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【MD向け】イシズx春化精x狡猾軸蟲惑魔【全文無料】

本稿では、遊戯王マスターデュエルにおいて2023年4月に登場する「春化精」を取り入れた【狡猾軸蟲惑魔】の構築や各種カードの採用理由、展開方法について解説する。


春化精とは

春化精は地属性天使族のモンスターからなるカテゴリで、「手札から自身と任意のモンスターをコストとして捨てて発動し、固有効果を適用した後、墓地から地属性モンスター(自身含む)を特殊召喚することもできる」「発動後、自分は地属性以外のモンスターの効果を発動できない」というのが基本特性である。

春化精の下級モンスターにはレベル4と3が存在し、特にレベル4というのは蟲惑魔との組み合わせを考える上で重要となる。

今回採用した春化精は《森と目覚の春化精》および《丘と芽吹の春化精》(レベル4)各3枚、《苗と霞の春化精》1枚の計3種7枚である。

《森と目覚の春化精》
星4/地属性/天使族/攻 900/守1800
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードと、モンスター1体または「春化精」カード1枚を手札から捨てて発動できる。
通常召喚可能な地属性モンスター1体をデッキから墓地へ送る。
その後、そのモンスターとはカード名が異なる地属性モンスター1体を自分の墓地から選んで特殊召喚できる。
このターン、自分は地属性以外のモンスターの効果を発動できない。
(2):自分フィールドの「春化精」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで倍になる。

《丘と芽吹の春化精》
星4/地属性/天使族/攻 200/守2000
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードと、モンスター1体または「春化精」カード1枚を手札から捨てて発動できる。
デッキから「丘と芽吹の春化精」以外の「春化精」カード1枚を手札に加える。
その後、自分の墓地から地属性モンスター1体を選んで特殊召喚できる。
このターン、自分は地属性以外のモンスターの効果を発動できない。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分フィールドの「春化精」モンスターは効果では破壊されない。

《苗と霞の春化精》
星3/地属性/天使族/攻 400/守 800
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードと、モンスター1体または「春化精」カード1枚を手札から捨てて発動できる。
デッキから「苗と霞の春化精」以外の天使族・地属性モンスター1体を手札に加える。
その後、自分の墓地から地属性モンスター1体を選んで特殊召喚できる。
このターン、自分は地属性以外のモンスターの効果を発動できない。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
「春化精」モンスター以外のフィールドのモンスターの攻撃力は600ダウンする。



蟲惑魔と混合する利点

目覚の「おろかな埋葬」効果が初動や妨害、狡猾ループの補助に繋がる

ゴキポール》を墓地に送ることで、「昆虫蟲惑魔をサーチしつつ、場にレベル4を供給する」という動きを召喚権を使うことなく実現できる。
手札に蟲惑魔がある状態で手札の蟲惑魔を増やしてもあまり役に立たないことが多く、これだけでは魅力に欠けるかもしれない。

しかしながら、地属性は《剣神官ムドラ》《宿神像ケルドウ》というハイスペックな墓地メタカードも抱えている。
これらのカードは相手の妨害に留まらず、自分の墓地の罠カードをデッキに戻すことで《狡猾な落とし穴》の発動条件を充足させることにも使う事ができる。


蘇生効果により、召喚権依存で着地狩りに弱いという蟲惑魔の展開上の弱点を改善できる

蟲惑魔はセラさえ成立すればとりあえず盤面が形になるという強みがあるが、逆に言えば蟲惑魔の召喚を潰され、セラが成立しない場合はアドバンテージ面で大きく後れを取る。
春化精の効果で蟲惑魔を蘇生することで、着地狩りされた後からでもセラ成立に向かうことができる。


レベル4を供給する能力が上がり、エクシーズによる制圧/捲りを行いやすくなる

ティアラメンツ環境が目前に迫る中、《深淵に潜むもの》の重要性は非常に高くなっている。
ティアラメンツに対し、蟲惑魔は有効な対策をギミック内で用意することが難しいうえ、単純な除去ではティアラメンツは止まらないため、これからの環境で戦う上でランク4のXモンスターの出力増強は必須である。(後述)

また、《No.41 泥酔魔獣バグースカ》や《天霆號アーゼウス》による捲りは、蟲惑魔ギミックだけでは展開力が不足するため後攻1ターン目には成しえない。
そのため、外部ギミックを導入しレベル4の供給能力を高める必要がある。


妨害をモンスターと罠に分散配置できる

罠に偏った妨害は《ハーピィの羽根帚》や《ライトニング・ストーム》によって一瞬で瓦解するリスクが常に付きまとう。
蟲惑魔は展開力不足によりモンスター側で妨害を用意するのが難しいため、妨害の分散配置ができるのは春化精型の明確な強みである。
(一方、トレードオフ的に増Gに対して弱くなってしまうことは否めない)


