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解離性障害について


私は解離性障害当事者です。

私は今まで解離のある世界しか知らず、今現在になり、自分の見ている世界は本来の世界とは少し違ったのかもしれないと思い始めています。

ですので、こういう症状が解離によるものであるというお話をすることで、何もわからず困っている方の参考にして頂けるよう書いていこうと考えています。

また、私にもまだわかっていない部分がありますので、コメントなどお気軽に頂けると嬉しいです。

解離性障害とは?

解離性障害とは、心の防御メカニズムにより現実感が消失し、自己や記憶が分離する症状が見られる精神障害です。脳の防衛である"解離"という反応は健常者にも起こり得ることで、例えばショックな状況下で頭が真っ白になる、事故の記憶があまりない、などは正常な範囲の反応である。
その反応が過剰であったり、そもそもショックなことは起きていないのに日常的に健忘が出現すると対象の障害の範疇となる。


解離性障害の具体的な症状とは?

解離性障害には多種多様な症状が出現することで知られています。
私がまず、あ、今解離している。と体感する状態を幾つか述べていこうと思います。

・視界に変容が見られる

所謂幻覚とは違うものです。
具体的には、画像加工のフィルターを通した世界かのように視覚が変容します。また、私の場合は視力に影響が及びます。
パキパキしている感じに見えたり、薄らと白けたりします。また、背が少し伸びたような気がする感覚に陥ることもあります。つまり、全ての物体が普段より下に見えます。その結果…

・現実を見ているわけではなくて、映画を観ている、みたいな感覚に陥る

フィルター越しのような世界なので、これは映画か何かを見ているのか?と思うほどになっていきます。

・自分が何を考えているのかわからなくなる

映画の中にいるような感覚なので、主人公にあたる人物は自分のはずなのですが、モノローグが聞こえなくなる感覚です。
「私は何を考えているのか?」としか考えられなくなる、と言うことも出来ます。その結果…

・悲しいことも辛いことも(一時的に)思い出せなくなる

解離は防衛本能なので、そういうこともあります。
脳がキャパオーバーしているような状態なので、感情がシャットアウトされます。
その時だけは、加害者から何をされたかも覚えていません。
辛いことを思い出さないなら良いのでは?問題が発生します…

・他者からはとても平静な精神を持つ人間に誤解される

何があっても平坦な感情表現になるため、辛いことを辛いと伝えることが困難になってしまいます。
また、これは私の場合ですが、カウンセラーに対して感情や記憶の伝達が不可能になるため、カウンセリングがほぼ無意味となってしまいます。

・酷い場合、辛い話を笑いながら話す患者もいる

私がそういう反応を持つ患者です。
平気そうに振る舞おうとしているわけではなくて、本当に笑い話をしている時のように、笑みが出現します。
「なぜ笑っているの?」と言われても「わからない」のが大抵の患者の状況です。

・その他、歩行困難、発声困難、めまい、頭痛、多岐に渡る→たくさんの病気を発症しているように見えて、根本的誘発材料は解離性障害である可能性も


今回は、解離性障害の主な症状についてお話ししました。

次回は、解離している時、本人の心はどこにいるのか?に重点を置いてお話しします。


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