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映画メモ 『テネット』

2020年、クリストファー・ノーラン監督作。

ストーリー分析

いろんな要素はあるものの「バディとの友情」パターンが一番近いかなと思う。にしてはバディのニールの登場が一見少し遅い気がするが、最初のオペラのシーンで撃たれかけた主人公を助ける謎の男が身につけているのキーホルダーからニールだとわかる。実は最初から登場していたうえ、最初に描かれる逆行のシーンでもあり、2回目の視聴で気づいて思わず膝を叩いた。
観客は主人公と同じく順行する時間軸を生きており逆行の概念に触れていく主人公にシンクロして共感できる作り。一方でバディは実は逆行している最中であり、主人公を救う役割を果たすために行動していたことが最後にわかる。2人の時間軸がクロスする瞬間が描かれていたとわかる時バディとの友情が主人公も観客もはじめて理解でき、感動する。

GOODポイント

ノーラン節

いつものクリストファー・ノーラン演出が健在で同じ時間軸に複数シーンを次々切り替えて緊張感を演出していた。特にラストシーン、主人公側の視点とニールの視点と船の視点で使われていた。

3人会話時のカメラぐるぐる

主人公とニールと工作員が飛行機を乗っ取る作戦会議をするシーンで、3人を若干俯瞰気味にカメラがぐるぐる回って撮影していたところ。なぜか印象に残った。街の喧騒の中で会話していることが表現されていたところが良かったと思ったのかも。


これを脚本して監督できるクリストファー・ノーラン凄すぎる。順行と逆行が混ざったシーンの撮影どうやってるんだっていう驚きもあり、超面白い映画だった。

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