、もう少し結果が出るまで時間がかかると思っていたため良い方向性で進んでいると考えている
試合を4Qに分けて戦う特殊なシチュエーションですが、都度相手に合わせた修正が入りながら戦えていると思います。
90分トータルでの勝利を目指すという点でコンセプトには合っていると考えています。
相手のやり方に合わせたボール保持(3+2,3+1,4+1)を試合の中で変えるのは選手だと思っているので、ブレイクを待たずに全体の配置・やり方を変えられそれを体現出来る選手、伊藤敦樹を評価しています。
全体の進捗率で言うと3~40%程じゃないかと思います。ビルドアップ時の各自の振る舞い、ファイナルサード等、まだまだ足りないかなと。
非保持面では迎撃守備時の選手の迷いがとても気になります。
迎撃守備だけなら、昨シーズン一時期上手くいってた時期(ホーム仙台、ホームC大阪)の頃の方が迷いが無いように見受けられます。
チームコンセプトは40%くらい表現できていると感じています。また、リカルド監督はチームコンセントに非常にマッチしている監督だと思います。
できているプレー
2点取られても3点取り返す攻撃、それに基づく効果的なプレーの選択(ゴール期待値の高さなどデータにも現れている)ネガトラ時の即時奪回、縦横圧縮型のコンパクトネスな守備、それに基づく最終ライン高さ
できていないプレー・奪った位置からフィニッシュワークまでの速さ(相手の陣形が整う前に仕留められていない時が多い)
前プレでうまく規制できてないので剥がされる時がある。だいぶ改善されたが前にスペースがあるのに運べない、目の前の敵を惹き付けられていないプレーなど
リカルドは浦和のチームコンセプトに沿った監督であり、それを一定以上表現出来ている監督だと思う。特にプレーコンセンプトはどの場面も、それが機能しているかは別として、表現しようとしていることはプレーから見えている。
リカ体制になってからは嬉しい誤算で予想以上の結果だと思います。ただ3年計画という視点で見ると微妙です。
1年目の大槻さんと2年目以降のリカは単体で見れば共に評価できますが、両者はまるで戦術が違うので3年計画の1年をほぼ棒に振ったとしか見えません。
必ずしも大槻さんが悪いわけではありませんが、3年かけてリーグ優勝を目指すというのであれば、戦術をしっかり持った監督が指揮を取り始めた今年を3年計画元年にした方が良いのかと思います。
最後にリカ戦術を表現しているプレーを挙げると、ボールを蹴る直前まで判断を見極めるプレー(キャンセリング?)は今までにない良いところだと思います。特に柴戸くんは格段にそれが向上しているように見えます。マリノス戦の岩波くんのプレーは失点に繋がってしまいましたが年数をかければ良い方向に行くと思います。
反対に、ミドルシュートはもっとあっても良いのではないかと思います。リカは繋ぐことを志向している監督なので最終局面まで繋げと言われているのかもしれませんが、ミドルシュートから生まれるチャンスもあるはずなので、個人的にはもっと期待したいです。ホーム福岡戦の佳穂くんのゴールを見れば明らかなはずです。笑
キーコンセプトの実現度はかなり高い印象 特に「個の能力を最大限発揮する」という点は、どの選手も好不調あれど、試合に出ればそれぞれの長所が遺憾なく発揮されていたようにみえる。
プレーコンセプトについて、攻撃面については「縦に早く攻撃する」という趣旨のキーワードが並んでいるが、ボールを保持できるようになったことの裏返しもあってか、どちらかというと時間をかけて攻める場面の方が多かったイメージがある。ただし、ビルドアップ時に充分に相手を引き付けて貯金を作れた際には、スピードのある攻撃も出来ていた。
一方守備面についてはかなり表現できていると感じており、特に即時奪回という点ではカウンタープレスによるボール奪取の回数が去年と比較して上がっている印象。
上記を踏まえるとリカルド監督はキーコンセプト、プレーコンセプトともに実現できる能力を持っており、ベストに近い監督だと感じている。
チームコンセプトに合っている。
主導権を握って、攻撃的な闘いを志向。
日程の制約内・ゲーム内で最適解・現実解を引き出すのが巧み。残り一年半で三年計画の結果を出すのにうってつけの監督。
「キーコンセプト」は少しずつ形として見え始めており、またリカルドのやろうとしているサッカーと彼自身のキャラクターはそのコンセプトに見合うものだと思う。
しかし以下の点については、後半戦以後の改善に期待したい
・ビルドアップ時のパススピード
・アタッキングサードでのドリブルとパスの使い分け
・失点した後の精神的な切り替え
リカルド監督はコンセプトには合っていると思う。ただ構築途中でユンカーがやってきた事でパス回しをもっと四苦八苦して身につけなければいけないところを、ユンカーのカウンター一閃で片が付いてしまう事になって、それがいいのかどうか。
チームコンセプトの達成度は凡そ70%。リカルド監督だからこそ、チーム内での不平・不満が漏れず、日々のトレーニングに取り組めている、とみています。特に守備の点で、両サイドハーフが守備時にスペースを消すだけでなく、ボールを奪いに行っている点が大いに評価できる。
チームコンセプトは試合中にサボる選手は居ないしハードワークも出来てるし、シーズン前に思っていたよりも縦の速いサッカーやっているので表現出来ていると思うがただ期待値は高いので点数を付けるなら65点
