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CDのないCD

今日は風が強く寒い。かじかんだ手でこのnoteを書いている。

手がかじかんでも、外へ足が向いたのにはある理由が。それがこちら。

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本日、2021年1月27日(水) はヨルシカ「創作」の発売日。

2年ほど前からヨルシカのファンになった僕だが、CDを購入したのは今回が初めて。今までの作品も気になってはいたものの、今回の「創作」は特に、妙に気になった点があり、購入に至った。それは特設サイトにあるこの部分。

仕様は【CDが入っている】 Type Aと、デザインや歌詞カードなどのパッケージが全く同じで【CDが入っていない】Type Bの2形態で発売。
タイプBでは「CDのないCD」というメディアアート作品として、中身が空になったCDを販売する。

ほう。タイプBは「CDのないCD」という作品。

…興味深い。でもなぜなんだろう。

と思ったが、次の一文で心を射抜かれた。

サブスクリプションサービスなどで気軽に音楽を楽しめるデジタル時代となった今、”CD”の在り方をCDショップで問う、皮肉が込められた作品となっている。

これを読んだときに感じた感情は、たくさんの言葉で説明しなければいけないものであったが、一番感じた感情は、

「なんておしゃれなんだ…」


思い返すといつの日からか僕はCDを買わなくなった。

WALKMANを持つようになった学生時代から、CDは「買う」ものから「借りる」ものになり、音楽は「家で聞く」ものから「持ち歩ける」ようになった。

スマホを持つようになってから、CDは「借りる」ものから「必要ない」ものとなり、音楽は持ち歩けることに変わりはないが、機器に「入れる」ものから機器から「ダウンロードする」ものになった。

CDをレンタルしに行っていた店の姿は次第に少なくなり、残っている店でもレンタルは終了していたり、終了予定のところばかり。CDショップも目に見かけることは少なくなった。CDプレーヤーを持っていない人も増えてきたのではないだろうか。


そんな時代の中、今日僕がCDショップで買ったのは「CDのないCD」。

CDの在り方をCDショップで問われた。

今日は買ったCDの音楽たちを、ダウンロードしたスマホから聴きながら考えてみよう。


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