構築上のジレンマを解消できる

蟲惑魔は展開に召喚権を要求するテーマであり、すなわち手札に蟲惑魔が複数溜まっている状況は手札の有効枚数が減っていることを意味する。
そのため、私は「蟲惑魔がちょうど1枚手札に来る確率が極大となる、採用枚数7-8枚が最適水準だと考える」と一貫して主張してきた。
一方、この枚数は標準的な蟲惑魔デッキと比較して少ないため、「蟲惑魔が手札に0枚」という状況も引き起こしやすい。
蟲惑魔の採用枚数は人によって千差万別であり、増やすも減らすも問題が生じるジレンマとして蟲惑魔使いの頭を悩ませ続けてきた。

春化精の効果は蟲惑魔のサーチに繋がるため、蟲惑魔の採用枚数を減らしても蟲惑魔へのアクセシビリティを確保できる。
逆に、手札に蟲惑魔が重なってもそれをコストとして春化精の効果を発動すればよいと考えることもできる。
このように、蟲惑魔を1枚も引かない/大量に引くといういずれの事故にも対処しやすくなり、往年のジレンマの解消に寄与する。

実際、今回の構築において、先攻初動でセラ+通常罠が揃う確率は90%を超える。(相手の妨害は加味していない)
これは、トリオン3枚含む蟲惑魔を14枚、通常罠を20枚も採用するというセオリーを逸した構築でなければ実現しえない水準
であり、春化精の採用は事故軽減の観点からも優秀である。



ティアラメンツ環境を見据えて


蟲惑魔ギミック内からアクセス可能なティアラメンツに対抗しうるカードは《墓穴ホール》だけである。
しかしながら、当然この程度の1妨害ではティアラメンツの展開は止まらない。

また、《古衛兵アギド》《古尖兵ケルベク》が有するデッキ破壊効果によって勝手に墓地に罠が溜まるため、狡猾軸はイシズティアラメンツをとても苦手にしていると評価せざるを得ない。

そのため、春化精によって深淵を出力し、かつムドラ/ケルドウという強烈な墓地メタを採用するというアプローチによってこの環境に抗いたい。



構築と参考文献

いわゆる狡猾軸、狡猾ループ軸とよばれる形である。
狡猾ループの基礎については過去記事あるいは動画を参照されたい。


狡猾ループ軸蟲惑魔概論第二版(2022/08/13)
下の記事のアップデート版。
https://note.com/xtraptrix/n/nb5b5d548b7d0#0be19769-4268-4fb9-bb51-03d6d2cf7235


【数学的解説】プラチナ1で14連勝した蟲惑魔【狡猾ループ軸】
蟲惑魔の採用枚数や狡猾ループの着想について記載。構築は古めであるが、上の記事とは重ならない内容もあるため、より理解を深めたい方に。
https://note.com/xtraptrix/n/nf1136c059e94


第1回 蟲惑魔における狡猾ループの基本と応用
動画形式なので初学者にもやさしい。



【モンスター】


トリオンの蟲惑魔 ×3


1枚初動でセラ+狡猾が揃う、すなわち召喚時効果が通れば+5アドバンテージである。
《森と目覚の春化精》の効果で《ゴキポール》を落とすことでサーチ可能になった。
セラのL召喚後、墓地のこのカードを春化精の効果で蘇生すると特殊召喚時の強制効果が発動し、セラの穴セット効果を誘発できるため、トリオン召喚→春化精効果でトリオン蘇生という流れは黄金ルートになる。



ランカの蟲惑魔 ×2


手札のモンスターを増やし、春化精のコストを供給する。
ランカ+春化精初動では、まずランカを召喚して効果でトリオンをトリオンをサーチ、ランカからセラをL召喚、トリオンを捨てて春化精の効果を発動しそのままトリオンを蘇生することでセラの穴セット効果を誘発可能。
上でトリオンをサーチせずとも、手札か場に魔法罠があればセットされた魔法罠を手札に戻す効果でセラの穴セット効果を誘発することも可能である。



ティオの蟲惑魔 ×2


基本的な使用法は従来と変わらない。
ただし、春化精の効果で墓地に蟲惑魔を供給しやすくなり、初動から召喚時効果を狙いやすくなっている。

ティオで墓地の狡猾を拾い、拾った狡猾を使い、それをトリガーにセラからティオをリクルートし…というのが従来の狡猾ループの形であった。
本構築では、ムドラ/ケルドウによって墓地の狡猾をデッキに戻し、その狡猾をセラによって場に供給という形でもループ可能になり、ティオの枚数を減らしてもしっかりループさせることが可能となっている。



アトラの蟲惑魔 ×1


蟲惑魔テーマ内において最強の後手捲りと名高い、無効化されない狡猾を手札から放つ「アトラ狡猾」を可能にする。

落とし穴のみならず全ての通常罠が無効化されず通し放題になるため、その他の除去札も強く使うことができる。
見方を変えれば、セラによるリクルートやゴキポールによるサーチ、金謙によるピックといったこのカードに繋がる動きは、相手の視点からは全てマストカウンターに見える
このように無効化を許さない捲り手段であるアトラを活かすことは蟲惑魔と他の罠テーマとの差別化に繋がる。
そして、狡猾こそこの強みを最も効果的に引き出すことができるカードである。
とはいえ、単体ではアドを取る効果がなく、展開も妨害もセラ効果の誘発もできない。

