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香港慕情 エピソード7(2023:9/3)


三度目の倫敦大酒楼

 台風一過。でも薄曇りだった空の元、三度目の倫敦大酒楼アタックはようやく成功を果たす。

素敵な揚げ物ワゴン(左)と腸粉ワゴン(右)
ピーマンに見せかけた青唐辛子の魚肉詰め


この後はーがうも食べた

 若い頃ならさらにデザートも行けたし、腸粉やお粥だって行けたのに、胃腸の容量と消化力の衰えばかりはどうすることも叶わないのが悲しい。
 香港島にわたり、今日は日曜日なのであちこちでたむろするアマさん(外国人家政婦)の集会を眺めつつ、きれいになった中環街市を冷やかす。

かわいいレゴのジオラマがあった

 環境保護のためのリサイクルに力を入れている香港。空きペットボトルを入れるとオクトパスカードにチャージできるマシンがあった。

日本の駅にも置いてほしい


 すっかりきれいでおしゃれショップが立ち並ぶ中環街市はトイレもきれいで座って休めるエリアもあり、休憩場所にはうってつけかもしれない。
 ヒルサイドエスカレーターを登り大館リベンジ。

見に行く展示の広告

「霓續 Vital Signs(バイタル・サインズ)」

 今回の目当ては、今や風前の灯火となっている香港名物ネオンサイン看板を集めた展示。 

 香港と言えば映像で流れる、道につき出したギラギラネオンサインの看板だが、今その雄姿はほとんど見かけることが出来ない。
 撤去された理由は老朽化による崩落の危険(昨日みたいな台風も来ることだし)と言われているけど、まぁ、なんか政治的な意図もあるんだろうなと、うっすら穿った見方もしている。
 

展示開始時間までデッキチェアで一休み(くそ暑い)
このネオンサイン技術の高さよ
元になる下書き。達筆
ネオン管を手作業で曲げていく職人の映像には呆然とした
出来上がり。すごい

 細いネオンサイン管を火で焙り、下書きと同じ筆跡にしていく作業の細かいことに恐れおののく。そしてこの技術も継承者が先細りで(看板そのものの注文も激減なので)、やがては失われていくらしい。

湾仔で観た看板
ザッツHONGKONG


2024年の年賀状写真撮影中
せっかく生き残ったのに展示終了後の行き場がないらしい。

 これもまた香港の宿命なんだな、と思いきるにはあまりにも残念過ぎる。文化が失われるということの重さがひしひしと伝わってくる展示だった。

ビルの谷間のトースト店

 今日のランチは夫が連れていきたい店がある、と天后の炳記茶檔へ。ビルとビルの間に屋根を貼った屋台で、イスとテーブルがあるいわゆる「大牌檔」スタイル。なのにものすごい行列。
 https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g294217-d7942374-Reviews-Bing_Kee_Restaurant-Hong_Kong.html

 回転は良いようで、すぐに相席のテーブルに案内される。
 メニューを眺めていると相席の若いカップルが「注文できる?」と心配そうに声をかけてくれる。
 

チーズと卵、コンビーフ入りホットサンド
コンデンスミルクのせトースト
黒胡椒煮込み鶏のせラーメン

 香港の人々は旅人にやさしい。漢字が読めるので大丈夫!と注文するとお店の人もにこやかに「いい注文だ!」と褒めてくれる。
 冷たいレモンティーとミルクティーはあっという間に空になり、Theローカルフードの数々もあっという間に平らげた。
 日本人イラストレーター小野寺光子さんが描いたこの店のポストカードをお土産にもらい、いい気分で店を後にする。
 

香港書店のトレンドチェック

 旅先では必ず本屋に寄る習いの我が家。
 今回は湾仔の書店を覗いてみた。

ガンダムは高達
並ぶのは日本のコミックス翻訳版

 香港独自の出版物もあるけれど、漫画に関しては圧倒的に日本の翻訳ものが多い。しかも早い。「スーパーの裏でヤニ吸う二人」を見つけた時は思わず声が出ましたわ。児童書コーナーでは「おしりたんてい」が大人気。日本のガイドブックも相変わらず多種多様。
 トラムを描いたかわいい絵本があったので、そちらを購入。
 トラムと言えば、ほとんどの車両がエアコンなしなので、この季節に乗る人はあまりいない。でも、乗らないと香港に来てる意味がないので大汗かきながら乗りこんでみたが、乗客のほとんどが外国籍のアマさんとインド人。(香港人より暑さに強いからか、乗車賃が安いからか)インドの赤ちゃんがありえないくらい睫毛バサバサでかわいい…

トラムの為だけに香港島に泊まりたい


かわいい。かわいいよトラム

 朝のうちにかかっていた雲はどこかへ行ってしまい、陽射しが突き刺さるように暑い。ので、目的を果たした後は早々にホテルに戻ったのであった。




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