リカさんも情熱的な方でしっかり浦和を背負ってるところは感じられるし、即時奪還のショートカウンター辺りはコンセプトにも合っている
25%くらい。 この先を見ないとわからないが、それを体現出来る選手を揃えてからと思う。パススピードが遅い。受け方が悪い。ダイレクトプレーが少なすぎる。できてきたと思えるのはプレスの質の向上。しかし、ゾーンに縛られが如く、後ろから追い越してくる相手にマークがいない。対応してくる相手に簡単に崩される。
キーコンセプトについては概ね方向性が一致してると思いますが、プレーコンセプトにある即時奪回やスピーディーな攻撃はコンセプトに沿うのであれば改善ポイントかと思います。
そもそも三年計画で示された方向性とリカルドサッカーの方向性は完全に一致しているのか?というのがよくわかりませんが、フロントと監督とのコミュニケーションに問題はなさそうに見えるので折り合いはついているのでしょう。
リカルドサッカーの成熟という意味では想定よりかなりいい速度できていて、一年目としては及第点以上ですが、2年目としては微妙とも言えると思います。
コンセプトをただただ縦に速いサッカーと解釈する人からすれば、真逆のサッカーに見えると思います。
改善点としては、度々チームからも言及されていますが非保持での即時奪回が最も出遅れている点だと思います。ここがもっとできるとより多くの人を納得させられるのではないかと。
ここ数試合、ユンカー選手の能力を生かした縦への速い攻めができているように感じないのが気になりました。
達成率5割
合っていない このチームコンセプトはチョウキジェさん念頭に作られたと思っているので ハードプレスからの縦に速い攻撃等
ロドリゲスサッカーはボール保持することによって守備時間を減らす守備的なサッカーなのかなと理解しています
決して否定的な意味ではなくこのサッカーを突き詰めていってほしいと思ってます
浦和らしいサッカーが攻撃的なサッカーというのはよくわからないが、リカはなんとなく浦和っぽい感じがする。
セットした状態でのビルドアップ、非保持の守備はある程度形になってきていると感じています。一方で「攻守に切れ目なく、相手を休ませないプレー」を実現させるためには、即時奪回に拘る必要があると思います。上位の川崎や横浜FMとの大きな差はそこにあると思っていて、リカ監督も前から奪いに行くことは試合中も求めているので、今後向上して行って欲しいです。
リカルド監督は概ねチームコンセプトにあっていると思います。チームコンセプトより、より勝つ確率を上げるために堅実さ、信念がある監督だと思いますが、西野TDの話していた通り、フロントから求めていることもあるということなので、そこは試合の局面やその試合に求められることで多少変わるのかなと思っています。ハイテンポなサッカーも想像出来ますが、あまりそういう展開は好まないと思うので、そこは少し違うかなと思います。
リカルド監督になってからの表現出来ていることに関しては、しっかりと準備期間があり、相手の出方が当たっていた時にはボール保持をメインに表現出来ていると感じます。
(相手の出方が違った場合は飲水やHTまでの修正を自分たちで出来ると一番いいですが)
出ている選手によって出来ることの幅が変わるので、そこは試合に出る選手の組み合わせや、配置と役割をこれからまた考えていくのかなと思って楽しみにしています。
出来ていないことは、持続性と、圧力がある状況下での継続性と思います。
シーズン序盤よりは減りましたが、時間の経過と共に求められる配置が取れない、いるべき場所にいないなどの問題が起きていると感じます。(試合展開としてどうしても攻撃の始点となるCBとアンカー、ボランチが標的になりますが…そもそもDAZNだと前線の配置や動きが見えないなどの問題もあります笑)
あとは後述しますが、勝ちという結果が求められる、プレッシャーのかかる試合、試合展開で変わらずに出来るかという点も現時点だとあまり出来ていないかと思います。
負けているからこそしっかりとビルドアップから攻撃を始めるべきだと思いますが、時間帯を考えてアバウトに攻めてしまうことがあったと思います。(湘南戦は特に自陣のミスでの失点の影響もあったかもしれません)
「個の能力の最大化」はポジショナルプレーそのものの考え方自体がマッチしているので良いと思う。積極性や相手を休ませないについては、コンセプトをどう具体化して捉えているか次第。個人的には最初に持ったイメージとは違うが、リカルド選出はポジティブ。
2020年の課題としてクラブがあげた「主導権を握る」に対する改善策としてリカルド招聘は的確だったと思う。ボール保持を4局面の起点として、ボールを持ちながらバランスを保つ、それによってネガトラを機能させて即時奪回を図るというのは徐々に表現出来るようになっている。
奪ってから最短距離でゴールまで行くのは奪う位置をどれだけ自分たちでコントロール出来るかになると思うので、保持のバランスや質を上げることでボールの失い方のデザインをしていくことが出来れば、主導権を持ちつつ、攻守に切れ目なく即時奪回を行って、ネガトラも保持の一部のような感覚でそのまま前に出て行ければ理想的なのかなと。
合っているけどまだポジトラ、ネガトラ両方とも精度や質が足りないと思う
キーコンセプトではもっとスピーディーなサッカーを標榜している印象で、その点では到達度は高くないと思います。リカルドがチームコンセプトに合っているかというと、微妙に合っていないと思いますが、結果としてここまでは上手くいっていると思います。


