サスティナブル・ブル

9月22日~29日は、SDGs週間だ。
SDGsエスディージーズ(持続可能な開発目標)を国連サミットで採択した9月25日を含む1週間である。

もっとも、2020年からは「行動の10年」と題して、さらに取り組みを加速しようという真っ只中。

SDGsとは、今も満足、将来も満足するための欲張りな世界の目標である。
今、ほしいものなど叶えつつ、将来のほしいものも叶えるために、持続できる取り組みをしようということだ。

最近、テレビやYouTubeなどの広告で、「サスティナブルな何とやら」や「サスティナブル・ブル」など聞いたことがあると思う。
それは、まさにSDGsを意識した企業のアピールに、ほかならない。
もちろん、社会的な企業の役割を果たすために、消費者に啓発しているとも考えられる。
ただ、「サスティナブル」が「持続可能な」という意味だと示されていない点に眉をひそめてしまう。
「持続可能な」というのは、文字どおり、「このまま続けられる」といった意味合いだ。

「なんとなく環境のことだよね」と思う人もいるだろう。
ある意味では正解だ。
SDGsの前身であるMDGsなどの世界の目標に環境の要素をプラスして再出発したのがSDGsだからだ。
その意味では、資源の枯渇を念頭に、持続可能性が問われていると考えられる。
他方、それだけでなく「今のシステムで続けていけるのか」といった視点もあることは、押さえておきたい。

「ムダをなくせばSDGsだろう」という考えもありそうだ。
これも、ある意味では正解だ。
資源の有効利用やら何やらでは必要なことだとも言える。

SDGsは難しく考えすぎると、「じゃあ自動車に乗るとダメだね」とか、「あー私の仕事、環境への負荷めためたあるじゃん」とか、手の施しようがなくなってしまう。
これは、SDGsの考え方からしても不適当である。
なぜならば、今のほしいものを叶えられていないからだ。
最初に示したとおり、欲張りな世界の目標というのは、すぐさま0か100かで考えるのではなく、一呼吸を置きつつ課題を解決しようというものだと思えば良い。

ただ、ある程度は、SDGsの狙いを考えなければ「環境に優しい=SDGs」という公式などができてします。
これは、少々、乱暴な公式で、これに当てはまってはならないものもあると考える。
たとえば、電力を全て自然エネルギーでまかなえるに越したことはないのかもしれないが、安定した電圧などを実現しないことには産業が危うい。

これらSDGsについては、あらゆる視点から批判的に見つめ直し、どのような価値があるのかをまとめた本を出す予定だ。
本といっても、紙の本は予定せず、Kindleで出す。
時期は未定。年越しも余裕だろう。
少なくとも、このnoteのような雑多さを削いだものをつくる予定。

SDGs。
いろいろ調べてみると面白いだろう。

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