寿司屋の大将vsラウンジ嬢 どちらが悪いのか?
寿司屋の大将です。
根拠1: 暴力、恫喝的な振る舞いは許容されない。
日本は、法治国家です。
殺人犯であろうと人権はあり、基本的に私的な制裁は認められていません。
ラウンジ嬢の態度がどんなに悪かったとして、暴力・恫喝的な態度を取ってしまえば、立場が悪くなるのは当然でしょう。
心情的な面で理解・共感できる部分はありますが、怒りを爆発させる前に注意する・お引き取り頂く(他のお客様にご迷惑ですので、お会計は結構ですから退店して下さい = 施設管理権の行使)など、対応はいくらでもあった筈です。
店側は対応を誤っています。
心情的に捉えて忘れがちですが、大事ではありませんか?
店側を擁護する人も結構見受けられたけれど。
今回の件で、お店に行きたい!実際にお金を使いたいと思った人、果たしてどの位いたんでしょうかね? まぁいるとは思うし、個人の趣向だからそれは別にいいんですけれど…
根拠2: ラウンジ嬢の入店を許可したのは店である。
ラウンジ嬢がクソ客だったとして、そもそもの話、クソ客は何故お店に存在する事が出来たのでしょうか。
それは勿論、店が敷居を跨ぐ事を許したからです。
店に入れさえしなければ、マナーの悪い客に怒り爆発させてトラブルを起こす様な事態には至らなかった筈です。
初訪問・一見客だったら、マナーの良し悪しなんて分からない?
それなら、そういう客は全て断ればいいですよね。一見さんお断り、完全紹介制のお店だって幾らでもあります。常連が連れてきたのかも知れない?クソ客を連れてくるようなクソ常連なんか出禁にしろ。
もちろん、新規顧客を得る機会は減りますが、それはトレードオフというものです。
入店(含む予約)に関して、敷居をどこまで高くするかというバランスの問題です。
トレードオフの関係を意識せずに、安易な経営判断で望ましくない顧客に敷居を跨がせていたのなら(そして、重大なトラブルを起こしてしまったのなら)。シンプルな話、もっと頭を使った経営判断をすべきでしたよね。
根拠3-1: クソ客が行きたい店になってはいないか?
今回の件で、私が最も指摘したいのは、この根拠3-1, 2です。
(あくまで印象の範囲ですが)当該のお店に関する一般ユーザのインスタ投稿を拝見したところ、他の寿司店と比較して、東カレごっこみたいな写真がとても目立つのです。
これは "そういう客" が、
である何よりの証拠ではないでしょうか。
東カレごっこが下品かどうかは脇に置くとしても、クソ客に、自然体で振る舞うと不快な想いをしそう… と認識させらているならば、店に行く選択肢はないでしょう。
そりゃそうですよね。
クソ客だって金を払って店に行く訳ですから、わざわざ好き好んで気分を悪くしに行きたくはない筈です。
適当なアイデアベースですが、今回の二日酔いラウンジ嬢は(2)の条件があれば、お店の選択肢から外れたり、問題なく追い返せた可能性が高まりると考えるのは、少々乱暴ですかね。
ちなみに、以下がお店の実際の予約画面です。
いずれにせよ、クソ客に面倒くさ、ダルそう、行きたくない… と思わせられたなら目的は達成でしょう。一方で "普通の客" にしてみれば、"普通" に振る舞う分には何も困る事など書かれないのです。
"普通" は時代によって移り変わるものではあるものの、"お店にとっての普通" に合わせられる良識・謙虚さを持ち合わせた人間なら、殆ど何の問題も起きません。仮に認識が漏れていたとしても、その場で改めれば良いだけの話なのですから。
一方で例えば、インスタ等SNSへの写真投稿が身近になった昨今であれば、明示されていなければ写真の撮影を "普通" と捉える人が現れるのも自然な現象ですから(正誤や、良い悪いの話ではない)、お店にとって "普通ではない" のであれば明示する事を検討すべきでしょう。
これらは全て、店側がコントロールすべき内容であり、経営判断です。
根拠3-2: クソ客に"も"来て欲しい店になってはいないか?
