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警察官は市民の味方か組織の味方か

昨日の夜から、うさぎがご飯を食べなかったので
主人が色々なうさぎ用のおやつを買ってきてくれた。
お水もあまり飲んでないので、3人で獣医師の診察へ行ってきた。
熱があるようで、点滴と飲み薬を処方してもらい、少し元気がでたかなと
安心したところだ。

今日は、加害者の逮捕後に私が一番捜査段階で辛かったことを書いていこうと思う。
私は、犯人が強制わいせつを行った後に逃げないように追いかけていき、犯人が車に乗り込んだ際、運転席側の開いたドアのところに立ち、
「逃げないで、警察に言うよ」とたくさんの目撃者がいるところで言った。キーを抜こうとしたりして逃走を防ごうと思ったけれども、急発進で後退した結果、ドアがぶつかり、ドアに引っかかる形で時速20kmくらいのスピードで数メートル引きずられ、その結果、第二腰椎圧迫骨折、頚椎捻挫、頭部打撲の怪我を負った。
まず、痛みがすごすぎて呼吸が出来なかったため肋骨が折れたんじゃないかと目撃者の人たちがコートを脱いで私に掛けて、「ナンバー〇の〇〇〇!!」と覚えてくれていた。救急搬送されるときも、受け入れ先病院に行く前に私の身分証の提示であったり、色々なことを聞かれ「痛いからそれどころじゃない」がすごかったことと、少しの道路の振動で激痛が走った。
ちょうど、12月の下旬だったため忘年会で飲みすぎたサラリーマンが救急で運ばれており「早く、医者呼んでこいや!!」など、こちらとしては、それは私が言いたいと思ったことを良く覚えている。
機動隊の方が4,5名きて私の来ていた衣類に繊維片がついていないかということで衣服と靴を押収、車に触っているので指紋の採取とDNAの採取がされた。加害者は家に帰った後、のんきに夕食をとり入浴をし1時間ほど離れた実家に妻と向かう際に機動隊につかまり、写真が送られてきて面割りしてほしいということで写真をみて「この人で間違いありません」と答えた。
そのあとに、管轄している警察官が「マスコミ発表をしたいのですが」が第一声だったことに非常に憤った。私の氏名を公表するとかそんな話がまず上がってきたこと。私はその時「好きにしたらいいじゃないか」と思ったが、
私の家からも加害者の家からも1kmも離れていない場所での事件だったので主人が「ちょっと待ってくださいよ。今それを決めないとだめですか」という話になり、私の友人がNHKのディレクターをしていたので、こういう報道ってどうやってされるのかを聞いた。
すると「基本的に警察から、情報が各媒体におろされるのだけれど、まず弁護士をつけて、報道しないように強く言うこと」とアドバイスされ、マスコミ報道はされなかった。(判決の結果は新聞に載ってしまったが)
警察官から、加害者の事件前の行動を聞いてぞっとしたところがある。
「今日は休日出勤で、コンビニ店員の女の子に電話番号を書いたレシートを渡したら受け取ってもらえた。そこでお酒を買って、気が舞い上がって、どうやっても女の人の体を触りたいって思った。それで、駅に行って駅から出てくる女の人を見ていたら、自分のタイプの女の人が出てきて、あとをつけて人通りがなくなったところで襲って...」ということだったのだけれども、
目撃者Aさんが事件の一部始終を見ていて、公判でも証人として出廷してくれた。出廷してくれた目撃者の方は計3名になる。お礼が言えなかったことがとても申し訳ない。
なぜ、目撃者Aさんが注視していたかというと、Aさんの知り合いに私と似た人がいたことと加害者が真冬なのに異常な薄着が気になってルームミラーで見ていたとのことだった。
そこで一つ、疑問が沸き上がってきた。
加害者は休日出勤の帰りだったというが、塗装工の見習いとして事件の5日前から勤務していたとのこと。その割に、ルームウェアのような上下黒のスウェットでそんな恰好で仕事をするか?という点、帰りに酒を買っているならば、いつ飲んだか知らないが飲酒運転だったのではないかということ。
実は休日出勤とかそういうのは嘘でないのだろうかと、今でも思う。
コンビニの店員の女の子がレシートを受け取ってくれて、舞い上がったというが、私は学生時代にコンビニで働いていた時に同じようなことがあったが、「受け取れません」というとトラブルになるので、受け取って捨てるか、「この人、レシートいらないんだな」と思って受け取ったら裏に電話番号が書いてあったことはたびたびあった。なので、加害者は好意を受け取ってもらえたと勝手に思っているだけで、その店員は好意を受け取っていないのだろうと思う。そのあたりの想像力の欠如であるとか、前科の裁判で
「飲酒をしないレイプ物のアダルトビデオを見ない」と検察官と約束をしたけれども、結局忘れてしまっていたこと。そのあたりから考えたら、加害者は力で女性をねじ伏せて性のはけ口にすることで優越感を得るような人道にもとる人間だったのだろう。妻が統合失調症で思うように性行為が出来なかったなどの犯行理由を挙げているが、性欲を満たしたければ、金銭を払ってそのようなサービスを受けられる店に行くなどをすればいいわけであるし、被害者が「奥さんがそういう精神疾患だったんだ、じゃあしょうがないね」となるわけがないうえに火に油を注ぐ状態になるとわからなかったのか。
どの犯罪者にも言えることだが、まずは「やってない」と否認することだ。
実際にやっているのだから、素直に認めればいいところ、警察官に証拠を見せつけられて「はい、やりました」と手をわずらわせ、被害者側も「こいつは、一体何なんだよ」と無意味な時間を過ごすことになる。
入院中に、警察からの取り調べを腰が痛い中で答えて、送検されてから
検察官と事務官が来て数時間の取り調べを受ける。このためだけに、個室を利用したので果てしなく高い差額ベッド代がかかるが、これも被害者が負担する。「起訴しましたよ」と検察官が直接書類を持ってきてくれて、「ちゃんと、しっかり罪を裁くので体の回復を一番に考えてくださいね」と優しい言葉をかけてくれた。

