北欧在住フェミニストのデタラメな主張について


はじまり

 以前、デンマーク在住のフェミニストであるさわぐり氏のNOTE記事を読み、疑問点があったため質問をした。初めのうちは話が噛み合わないながらも返信をくれていたのだが、彼女の論理的な不整合性について詳しく尋ねる過程で激昂され、最後は「自他境界線の認識の異常な人間から負の感情を押し付けられた」という旨の誹謗中傷を陰で拡散された

 誹謗中傷の直前には「今後のやり取りはお断りします」と言われてしまったので、こうして自身でNOTE記事を作成し、弁解も兼ねて彼女の矛盾点について解説していくことにする。

元記事

 まずはさわぐり氏の記事内容のうちの、件の矛盾点に至るまでの前提知識について簡単にまとめておく。以下さわぐり氏の記事参考。

 デンマークには異文化交流を目的としたオペア制度というものがある。簡単に説明すると、デンマーク国内の子供のいる家庭は、外国人留学生を住み込みで家庭内労働に従事させられる代わりに、家主は留学生の居住と食事と小遣い(月に7万円弱)を保障するものである。
 しかし、この制度は本来の趣旨を逸脱して外国人メイドの買いたたきの道具へと成り下がり、大臣が制度の見直し及び廃止の検討を発表した。
 これに対して国内大手新聞社の女性編集長であるØstergaard氏(39)が制度見直しの反対意見を寄稿した。その内容は、オペア制度がなければ子供2人を抱えたシングルマザーの社会進出が阻害されるという趣旨であった。

 そして、ここからがさわぐり氏の主張である。

 要は、「キャリア志向の女性が、子供を2人出産したが結果的に離婚し、子供を2人とも引き取り、オペア制度を利用し、ギリギリの生活をするべきではなかった」という批判が、さわぐり氏には「女性の権利を主張する声を女性自身が上げる時、その人個人にバッシングが集中(原文ママ)」している状況に見え、これが女性の自立に反する現象なのだそうだ。

 しかし、この主張は不自然であろう。
 なぜこのØstergaard氏への批判が女性差別になるのだろうか?

 ①むしろ、デンマークでは女性の自立が達成されたからこそ、女性が社会に出て社会的責任を果たすことが、社会からも期待されるのは当然だろう。具体的な表現に言い換えれば、社会的責任を負うべきØstergaard氏が、オペア制度という、奴隷制的で将来性のない制度に頼らなければならないような生活を選んでおきながら、その人生設計が破綻しそうになったとたんに、その社会的責任を悪びれもせず政府に転嫁しだしたことが批判されるのは当然だろう。②そして、ただの異文化交流制度を女性の権利だと主張するのはフェミニストの権利濫用であり、③Østergaard氏が女性だというだけで「男性が女性の権利行使を妨害している」というフェミニズム的な構図に無理矢理当てはめたようにしか見えない。

一往復目

 そこで、さわぐり氏にコメント欄でこの旨を質問することにした。

NOTEのコメント欄は一度に500字までしか送信できないので、まずは①から質問したところ、返答は以下の通りであった。

 まとめると、「シングルファーザーはシングルマザーより数が少ないから、オペア制度の問題は『ジェンダー』の問題である。そして、ジェンダー規範に縛られた『女性(の自立)の敵』によって、Østergaard氏は女性だからという理由で批判を受けた」のだそうだ。

 さらに訳が分からなくなった。
 「批判者は女性の自立に肯定的といえるのではないか?」という質問が通じていないどころか、「シングルマザーはシングルファーザーより多いからジェンダーの問題だ」という謎理論が生えてきた。
 「高齢女性は高齢男性より多いからジェンダーの問題だ」と置き換えたら何がおかしいか分かりやすいだろうか?つまり、ジェンダーの問題とは、性別によって不当な扱いを受けることを指すのだから、子供を引き取るという選択をしたシングルマザーがシングルファーザーより多いことは、ジェンダーの問題ではない。子供は旦那から不当に押し付けられたわけではないし、子供を引き取ることでキャリア志向が多少困難になるのは男女同じである。

二往復目

 しかし、そんな謎理論にまで突っ込んでいたら話が進まない。謎理論には触れずに論点を元に戻したうえで、「オペア制度の問題はそもそも外国人の人権保障の面もあるってあなたが言ってましたよね?批判者もそういう意図だったのではないですか?」という質問を追加したのだが、これが失敗だった。論点をずらしてはならないという基本のキを忘れていた。

保守化のことをいちいち右傾化と表現するところがフェミニストらしい

 要約すると、「デンマーク人は人権意識が低いです。」とだけ返ってきた。これはどういうことだろうか?
 前後の文脈を確認すると、私の「批判者に女性差別の意図はない」という主張に対して、「そうであればまだ希望はある」(が、実際にはそうではない)と返ってきた流れなので、
 「オペア制度の問題点はジェンダー的側面だけでなく、人権的側面も考えられるのは確かだが、デンマーク人は人権意識が低いのでそんな高尚なことは考えていない。だから彼らの頭にあるのはシンママ叩きだけに違いない。」と読むのだろうか?
 しかし、たとえデンマーク人が全体的に人権意識が低かろうとも(失礼)、中には人権意識の高いデンマーク人もいるわけで、そういう人たちがØstergaard氏を批判している可能性は考えないのだろうか?

