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思いの届け方。

とあるマラソン大会へ出場する友人の応援に行ってきた。
車で約2時間半。東日本大震災で甚大な被害を受けたまちでの大会。
地元の小中学生が数多く参加する大会。昨年は自分も参加したのだけれど、今年は不参加。理由はなんとなく。

メッセージを記入できる背中のゼッケンには
「まだまだこれから」
「みんなで一緒に」
「今年も来れました」
と様々な思いが。

なんだかジーンときたなぁ。
「今年も来れました」って。
数多くの市民マラソン大会が中止になり、私の暮らす県では2大会くらいしか開催されていない。それも地域限定参加とか。この大会も、市内、市外などとエントリーが区分されている。

「今年も来れました」

もしかしたら県外の人なのかもな。
県外の人なら葛藤はものすごかったんだろうな。
でも、来たかったんだろうな。
毎年、出場するたびにそのまちの復興をみてきたんだろうな。
年に一回、そのまちを訪れ祈っているのかもしれないな。

その人は、一人離れた場所にポツンと座り、ずっと笑顔で思いっきり拍手しながら先にスタートした選手を応援していました。

万が一に備え、最低限の自分のルールを決め、それを守り、それでも精一杯、選手を応援する。
最高に素敵な方でした。

来年は私も参加しよう。理由はなんとなく。

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