Q4.獲得・放出する選手の評価基準はチームコンセプトに沿っていると感じますか? 

ネガトラ時に素早くボール奪取からの攻めを考えると酒井宏樹選手はうってつけかと思います。
小泉、明本、敦樹らを始めとした新加入選手が試合に多く出場し、走の部分において大きな貢献をしている。ユンカーや江坂といった、ゴール前での質を高められる選手や西、酒井などの安定性を高められる選手の獲得は大きく、スカウティングの部分が素晴らしいと思っている。
獲得する基準、放出する基準には一貫性があると考えています。
酒井選手は90分を通して高い強度を保ち続け、西選手とはまた違いインナー・オーバーラップを繰り返せるのでコンセプトに合っていると思います。
明本や小泉、伊藤敦樹等を中心に加入選手の多くがチームコンセプトに充分沿っていると思います。
放出面では杉本の放出だけが少しだけ疑問が残る印象です。今後CFの内定でも決まれば話は別ですが…。
明本選手の獲得は、チェイシングを繰り返すという意味では速く、激しく、外連味なくというコンセプトに合っていると思います
小泉選手、明本選手の獲得はチームの世代交代の狙い及びキーコンセプト、プレーコンセンプトに合致していると思う。また、ユンカー選手、酒井選手、江坂選手の獲得は来年度にJリーグを優勝する狙いに沿っていると考える。
佳穂くんは言うまでもないと思います。アキもSBができたことが嬉しい誤算で素晴らしい戦力だと思います。
ただ、タツヤくんはここ最近出番を増やしていますが、僕の目にはイマイチに見えます。
もちろん一素人の評価なので言うのも憚れますが、右サイドは西・関根のコンビの方が合っているのではないかと思います。
仮にタツヤくんを使うとしても、外に開かせてもっと前にスペースがある状態で使う方が良いのではと感じます。
ガンバ戦の3点目や広島戦の1点目は彼の持ち味を存分に発揮しているプレーだと思うので、このようなシーンを作ると彼が活きるのかなと感じます。
さらに武藤くんの放出に関しては少々疑問です。
佳穂くんの代わりが必要な中で、プレーのスタイル的に武藤くんはその1番手か2番手くらいの存在だと思っていました。
任くんの獲得もありましたが、武藤くんは十分に1.5列目で仕事ができる選手だったはずです。
もちろんリカの戦術云々はあるでしょうが、個人的には武藤くんより杉本くんが使われていることが少し不可解でした。
繋ぐ監督が終了間際になると高さを出して放り込むというのは長期的に考えたらどうなのかと。
コンセプトに合致しているという文脈で考えると、明本選手が真っ先に思い浮かぶ。積極的なスプリント、チェイス、無尽蔵のスタミナは『前向き、積極的、情熱的なプレーをすること』『攻守に切れ目のない、相手を休ませないプレーをすること』をまさに体現している選手だと思う。
酒井選手・江坂選手については、どうして獲れたの?としか言いようが無い。
ショルツ選手のプレーはまだ良く分かりませんが、情熱的なプレーをしてくれそう。
時折、脆さを見せる最終ラインに力強さをもたらして欲しい。
冬と夏に獲得をした選手に関しては、全員チームのコンセプトにマッチしたメンバーだと感じる。
ここにきてFWを2枚放出(予定)とのことなので、そこを埋める補強があるのかどうか注目したい。
獲得は満足。特に江坂は佳穂が替えが利かない状態だったのでラッキー。杉本の放出はレンタルとは言えどうなのか。何かさらに大物を連れる算段が付いたとか?武田は将来を見据えてならレッズでたまに来る出番を待つよりはいいかと。
ユンカー選手、酒井宏樹選手の獲得は理に適っていた。浦和最大の弱点を逆にストロングポイントに昇華させようとする、フロントの強い意志を感じました。
放出はチームコンセプトよりも年齢、年俸、チーム戦術の対応力のバランスを見てやっていると思う、とても評価出来る
獲得に関してチームコンセプトの中で点を取りに行くっていう、一番難しい部分を埋めれるユンカーを取ってきたところが評価出来る
江坂の獲得が攻撃のキーになると感じる。阿部の後継的なチームの重しに西の獲得を評価する。プレイの質が上がらない選手のライバルを入れるのも良し。右の酒井。センターのショルツ。
3カ年計画に基づいた時に、今年来年にピークを迎える選手(20代後半)を積極的に獲得している事は来年度のタイトル獲得への意欲が感じられます。
沿っていると思います。当初、浦和を背負う責任という言葉が全面に出ていて、個人的には嫌いな言葉でしたが、今は印象が変わりました。ユンカー、酒井の加入会見から、クラブが選手に「野心があるか」を確認しているようで、それがニアリーイコール浦和を背負う責任なのであったらいいと思っています。
レオナルド選手からユンカー選手に変わったことで前からのプレスというコンセプトは実現されていると思います。
ロドリゲスサッカーのコンセプトに沿って非常に効果的に編成できていると思います
ただ、酒井の獲得だけは西が控えに回るところだけ勿体なかったなと
2年契約なら来年はレンタル放出の予感がします
3バックor4バックは攻撃の形と守備の形(ボール保持or非保持)で分けて考えないと行けないと思いますが、守備は4バック基本で行くと思うので酒井宏樹選手と西選手の使い方はドウか。フランスリーグをしっかり見ていないのでわからないですが酒井選手大外固定だと戦術の幅が若干狭くなるかと思います。酒井選手はとても良い選手なのですが…
獲得選手に関してはチームの課題に沿って解決できる存在を挙げていると思います。
(キャスパー選手→ビルドアップにより前進した先で質の高いフィニッシュを行える、非保持の時もカウンターを狙えるスピードとテクニックを持っている
ショレ選手、酒井選手→ビルドアップ時に求められるボールの扱い、守備時の対人の強さを備え、ヨーロッパでの経験を持つ
江坂選手→ビルドアップの手助けをしながらファイナルサードで決定的な仕事をこなす役割を現状小泉選手しか行えていないが、同等以上のクオリティで行える)
放出に関してはどの選手をどのポジションとしてリカルド監督が考えているかがはっきり分からないので言い切ることはできませんが、
平川コーチの引退試合でやっていた3-4-2-1は後半戦、使う時思っていて、その場合は
1トップ→キャスパー選手、興梠選手、江坂選手(マルチ)
2シャドー→小泉選手、江坂選手、汰木選手、田中選手(マルチ)
で考えている、と予想しているので、武藤選手と杉本選手を放出したのではと思います。
仙台戦あたりでやっていた田中選手のインサイド配置はシャドー起用を見越して?と邪推します。
西野TDの獲得リスト、リカルド監督の行ってくれ、には信頼を寄せています。
コンセプトの捉え方次第だが、リカルドを据える捉え方なら良い補強が続いていると思う。(配置を遵守できる素養があり、そのうえで特徴のある選手たちを取れている)
今季加入した選手は特に姿勢の面でのコンセプトを体現出来る選手たちだと思う。特に明本、小泉、敦樹の情熱的な感じはグッとくる。またリカルドが個性の活かし方が上手いというのもあると思うが、チームの枠組みの中で長所を発揮してくれるシーンが多いのは良い傾向。
ほとんどが合致していると感じる
ここまでは全て納得のいく獲得・放出だと思います。ただし、キャスパー・ユンカーはチーム戦術に合わせる前に活躍してしまった印象です。もしかしたらいつか使いづらくなる日が来るかもしれない、と危惧しています。


