レコードの傷または狂愛

今キミが生きていたという事実を覚えてるやつなんか僕以外にいなくて、

僕と同じくらい悲しんでるように見えた皆も、しばらくするとすぐに忘れてしまって、笑って日常に帰っていった


だから言ったんだ
命に価値を与えないでくれって

そんなもの初めからなかったんだって



気まぐれに愛を置いていかないで


永遠に忘れられない   僕だけが

置いていかれた愛にしがみついて、残された僕だけがそこにいる

傷ついたレコードの溝みたいに何度もループする

幻影に囚われて、出口のない部屋で永遠にあの一瞬を、キミを、フラッシュバックし続ける


僕だけが取り残された部屋で

だから言ったんだ


命に価値を与えないでくれって

そんなもの初めからなかったんだって



気まぐれに愛を置いていかないで

存在した事実さえ消えかけている今


皆が忘れてしまって
キミは生きていたという事実さえ消された

僕だけの世界で生きているキミは
今何を思う

僕がキミと同じ世界の塵になるまでは

僕とキミは永遠




公的サポートは受けられるほど重病でないものの、フルお勤め仕事ができない半病人の身、サポートしていただけるとマジでありがたいです。