JSR TOB 中国公取審査と予想

JSRの価格は3,926円@11/08と、TOB価格4,350円に対し9.7%のディスカウント。例によって中国公取の承認待ちだが、正式承認を会社発表どおり12月末、TOB開始1月、TOB完了2月と予想する。
延長リスクあり、長く待つ可能性も考慮しつつ「買い」チャンスと判断する。

<根拠>
・JSRはTOBスケジュールに支障ないと発表
 →中国公取から再提出等を求められていないと想定

・中国公取審査は一次審査(30日)二次審査(90日)三次審査(60日)の「最大180日」
 →6月26日TOB発表で、180日後の12月下旬が期限
 →法改正で延長もありうるがJSR側のコメントから延長なしと想定
参考サイト
https://www.noandt.com/publications/publication20220829-1/

・中国の姿勢
他の日本企業絡みTOBも承認されており日中関係を理由とした妨害はないと想定。
・株主が変わるだけで、合併より審査はシンプル

<結論>
以上からJSRのTOBは「12月下旬の期限に向けて審査中」であり、「特段問題なく承認される」と考えている。
スプレッドは大きく広がっているが、これは破断リスク意識(破断前3,234円に下落)でなく、プレイヤーのポジション整理が要因と推測する。
延長発表や再審査発表でさらに大きく下げる可能性もあるが、その場合でも来年にはTOBされると予想。
→延長時でも待てるポジションサイズで「買い」判断

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?