Q5.クラブの体制が変わってから良くなったと思うところはありますか? あるとしたらどういう部分ですか?

情報がオープンになりました。隠してないと思います。
裏側とまでは言わないけどどういう意思決定がなされているかがわかりやすくなった
SNS等の広報活動も彩艶の件での申立も、筋が通っていて納得感のある動きをしてくれている。
特に酒井、江坂の加入会見を西野TDの分も含めてフルで配信してメッセージを提示してくれているのはとても嬉しい。西野さんのコメントにもあったが、クラブがオープンな姿勢でいてくれることで、サポーター側がどういう目線で評価すれば良いのかを考えられるので建設的。
論理性。
あるべき姿から目標の設定、課題の認識、解決へのアプローチと計画、リソースの確保、遂行と進捗の共有、いずれも黄金時代以降で一番良い。
広報活動、選手加入時の会見など多くあると思います。
1番は西野TDの就任なのでしょうか。
オープンにする、世界一のクラブなら世界一のフロントにならなければ、という考えは素晴らしいと思いました。
新しいテクノロジーやシステムの導入をしたりと多くの変化がありました。
表に出てきて説明してくださる西野TDだけでなく、それを裏で支える方々にもありがとうございますと伝えたいです。
選手獲得の際に西野TDが表立ってメディアに出る、クラブが自ら記者会見をライブ配信する等、今クラブが考えていること、選手に求めていることが見えやすくなったこと。
情報の出し方がうまくなった。
3年計画を掲げたことによって補強タイミングを見計らう余裕が出来たのが大きかったのかなと思いました
今までなら昨年末にパニックバイでプルティモネンセあたりにボッタクられてた気がします
江坂も移籍市場に流れたから獲得しただけで本来今年末に狙ってたポジションだったのかなと思いました
こまめに情報発信をしてくれるので目線が合って、とてもいいと思います。
コンセプト、評価基準などを定めたこと。それに従って組織として動けていること。広報含めた情報公開。
情報がよりオープンに開示されるようになったことと、SNS運用。
補強のスピード感。
SNSの対応
あとは強化部がテオと手を切ったところと、代理人に頼らないで自ら選手を見つける事をするようなったところ
チームのコンセプトを重視して、それに適した選手を獲得しようとしたり、狙いを定めているところが良くなったと思います。
ネットでの情報発信の精度が格段に上がったと思います。
クラブとしての考えや意思をサポーターに対して明確に示してくれるようになった。またSNSの頻度と質が向上した。
以前から営業部はいい仕事をしていると思っていました。
土田SD西野TD体制になってからの強化部の働きは瞠目すべきものです。
レッズのチームコンセプトとゲームモデルをを再定義し、それに合致した監督を招聘した。
これにより狙った選手から行きたい、あのサッカーがしたいと思われるチームになってきた。
チームに競争と刺激をもたらした。
選手獲得のプロセスが整理され、重要なピースとなるべき選手が予算内で獲得出来た。
フロントがロジカルな思考で意思決定できていること。
具体的には選手獲得・放出ともにデータを用いた評価ができていることや、チームスタイル・事情に合わせた選手獲得ができていること。
方針が明確になったように思えます。
ミシャの時もそうでしたが、明確に「繋ぐ」という理念を持っている監督なので、チームとして目指しているサッカーが確立できているのかなと思います。
鹿島のような「ジーコイズム(?)」、「常勝気質」を確立できたら真のビッグクラブになれると思います。
チームのコンセプトを言葉によって具体化・可視化したことや選手獲得の経緯(特に途中加入の選手)を話せる範囲で公にするということは、外からの評価を恐れないということであり、それをするためには自身の仕事を最大限こなさなければならないというプレッシャーを自分に課している筈。なのでその部分。
将来有望な選手、前所属チームでの主力選手が来てくれるようになった
コネクションが増えた
西野TDの情報発信
・フットボール本部・強化部・現場の意見がまとまり、判断が早くなっていると思います。
・SNSでの発信・平川さん引退試合でのデザイン事務所・浦和レッズオフィシャルメディアなどかなり洗練されたと思っています。
前述したスカウティングの部分
SNSの活用
試合中屋根を見ていた昨年と比べたら、試合は面白いし選手も明るい気がしますし、良くなったことしかないかと思います。


