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多様性という言葉で恋愛を押し付けるな

LGBTQという言葉が聞かれるようになってずいぶん経った。
諸々の課題はいったん置いておくとして、いつも困ることがある。

この言葉が浸透してからというもの「結婚の予定がない、恋をしない」というと必ず「そのうちいい人ができるよ」とか「同性が好きなの?」とか言われる。
いい人ってなんだ。同性が好きってなんだ。
違うそうじゃない。
理解のあるふりをして、慰めるようにして恋愛を押し付けてくる。

私はおそらくアセクシャルでアロマンティックだ。
恋愛も性的な関係も受け入れることができない。
フィクションとしては楽しめても自分に置き換えると吐き気がする。
どんなに好きな相手でも、同性でも、異性でも気持ち悪い。

社会には少しずつであるが性的な多様性が広まりつつある。
一方でその多様性は恋愛を前提としてない?と思うのだ。

恋愛の対象も自分の性別も多様性を認めるなら、恋愛しない多様性をもう少し考えてほしい。
多様性を描いたドラマを見ても多様な恋愛模様を描かれたりしている。
そこに恋愛しない人間いない。
恋をしないのはとても冷たい、愛情のない人間のような描かれ方をすることさえある。
見ているとひどく居心地が悪くなるので大体途中で見るのをやめる。

私は恋はできないが家族や友人に愛情を持っているし、同僚とは仲良くしたいし……。
愛情がないわけではないのに。
恋をしない人間には愛情はないとでも言いたいのだろうか……?

そんなことはないって否定する人は多いだろう。
でも、実際にはそこからやんわりと恋を勧められる。
殺意が沸く。できないと言っているのに。

ヘテロの人に同性に恋をしろというのに近いことを平気で言う。

もうちょっと恋愛しない人の生きやすい世の中になってほしい。

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