クソ客に来て欲しい店なんて存在しないだろうと考えた方は、明確に間違っています。
クソ客の対義語として良客という言葉を使いますが、どんな店でも良客に来て欲しい事は間違いないでしょう。
しかしその一方で、良客だけで回らないお店は、クソ客にも来て貰う必要が生じます。それはビジネスである以上、収支という概念から逃れられないからです。
また、仮にビジネスでなかったとしても、クソな●●、クソな存在だけど居ないよりはマシという状況や判断はいくらでもある話ですよね。
件のお店は、41,800 (税込みサ別)~/人 との事ですから、飲み物代にサービス料まで含めたら、1人あたり5~6万円は余裕でいくんじゃないでしょうか?
…
..
.
損益分岐がどの程度か分かりませんが、その価格帯(個人的な感覚としては超高級店の部類)の予約を良客だけでコンスタントに埋めるのって、肌感覚として難しそうではありませんか?
高級寿司店・高級レストランって、いくらでもあるんですよね。
何が言いたいかというと、各々、贔屓にするお店が存在する中で、有限である "お金と時間" を、無数にある飲食店の中で自店に割いて貰うのがいかに難しいか、というシンプルな話です。
ラウンジ嬢叩きに偏っている人の内、どれだけの人が
『本当に5万円を支払ってでも、件の寿司店に行ってみたい』
と思ったんだろう…と。
これらが噛み合ってビジネスが出来ていたか?という話だと思うのです。
根拠2の話とも重複しますが、客層を良くするという意味で敷居はしっかり上げた方が良いというのが、私の考えです。
客層も含めてお店の雰囲気だからです。
敷居を上げるというと色んなネガティブな解釈がありそうですが、
これらは互いに全くの無関係ではないものの、あくまで別の問題ですよね。
そして、敷居を跨いでくる客層が求める価値と値段に見合ったものを、ちゃんと提供できていたのか。それが語られるべきだと思うのです。
実際はどうだったんですかね。ラウンジ嬢に跨がれていた訳だけど。
まとめ: サービス業共通の問題だし、どんな立場でも似た話。
どちらが悪いか?という問いに対し、寿司屋の大将と回答しました。
もちろん、ラウンジ嬢は悪いのですが、ラウンジ嬢の目線で何かを論じたところでゴミ同然、無意味です。
(脱線しましたが)
寿司屋の大将が悪いと書いたのは、寿司屋の大将目線で今回の件について問題点・改善点を書いたというだけの話です。私、裁判所じゃないので。
今回の記事では、客と店の関係性によって、3つのフェーズに分けて考察しました。つまり、
1~3で時系列が逆順ですが、どの段階でも問題を抱えているんじゃないかな?と思った訳です。
フェーズに区切って、それぞれに応じて分析をするのは大事ですよね。
今回は、ラウンジ嬢と寿司屋の大将だったけれど。
クソ客をコントロール出来ない・相手にしなきゃいけない自身の無能さを棚に上げて、クソ客の文句を言ってるサービス業(?)の人も多いですよね。
自業自得、身から出た錆、身の丈に合った結末結果じゃない?っていうのは、厳しいんですかね。そりゃ、隕石が降ってきたのなら、どうしようもないんだけどさ。
じゃなくて。
という思考に切り替えたいものですね。
まぁ、なんでもかんでも他人や環境の所為にして、結果距離を置かれる人。見てて笑えるから別にいいんですけど。
いや、そこ気付けよ !!
自覚しろよ!!!直せよ!!!!!!!笑
みたいな。
余談ですが、素敵なお客様と思われた方が圧倒的に得します。
サービスする側も人間なので。
ウザい客より素敵なお客様の方が、頑張ってサービスするぞぅ!ってなりますからね。心情的に。
お金の支払いを含めた、その人の総合力が試されます。
お金だけで人の心は買えません。ラウンジ嬢が証明してくれたよね。
おまけ: 本当にいいお店の見つけ方。
最後におまけとして、お店の見つけ方・見極め方を5段階評価付きで紹介します。(書いていたら、おまけが本編みたいになってしまった…)
私がお誘いしたお店でお相手に微妙な反応をされた事は、異性/同性を問わず皆無です(ゼロとまでは言いませんが)。
私が紹介した某焼肉店が、その人の界隈でプチ(?)流行しました。私の実績です。
その位、店選びの基準・考え方には自信あります。
普遍的なノウハウではなく、私個人のテクニックなので無料公開はしません。知りたいと思った人は購入して下さい。
知りたきゃ300円くらい払いやがれ。
デートの店選びで困った事がある奴、ほりゃほりゃほりゃ!
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