警察の対応は、機動隊の方の早い対応のおかげで逃げることが出来ずに検挙に至ったが、管轄の警察から「今から、調書を取りたいので署まで来てほしい」と言われたときに、怒りがマックスになったことを今でもよく覚えている。「いやいや、腰椎の骨折をいているんですよ?立って歩けるわけも座れるわけもないじゃないですか、それを分かってて言っているんですか?」というと40代くらいの警察官だったと思うけれども、「上に確認します」と言って外に出て「やっぱり、署に来ていただけ…」としつこく、医師が「第2腰椎圧迫骨折と頸部捻挫、頭部打撲のため、歩けるわけないって言ったじゃないですか」でやっと終わったのだ。
そこまでして、なぜ警察署に連れて行こうとしたのか確認しないとわからないのか、縦社会なのは分かるがそれくらいは判断できてもいいだろうと、当時の私は強く憤った。

昔、私の生き別れた母親(18年会ったことがない)から「10万貸してほしい」と言われたとき、「いや、貸せないです」と言ったとき、激怒しだして「今から、お前の家にヤクザ送り込んでやるからな、逃げずに待ってろや」と言われたとき、警察に相談に行ったことがあった。
母親は精神疾患を患っていてという話をしたら、警察官は
「お母さん、精神病なんでしょ?だったら、あなたが殺されても罪に問えないと思うんだよ。どっかに避難したら」という言葉が返ってきた、罪に問えるか問えないかは裁判所がきめることで、警察官が決めることではないのにそう返してきた、けれど重大な事件が起きたら手のひらを返したかのように被害者の立場も考えずになぜ、そんなに態度になるのだろうかと思った。
警察官が「夜に女性がね1人で歩いていたらね・・・」と言ったが、
犯行時刻は19時なのだ。高校生や塾帰りの小学生が歩いていてもおかしくない普通の時間である。そこに私の落ち度のようなものを言わないと、警察官の気がすまないのかと一気に警察官のことが信用ならないという、非常にパーソナルな部分を傷つけられた気持ちでいっぱいだった。
事件が起きないと警察は動かないが、動く事態になった時には、犯罪被害者と犯罪加害者が生まれているということを考えると、警察の制度としては分かるけれども、感情論的にはそのようなことになる前に何かしらの策を練ってもらえたらと思う。

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