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末っ子母と長女

頭では理解しているのだけれど、どうしても逃れられないのが、親子の呪縛である。

特に長女の私は、三姉妹の末っ子である母親からの言葉に囚われてしまう。


そんなことに気づいた高校時代、親から逃れたかったのに、最終的には母の一言で、受験1ヶ月前に希望の大学を変更した。

就職して、親元を離れてからも、事あるごとに母のことが気になり、会いに行っては、囚われる。

逃れることも疲れたのか、あれだけ興味のなかった、母の希望するような職業に転職し、地元に帰ってきた。


「親の前ではいい子でいなきゃいけない」
が、どうしても抜けないのである。


特に最近は、両親共に老い、介護や色々の整理について話すことが多く、その度に、末っ子の母は、私を頼ってくる。

頭では分かっているのに。

距離感が大事である。本当に。


適度に会う時間を短くする。
家に行くのではなく、街で会うことにする。

いろんな方法で距離を調節する。


それでも、また、メールが来るのだ。

「老婆心なんだけどね、あんた…」
そんな母の言葉に、また囚われる。

長女癖抜けない。

#エッセイ #親子 #人間関係

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