Q6.三年計画の目標は2022年にリーグ優勝すること、2023年以降は常に優勝争いをしつづけるクラブであることです。そのために成長しなければいけないのはどのような部分だと思いますか?

攻守にプレー強度を保つ事、サッカーの上手さ速さだけでなく巧さも忘れない事、育成に手を抜かない事、だと思います。
勝ち癖、決定力、プレスとアタッキングサードでの精度
選手個々の基礎技術。論理だけでなく質でも殴れるようになること。
それぞれがいて欲しいポジションにいてもらうためには、そこへきちんとボールを届けられれようになることもセットで必要。それはパスの強さやレンジ、ドリブルで運ぶこと、それをするためのボールの受け方が出来ないと難しい。こうした基礎的なプレーをミスなく高い強度で連続的にやれないと勝ち続けることは出来ないし、普段のトレーニングの要求レベルが高くならないと他のクラブの成長に追いつかれてしまう。
今いる選手はもっと成長して欲しいし、そのスピードで間に合わないのであればこの夏の酒井、江坂のように既に高い質でプレーできる選手をお金を使って連れてくるしかない。
勝利の再現性を高めること。+最後は選手の質。資金、交渉の優位、選手などを確保し続けること。
個人的に2017年のACLはそれまでの、2014年の2位、2015年のCS、2016年のACLソウル戦のPK、CSのアウェーゴール差負けなど、多くの痛みや失敗を経験した積み重ねがあったからだと思っています。
あの頃を経験した選手は減ってしまいましたが、クラブの経験値として生かしてほしいです。
今のメンバーも優勝争いに慣れていくことが求められると思います。だからこそ今年も最後まで3冠を目指すことが重要だと思います。リーグ戦のラスト5試合の重さも順位によって変わりますし、カップ戦の戦いも独特なものがあるでしょうし、ミシャ監督の時によくあった勝負の試合にいかにいつも通りの試合ができるか、というのがリカルド監督のサッカーにも求められるのでは、と思います。
今はシステムの噛み合わせや構造的な歪みが生じると、個の力では覆すことができていない。毎回リカ監督のねらいが嵌まるとは限らないので、我慢して一点取って勝つような勝負強さを身につけて欲しい。カップ戦やACLなど、一発勝負の場面ではより重要だと思う。
良い監督を呼んで来れるか。
お金の使い方が上手なフロントになって欲しい
今はそれが出来ていると感じます
サポの声にも必要以上に惑わされずコンセプトを貫いてほしいです
あと今のコンセプトはロドリゲス監督を念頭において作成されてない気がするので修正してほしいです。ここは意外と大事なとこなのかなと思ってます
4分の1のところのアイディア、精度。
重要なのは今のやり方をリセットしないことだと思います。
例えば、来年優勝を逃したり、社長が交代したり、TD等役職者が変わるなどのタイミングでクラブとしてブレないことが最も求められる成長だと思います。
選手や監督が変わってもブレないチームコンセプトの継続。
50000人スタジアムがいつもいっぱいになるために何が足らないか考えること。
なんでたくさんいるファンがスタジアムに行かなくなったか、それはフロントのせいだと思い続けています。
強化部
時代に合わせたライト層ファンの獲得
正直、まだ土台造りの最中であると思っています。即ち、現在のJ1のトップたる川崎の背中がようやく見えてきただけで、彼等を追い抜いたわけでも、ましてや追いついたわけでもない。畢竟、監督やGM、SDにようやく見合う人材が充てがわれただけ。彼等の力をフルに発揮できるよう、クラブ首脳陣が目先のことに振り回されず、キチンとコンセプトの理解及びヴィジョンの共有とその透明性を保つことがこれからもずっと求められる、と思います。湘南戦でのJリーグの処分に対する姿勢で明らかですが、少なくとも情報をオープンにして、クラブの公平性を担保することが、今までもこれからも大切になると思います。
リカルド監督のサッカー的なものをアカデミーの選手まで一貫して、できる限り自給自足で選手を育てて、その上でスペシャルな選手は外から獲得する事かな。肝心な選手が居なくなってサッカーが変わってしまうのは防ぎたい。
トレーニングと補強によってサッカーの質の部分は今後も成長していけるはずなので、その根底にあるべき勝者のメンタリティーを如何に身につけていくかがなんだかんだ重要なのではないか。
①チームコンセプトを崩さないこと。ブレブレだった過去の反省。
②地域、ファン・サポーターやパートナー企業との基盤。
③育成部門。
成長とは違うかもしれないが、今の動きをブレずに続けること。具体的にはコンセプトが監督によって変わってしまう今までの浦和ではなく、まずコンセプトがあり、それを元に全ての意思決定が行われる組織であり続けること。
とはいえ結果が出ないと内外の雑音が増えてしまうため、まず一つの成功体験(カップ戦のタイトル等)がほしい。
また、今の動きが属人的なものとならぬよう、メソッドについては引き継げるようにしておくべき。(西野TDがいなくなったら全てリセットされてしまうような事態を懸念)
西野TDが期待以上の仕事をしてくれているので、このまま行けば大丈夫だと思います。笑
あと、これは蛇足ですが、杉本くんに対する評価が大きすぎるように感じます。
贔屓目に見ても彼の活躍は良くありません。
「これが移籍初年度なら」という成績が何年も続いているのに、未だに期待しているサポーターが多いように感じます。
その上、心なしかクラブも彼を贔屓しているように見えます。
もちろん好きなクラブの選手は全力で応援しますが、仕事を果たせない選手をいつまでも雇うわけにはいかないはずです。
まだまだ戦力であるスアレスを切ったバルセロナのようにとは言いませんが、潔く諦めて次を探した方が良いと思います。
常にプレーモデルをアップデートし続けること。
得点パターンを増やす
先制された試合をモノにするメンタリティ
引いた相手を崩す攻撃(主に5バックで5レーン埋める相手など)
オフザピッチで不祥事を起こさないなど
キャプテンシー、浦和及びチームを背負う責任を持てる若手の成長が1番だと思います。
これから主力を担うであろう選手が試合終盤でも声を切らさず、チームを鼓舞できるだけで勝ち点が伸びると思います。
感情論ですみません。
・Jrの世代からトレーニングを変え、認知・判断の正確性を高めた選手を育成し、上の世代へ送り続けること。(AJAX理想論)
・フットボール本部、強化部の人が入れ替わろうとも、コンセプトを持って選手の入れ替えをし続けること
勝つべき試合もしくは、勝てそうな試合の勝利、勝ち点の取りこぼしを減らすこと
クラブ自体に価値があること。Jリーグと言えば浦和レッズと言われるようなクラブになれば、ファンも増えて収入も増えて、有力選手・監督が来てくれる。スタッフもビッグクラブたりえる人材が必要と西野さんがそんなこと言ってたと思います。


