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映画メモ 『キミとボクの距離』

キミとボクの距離を観た

本日の映画は「キミとボクの距離」。原題はSpace between us。2016年、ピーター・チェルソム監督作。

ストーリー分析

主人公はどう変化したか

火星生まれで地球に憧れていた主人公が16歳になり実際に地球に降りることになった。火星から文通していた女の子との出会いや父親を探す旅を通じて様々な経験をする。父親を見つけ最後は2人で火星に戻る。

あらすじ

火星へ人が住むプロジェクトのため6人の宇宙飛行士が火星へ向けて出発するところから映画は始まる。火星到着までの間に宇宙飛行士の1人は妊娠していたことがわかり、火星到着後に出産するが死んでしまう。その時生まれた主人公は火星で育ち16年経っていた。

主人公は火星のファイルを盗み見て自分の父親に会いたいという想いを強くする。文通していた女の子とも。ある日地球では主人公を地球に送る計画が実行される。地球に降りた主人公はここでも隔離されるが脱走。はじめて触れる地球に感動するなか、文通していた女の子のもとにたどり着く。父親を目指して追いかけてくるNASAから逃げるなかで2人の距離は近づいていく。

しかし地球の重力に主人公の体はついていけなくなっていく。命からがら父親だと思っていた男性のもとにたどり着くも彼が伯父だったとわかる。母の遺灰がまかれたという海で死のうとする主人公だが火星のプロジェクト責任者だった男に助け出される。主人公たちが逃げ続けていた彼こそが本当の父親だったのだ。

主人公を助けるため大気圏外に彼を送り容態は安定。地球では暮らせない主人公は女の子に別れを告げ、父親と共に火星へ帰る。一方で女の子は自身が抱えていた里親の問題を解決し、火星を目指してトレーニングをする姿が映し出されて映画は終わる。

ジャンル分析

「金の羊毛」パターン。火星生まれの主人公が地球、父親を目指すなかで地球や人と触れ合い成長するストーリーだった。

Goodポイント

甘酸っぱさ

ボーイミーツガールなストーリーで2人とも大人になる過渡期。2人のやりとりがこそばゆい。車で話していた時の女の子の台詞を最後の別れ際には主人公が使う演出が王道で良かった。

始まりと終わりの対比

はじまりは火星に憧れいよいよ火星に人が住むのだという高揚感を父親が伝え、最後は火星にいる主人公目線で地球に憧れお互い魅力を感じているのだと対比した台詞で締める。想いあう2人は距離の障害を乗り越えると期待させる締め方になっていた。


ピーター・チェルソム監督作は見たことなかったけど王道のボーイミーツガールで面白かった。安全な対価、というのもNetflixで見れるみたいなのでこちらも見てみようと思う。

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