三往復目

 不自然なまでに話の流れがねじ曲がって返ってくることに不信感を抱きつつ、埒が明かないので今度は②オペア制度が形式・実質を問わず女性の権利ではないことを確認した。
 加えて、「ジェンダーの問題」の正確な意味も理解していなさそうな、さわぐり氏のために、まさか「女性の自立」の意味が分かっていない筈がないだろうとは思いつつも、その見解も示しておいた。

 あろうことか、「あなたの認識は私の認識とズレている。しかし文字では(?)正確な意思疎通は困難だ。説明はできないが『自立』の意味が多分あなたとは違う。そのせいであなたはわたしの主張が理解できない。さようなら。」ときた。

 もちろん普通の会話であれば、相手に「あなたとは話す気がありません」と言われれば当然引き下がるべきである。しかし、一般論として、世界中に公開された記事の中で、ある事柄を根拠もなく差別だと言いふらす者には、根気強く反論していかなければならない
 なぜなら、差別とは非常に繊細な問題であり、差別でない事柄まで差別だと叫ぶ輩を放置すれば世の中は偽の差別に溢れかえり、本物の差別が過小評価されてしまうからである。
 さようならとは言われたが、根拠のない差別認定を放置するわけにもいかないので、軽率ですよとだけ言い残して撤退したのだが、それがさわぐり氏の心に火をつけたらしい。

四往復目

 もはや諦めていたことだが、「ある事柄を差別認定した根拠をブログ中で明示せず、読者に根拠について質問されてもなお説明できないのに、その事柄を差別認定するのは不適当である」という私の指摘は通じず、「なぜ匿名のお前ごときに差別認定の根拠を教えなければならないのか、この傲慢野郎め」と怒り出す始末。(そもそも勝手にさわぐり氏が実名で投稿しているだけなのに、なぜ実名が匿名より偉いと勘違いしているのかも謎である)私に説明する義務ではなく、ブロガーとして世間に説明する社会的義務があるというのは、そこまで理解しがたいものだろうか。社会的義務の存在を認識していないのはØstergaard氏と同じである。
 そして、こちらの指摘を弁解もなく「歪んだ解釈・妄想」と切り捨たと思いきや、一転して「反論します」というから期待したら、「そのようなことは書いてないし意図してない」で終わり。反『論』とは「あなたの ここが こういう理由で このように 違います」という風にやるものである。この記事中ずっとやってきたように。

延長戦

 もはやどうでも良くなってきた上に、「今後のやり取りはお断りします」と言われてしまったからには流石に引き下がるしかないわけだが、ここで予想外の事態となった。
 当NOTEのアカウントはツイッターと紐づけているのだが、ROM状態のツイッターアカウントがさわぐり氏にブロックされていた。「ここで終わりにさせていただきます。」と言われても返信を返した身で強く抗議できるわけではないが、そこまでやるか!?と驚いた。

 しかし、ここで一つの可能性を閃いた。つまり、さわぐり氏は私の陰口をツイッターで拡散しているのではないか?と。
 そこで裏ルートでさわぐり氏のツイッターを見ると大当たり。

 事情を知らないさわぐり氏の4000人のフォロワーの中では、なんと私が自他境界線の歪んだ異常者で、怒りやフラストレーションをさわぐり氏に投げつけている異常者扱い。しかも私には反論させないという陰湿ぶり。

 そこで【極秘情報】で【極秘情報】を【極秘情報】して、4000人の誤解を解くべくブロック貫通引用リツイート砲で事情説明を行うと、、

 なんとさわぐり氏はその投稿だけ削除。さらに鍵アカウントになって閉じこもってしまったため、今ごろなんと書かれているやら…

(追記1)
なぜかアカウントの鍵がはずれていたので再び確認すると、消されたツイートは3時間後にコピペされて復活しており、2年間ROMに使っていた私のTwitterアカウントは捨て垢呼ばわり。さらに事情を知らない彼女のフォロワーからはチンピラ扱いされ、あまりの「負の感情」の大波に涙を溢した

(追記2)
 当該記事について、名誉棄損・信用棄損を理由とした侵害情報の通知書が届いたが、文体も内容もいい加減なものであり、記事削除には応じない旨をNOTE公式に伝えた。削除拒否の理由を簡単に説明すれば、「当該記事は真実や嘘を述べたものではなく、根拠付きの論評にすぎないから」。

以下、侵害情報の通知書と回答書の内容

侵害情報の通知書
回答書

 さわぐり氏は「ジェンダーの問題」の意味だけでなく、名誉棄損の意味も調べたほうがいい。というか、知らない単語の意味を調べる習慣を身につけた方がいい。あと、朝日系列のハフポストに紹介されると信用と名誉が生まれるらしい。へぇ。


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