清涼飲料水のような鬱


※散文


甘い甘い鬱が到来している。

事情は話せないけど、一言で言ってしまえば共依存。

ぐちゃぐちゃの甘ったるい鬱を肺いっぱいに吸い込んで、溺れていく。

これが幸せと呼ぶのならあまりにも猟奇的だけど、これ以上のものを知らない。

私は、語彙が達者なだけで心は全くの幼児だ。

何も知らなかった。

私を見た人は、大抵の場合世界を知らせることを拒む。

閉じ込めてしまう。無垢が美しさだから?

優しすぎてこうなっているんだよ。と複数の人に言われる。

そのことばをよすがにしている。

優しくて死んでしまうのなら私は私を嫌いにならずに済むかもしれないから。

私は自分が墜落していくとしても優しさを貫きたい。
少なからず、愛せる者たちに対しては。

茨の道なのはわかっているけど、唯一私が私と捉えられるのはその優しさという心だけだから。

誰にも教えてもらっていない、誰にも塗り替えられていない、唯一鏡に映る自分だから。

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