写真を撮るということ

スマホになって、写真をよく撮っている。自撮りではない。自分が見ているものだ。といって、インスタ映えするものでもない。

自分の心が動いたもの、という意味では、インスタとも近いのかもしれないけれど。。。

でも、私の場合はただ、撮るだけなのだ。

最近は、窓先のプランターを毎日撮ってみたり、買い物の途中にある桜の木を毎日撮ったり。

でも、見返すわけでもないし、滅多にSNSにアップもしない。なんのために写真を撮っているんだろう、私は。

桜を撮りながらうっすらと考えていたら、答えが「降りて」きた。

多分、これは、「今の、この”心が動いた瞬間”を覚えていたいな」という一種の祈りなんだと。

生活に追われ、毎日、毎日、それなりに多くのものが目に入り、耳に入り、今日見たこの景色も、景色を見たことも、流れていってしまい、明日になれば思い出そうとも思わなくなっていく。

それは、もう変えられない。

だから、忘れてしまうから「それでも、覚えていたい景色なのだ」と、自分に向かって宣言しているのだろう。

だから、もしかしたら、撮ったっきり、一生見返さないかもしれない写真を撮るんじゃないだろうか。

そんなことを思った。

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