名前がつくと安心する

手当を申請するためにお医者さんから用紙に記入してもらいました。そこに書いてあったのは「不安障害」。

今まではっきりとしたことは言われず、診断書にも病名は書かれていませんでした。今回、お金が絡むのでやむなく病名を書いたのかもしれません。精神疾患は判断が難しいので、むやみに病名をつけてしまうと、治療が間違っていたり、患者さんが「それしかない」と思い込んで悪化してしまうこともあるそうです。

私はこれを見た時、安心しました。同時に「やっぱりね」と受け入れられました。今まで原因不明でわからなかったので病気か否か怖かったのです。ラベリングという手法がありますが、まさにそれでした。自分でも調べてある程度検討もつけていました(自己判断はダメですが)。そして「病気のせいだったんだ」と思えて、受け入れられたのです。これで「ゆっくり治していこう。何かあっても病気のせいだから大丈夫」と考えられるようになると思います。

同時に、肩の荷が下りた気がしました。今まで仕事で結果を出したり、お客様が楽しくなれるように、など考えてきました。倒れる前くらいから「仕事って真面目にするものだと思ってた」と思うようになり(管理者やベテランの方々を見て)、悩み始め、体調不良。上司と会社への不満。それでもお客様と会うのは楽しいし、目標のチーフもそのまま目指して。当初は何も考えてなかったけれど、自分のしたこととされたことを振り返って、「自分と同じ思いをして欲しくない。自分でも営業ができるから、楽しさと安心を教えたい。価値観を第一に働けるグループができたらいいな」と思い始めました。けれど、会社の担当者との月一の面談と、今回の病名から、今の部署で働き続けるのは難しいなとわかりました。そのとき、納得した自分がいたのです。きっと今までのことは本心ではなかったのかもしれません。自分がチーフになったときの「これが大事」という思いもそのまま必要だけれど、今の部署でなくても実現できます。もしかしたら、諦める理由が欲しかったのかもしれません。何に対して、とまではわかりません。たぶんたくさんあるからです。

まだ休職中なのでこれからどうなるかわかりません。けれど休んで良かったです。病名もわかり安心しました。これからは積極的に休みを取って、ゆったり生きていきたいと思います。そして健康第一なので少しでも心身に違和感を感じたら休んでください。悪くなってから休んでも治らず苦しむだけです!ただ、悲しいかな、失って初めて気づく大事な物も確かにありました。

働く、というか生きるってなんだろう、という感じです。