Q7.チームの理念やコンセプトと違っていても良いので、これから浦和レッズはどんなクラブになっていってほしいですか?あなたが思う浦和レッズの理想的な姿を聞かせてください。

CWC優勝できるようなクラブになって欲しいし、目指して欲しい。
どの選手が出ても質の高い試合をし、相手を常に上回る試合ができるチーム
リカルド・ロドリゲス監督を見て指導者を目指す人が増えて欲しいと思います。
マイキーさんのご経験を活かしたり、浦和がバックアップしつつUEFAライセンスを取りに行けるような仕組みが作れたら面白いのかなと。
その指導者達で日本のとは言いません、浦和の育成年代のフットボールから変わって欲しいです。
大学や欧州クラブとの提携は選手にとっても指導者にとっても大きいとは思うのですが。
メディカルチェックが機能した のは思わぬ産物でしたが。
シティグループならぬスリーダイヤグループ、何とかなりませんかね…
常に埼スタに5万人以上集まるクラブ。
あわよくば埼スタでもキャパシティが足りなくなるような国民的、世界的チームになってほしいです。
いい意味で嫉妬されるクラブでありたい
強いチーム、勝つチーム(勝つために審判を欺いたり相手選手に怪我をさせるようなプレーは止めてほしいです)
バルセロナやマンチェスターUのように、歴史のあるクラブであり、なおかつ世界的にも有名で、力もあるようなクラブになれたら嬉しいです。
チーム、サポーターともに常に誇りを持てるクラブになってほしい。
シーズン開幕前に西野TDがACL出場権を目標に掲げた時、拒否感を示すサポーターが多かった。(今年は残留できればいいだろうと)
ここ数年の体たらくを考えると自虐的になることは仕方ないことだとは思うものの、正直個人的には悲しさを感じた。
浦和は常に他チームに対して威張り散らすクラブであってほしいし、例え低迷している時期であっても常に目線が上に向くクラブであってほしい。
常にアジア・リーグ制覇を狙い、獲る。
そこに向かってクラブ・チーム・サポーターが一体となって闘う。
抽象的で済みませんが、新加入の選手が「レッズはサポーターが~」ではなく「レッズのサッカーに惹かれて」と一番に言われるようになりたい。
最も理想的なのは、バイエルン・ミュンヘンの様なクラブだろう。強かさと飽くなきまでの勝利への貪欲さ、その上でのブランディング。これからは「浦和」では多くの人に愛され、全国的には多くのサッカーファンに憎まれる様な立ち回りが理想的です。
強くて嫌われるチーム
今の川崎のようなチーム。シルバーコレクターでも立派なものだが、それに満足せず頑張り続けた結果と思う。誘った選手が他所に行かないようなチームになってほしい。オナイウが横浜に行ったのもガッカリだった。北越谷からバスが出せなくなったのも、ガッカリだ。
浦和という街の誇りであり続けること。
常に優勝争いをする、Jリーグをより価値のあるリーグへと成長させ続ける存在であって欲しいと思います。今の所、今のやり方はまったく間違っていないように思えます。
多くの方にとり、武藤選手の印象が、KLMの連携ではなく鹿島戦の3点目であったように、浦和には失敗を恐れない果敢なドリブラーを愛する文化があると思います。50000人の観衆が、チャレンジに拍手を送り、成功に歓喜する姿が理想的な姿だと思います。
日本で一番観客動員が多くスタジアムが熱狂しているのが浦和レッズだと思ってます
最後に私は日韓W杯の頃からのサポですが、近年ツイッターやブログで戦術を語っている方々の記事を読んでようやく戦術の何たるかがわかってきたような気がしています(KMさん以外だと浦ビューさんや96さん)
今後もブログ更新楽しみにしてますので頑張ってください
選手獲得の都合も含めて戦術はある程度トレンドに沿わなくてはならないと思うので、できるだけヨーロッパトレンドを睨んだコンセプトでやってほしい。
毎試合、埼スタに6万人が詰めかけ、チケットを取るのが大変なクラブになって欲しい。
