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犬と子どもの親和性

わたしは友達というか知り合いって多くないと思っていたけど、夫は職場の人と住宅の人としか交流がないのを思えば、
保育園の先生や同じクラスの子、支援センターの先生やそこで知り合った親子、走ろう会の仲間など、結構色んな人と知り合ってるみたい。

そのなかの一人に、犬連れのおばちゃんがいる。

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梅雨の時期、息子は保育園帰りに毎日のように原っぱへ行って遊んでいた。
梅雨といっても子どもには関係なく、小雨なら外遊びGO!って感じだった。

その頃、柴犬の散歩をするおばちゃんとよく会うようになった。
里帰り出産で実家にいた頃、実家では犬も猫も飼っていたので息子も馴染みがあり、犬を見ると駆け寄っていくようになった。

毎日会うもんだからだんだん仲良くなり、お互い(と言ってもうちの場合は夫だが)畑で野菜を作っていることが分かった。

「梅雨が長引いてるからトマトが全然育たないんですよ〜」
「わかるよ!うちもなんかぐちゃぐちゃになっちゃってね〜」
とか、いろんな話をしているうちに、おばちゃんのお姉さんがハウスで作っているというミニトマトをどっさり頂いたことがあった。

それから、オクラや茄子やピーマンなど、野菜の交換会が始まり、
そのうちにもう1人の犬連れおばちゃんとも仲良くなり、楽しい夏を過ごした。

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秋頃は原っぱに行かなくなり、最近また行くようになったのだが、おばちゃんは変わらず犬の散歩で来ていて、いつも優しくしてくれる。

昨日会ったら、「ブロッコリーあげるからうちにおいでよ」という話になり、図々しくもおうちに寄らせてもらった。
花蕾がギュッと詰まっていて、鮮やかな緑色、とても立派なブロッコリーだ。
茹でた直後はイチゴのような甘い香りがした。味をつけなくても十分美味しくて、つまみ食いしたら止まらなくなりそうだった。

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わたしは子連れ、おばちゃんは犬連れ。
わたしとおばちゃんだけなら絶対に親しくならなかったけど、犬と子どもが私たちを掛け合わせてくれた。

わたし本当に人に恵まれていて、大学時代過ごした奈良、新卒で就職した京都、そして島、それぞれに「実家」と呼べるような存在の人たちがいて、良くしてもらっている。
人との繋がりが希薄になっているらしいこのご時世、ありがたい限りである。

今度おばちゃんに会ったら、実家から送られてきたリンゴをプレゼントしよう。


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