2007年ACL後、2017年ACL後のような沈みをなるべく小さくしてほしいです。毎年優勝してほしいというのがサポーターの率直な意見ですが、浮き沈みがあるのは仕方ないと思います。が、常に上位を争える基礎の力が高いチームになるといいなと思います。監督選びや選手の獲得など継続的にうまくいくクラブになるといいです。
いつも分析、楽しく見させていただいてます。ライブ配信楽しみにしてます。これからも頑張ってください!!
根幹の精神性は伝統を重んじて受け継ぎ、目標の達成を目指す方法論は常に開かれて革新的であること。
硬派なクラブ、サッカー自体、ピッチ上のプレーの質で客を呼べるクラブであって欲しい。プレーの質で客を呼ぶためには勝たないといけない。国内もACLも。
そして、プレーの質を高いまま維持するためには、クラブ全体のサッカーリテラシーが高くないと時代ごとのスタイルの流れを掴めずに成績が安定しなくなるのかなと思う。
なのでしっかりサッカーそのものを理解すること、それによってクラブの成長サイクルを作る、強いだけでなくそこにいると成長出来る環境になることで国内外を問わず、指導者も選手も浦和に来ることをステータスとして感じてもらう、それがサポーターにとっても街にとっても誇りとなっていったら最高。
試合の中身で言えば、観ていて笑顔になる試合よりも、思いっきりガッツポーズをして雄叫びをあげる試合をして欲しい。試合を観に行った帰りは「今日も楽しかったね」ではなく「今日も燃えたね」と言いたい。
面白い試合が見たい、その上で勝ててタイトル取れなら最高
常に優勝争いをする、3年に一度はリーグタイトルを獲る、海外に移籍する優秀な選手を輩出し続ける、5大リーグの上位クラブにも一泡吹かせる実力のあるクラブであって欲しいと思います。




◆7月の戦績

7/3 (Sat) J1 第21節 (A) vs 仙台 △0-0
7/7 (Wed) 天皇杯 3回戦 (H) vs 相模原 ○1-0
7/10 (Sat) J1 第22節 (A) vs 大分 ●0-1

※リーグ戦 0勝1分1敗 0得点1失点(-1)
※ルヴァン杯 試合なし
※天皇杯 1勝0分0敗 1得点0失点(+1)

7月は前半の3連戦だけでしたが、なかなか結果は振るわず。その後の平川さんの引退試合で浦和レッズというクラブに対する色んな形の愛情が溢れたことでちょっとその試合の記憶が薄れてしまった気もしますが、特に仙台戦、大分戦には共通した課題が表出しました。

仙台と大分に共通していたのは、浦和のボール保持の局面から試合を考えてミドルゾーンでコンパクトなブロックを構えつつ、ビルドアップの初手を外回りにさせたところに仙台で言えばSH、大分で言えばWBが縦スライドして、ブロックに入ってこようとするところを押し返してバックパスを誘発。それをスイッチにFWや逆サイドの選手がリサイクルを押し返すように縦方向へのプレッシングをしていくという流れでした。

ビルドアップを2CB+2CHが3-1の形(誰がどこに入るかは流動的)にするのがベースになることが増えてきていたこともあり、仙台と大分からすれば浦和に対しては「この辺りの位置に誰かしらいるはずだからそこへ向かってプレッシングしよう」といった意識だったのではないかと思います。


4月上旬に行っていた4-1-4-1では2CB+アンカーの2-1であったり、その後は4-2-3-1に基本配置を戻しても右SBの西も含めた2-3や3-2の形を相手の立ち方に応じて変化させていました。ところが徐々に2CB+2CHで3-1を作るという開幕当初に見られた形でビルドアップ隊を形成し、SBが外レーン、SHが内レーンという昨年の大槻体制でも見られたような配置を取ることが増えました。

それによって特に仙台は顕著でしたが、カウンターで浦和のSBが上がっていなくなったスペースを狙う場面が多く、浦和の方も3-1の形をベースにしてしまうと中盤のハーフレーンでネガトラのフィルターが無くなってしまうので、ボールを失っても中盤だと即時奪回がなかなか決まらなかったかなと。


7月唯一のゴールはユンカーが相手のビルドアップを引っ掛けて、自らドリブルで運びきってのもの。相手に幅を使わせない、サイドから中央へボールが戻ってきた時には逆サイドへ行かせずに押し返すプレッシングの上手さが際立った場面でした。

相模原戦は相手陣内に押し込んだことでゴールに近いエリアのスペースを押し潰したことで崩すことの難易度がかなり高くなってしまいました。仙台も大分もそうですが、初手からガンガンプレッシングに来るのではなく、一旦スペースを埋めながら構えるという対応をされることは今後も想定されるので、ではそうなった時にどこから崩すのか、ドリブルで1カ所剥がしたりするのか、などリカルドがどのような手を打っていくのかは注目です。


◆プレーコンセプトは表現出来ていたか

※各項目5点満点
1) 個の能力を最大限に発揮する
 →3点(3月=3点/4月=4点/5月=4点/6月=4点)
2) 前向き、積極的、情熱的なプレーをする
 →4点(3月=2点/4月=4点/5月=4点/6月=5点)
3) 攻守に切れ目のない、相手を休ませないプレーをする
 →3点(3月=2点/4月=3点/5月=3点/6月=4点)

1) 個の能力を最大限に発揮する
→ 3点

仙台戦、大分戦の田中達也や、相模原戦の大久保はもっとシンプルに相手の裏を狙う動きが多くても良かったように思います。彼らの良さはボールを持ったところからの仕掛けもありますが、何よりもスピードがあることだと思います。ただ、相模原戦で関根が外から何度もドリブルで仕掛けるのを久しぶりに見ることが出来てちょっと熱くなりました。


2) 前向き、積極的、情熱的なプレーをする
→4点

なかなか良い流れで試合を進めることは出来ませんでしたが、我慢強く試行錯誤を繰り返す姿勢が見られました。また、危ない場面もしっかり体を張ったり、走ったりして対応したりと情熱的な場面もあったと思います。

相模原戦の終盤の金子が球際で相手に競り勝った場面はかなり興奮しました。


3) 攻守に切れ目のない、相手を休ませないプレーをする
→3点

先述の通り、なかなか即時奪回がハマらず攻撃と守備の連関が思うようにいかなかったと思います。それでも前線までボールが行けば5レーンに選手が配置出来ているので上手く即時奪回からチャンスは生まれていましたね。仙台戦の後半冒頭の小泉のシュートなんかはその象徴でしょう。


◆8月の試合予定

8/9 (Mon) J1 第23節 (A) vs 札幌 (29pt / 8 / 5 / 8 / -1)
8/14 (Sat) J1 第24節 (H) vs 鳥栖 (38pt / 10 / 8 / 4 / +15)
8/18 (Wed) 天皇杯 ラウンド16 (A) vs 京都 (J2 1位)
8/21 (Sat) J1 第25節 (A) vs 徳島 (20pt / 5 / 5 / 12 / -10)
8/25 (Wed) J1 第26節 (H) vs 広島 (30pt / 7 / 9 / 6 / +2)
8/29 (Sun) J1 第27節 (A) vs 湘南 (21pt / 4 / 9 / 9 / -5)

※()内は7月終了時点でのリーグ戦の 勝点/勝/分/負/得失点差
※浦和 (35pt / 10 / 5 / 7 / +1)

リーグ戦で8月に対戦する相手のうち、1巡目で勝利しているのは徳島だけです。しかも徳島戦も4月は前半は武田の負傷交代も影響してか、徳島にボールを持たれる場面が多く、押し込まれた状態からビルドアップを開始するとそのままプレッシングを受けてしまって上手く前進できないという流れでした。

また札幌もキャンプ中に大敗し、3月の対戦でも唯一自分たちのやりたいことを表現することをほぼ諦めて相手のやりたいことを消しに行くというスタンスを取りましたし、鳥栖は積極果敢で素早い縦方向のプレッシングに窒息させられて思うようなボール前進が出来ずに敗れました。

当然3月と比べれば選手個々の技術も、チームとしての思考の共有も進んでいるので、どれくらい成長しているのかを図るには良い相手からのスタートになります。


そして天皇杯はJ2の首位である京都。馴染みのある選手もたくさんいますし、何より本当は2021年は浦和を率いていたであろうチョウキジェが監督なので、そういうサイドストーリーの部分でも話題に事欠かない試合になりそうです。湘南でも見せていたように縦方向にアグレッシブに走ることが持ち味だと思うので、その前の鳥栖戦でどれだけ出来るのかというが京都戦の展開の指標になるのではないかと思います。

さらに、後半には広島、湘南とまたしても走力をベースにしたチームが相手になります。夏真っ盛りなので、走ってなんぼの相手がどれくらいのコンディションになるのか分かりませんが、自分たちでペースをコントロールできなければ4局面の回転数が上がってしまってかなり体力的に削られる展開になってしまうと思います。

そうならないためにも、いかにボールを自分たちのスピードで持つか、失った時にすぐに取り返して試合のスピードを抑えるかというところの準備が進むと良いなと思います。


この中断期間に何人もの選手が完全移籍、期限付き移籍で浦和を離れることになりましたが、江坂は早い段階から練習に加わっており、隔離期間を終えたショルツや五輪を経ていよいよやってくる酒井と、新加入選手がどのようにチームに組み込まれていくのか楽しみですね。


今回も駄文にお付き合いいただきありがとうございました。

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