従来型では後攻初手でアトラに召喚権を割きづらかったり、そもそもアトラ+狡猾が手札に揃わなかったりといった課題があったが、春化精+ゴキポールギミックの搭載によりその両者が大きく改善された。



宿神像ケルドウ ×2

剣神官ムドラ ×3


言わずと知れた墓地メタ集団。
本デッキでは他にも多くの役割がある。

  • セラから出力されるデッキリソース(蟲惑魔/穴)補充

  • 墓地の罠を処理することで狡猾ループを再起動

  • 対神碑でデッキ0から粘る

  • アーゼウスや枯渇したセラの再使用

  • 特殊召喚効果による盤面へのレベル4供給(コストは地属性天使族であり、ムドラ/ケルドウ自身や春化精が該当する)

両者はほとんど同様の役割であるが、ケルドウは特殊召喚効果にムドラ/ケルドウのサーチが内蔵されており、1枚で盤面にレベル4を2体、さらに墓地メタまで構えることができる。

ムドラ/ケルドウを手札に引いた場合、それを墓地に落とすカードがなければ手札で浮いてしまう(実質ハンデス状態)という状況は発生するが、ムドラ/ケルドウどうしで重なっても相方を墓地に送りながら自身を特殊召喚でき、2枚以上の実質ハンデスとはならない点も高評価。
目覚の効果でデッキから墓地に送ることができるため、アクセシビリティも申し分ない。

「ティアラメンツ」メタの筆頭であり、ティアラメンツの墓地融合効果は「自身を含む」必要があるため、効果にチェーンしてそのモンスターを墓地から離せば融合を不発にできるという弱点を突くことができる
また、多くのティアラメンツデッキが搭載している《古衛兵アギド》《古尖兵ケルベク》の効果によって墓地に送られるだけでメタとして機能する。

将来的には両者とも制限カードとなる可能性がある。



森と目覚の春化精 ×3


デッキからゴキポールを落として蟲惑魔側の初動にアクセスしたり、ムドラ/ケルドウを落としたりしつつ、墓地の地属性を蘇生することができる(自身やコストはもちろん、墓地のセラやフレシア等のEXデッキ出身のモンスターも特殊召喚可能)。

効果発動後は地属性の効果しか発動できなくなるが、本デッキは大部分が地属性で構成されるため、展開上大きな問題にはならない。
ただし、《天霆號アーゼウス》によって捲りにいく場合にその効果が使えないことが問題になる可能性がある(ただし、相手ターンに効果を使えば良いことも多い)。
もし問題があれば、《No.41 泥酔魔獣バグースカ》だけ立ててお茶を濁すことで、罠や次ターンのアーゼウスにより盤面を突破できるかもしれない。

G受けが悪い(特殊召喚回数が多くなる)とされがちであるが、蘇生効果の適用は「任意」であり、ゴキポールからサーチしたトリオンを召喚するだけで展開を止めることすら可能である。

アトラクター適用下では墓地送りが機能せず、アンチシナジーである。
ただし、アトラクターをコストに春化精の効果の発動が可能なこと、また、4月時点のマスターデュエルの蟲惑魔は先攻展開の中で墓地にカードが3枚以上溜まることが少なく(※)、ムドラ/ケルドウによって墓地を0枚にし次ターンにアトラクターを発動できることから、春化精とアトラクターの共存は十分に可能である。
※例:金謙発動、目覚効果でムドラ切ってゴキポール墓地&目覚特殊召喚、ゴキポールからサーチしたトリオンからセラをL召喚という流れで展開した場合、墓地がムドラ込みで4枚となり、ムドラ効果使用後は墓地が0枚になる。



丘と芽吹の春化精 ×3


効果は目覚や苗霞のサーチで、アドバンテージ損失なく、かつ召喚権使用せずレベル4の自身を展開でき、目覚からの展開にも繋がる。
このことから、芽吹+任意のモンスター2体(芽吹と目覚の効果を両方使う展開)から「セラ+ランク4+狡猾」以上の盤面が確定する。

芽吹→目覚と繋ぐ場合の手札損失の大きさは気になるが、今までセラ+フレシアの構えを実現するために必要だった蟲惑魔+ブリガン(パラレルエクシード)の2枚初動の不確定さを思えば十分許容できる。

制約やG受け、アトラクターとの噛み合いの話は前述。
このカードの効果で芽吹をサーチしつつ自身を特殊召喚し、芽吹を召喚することでレベル4が2体揃う
そのため、Gのドロー枚数を2枚に抑えつつ、深淵やバグースカといった制圧力の高いXモンスターを立てておくことができる。

地味に春化精に対する破壊耐性付与効果があるため、バグースカ着地が安定したり、狡猾の破壊対象に選んでも問題なかったりといった側面は覚えておきたい。



苗と霞の春化精 ×1


効果は地属性天使族のサーチで、春化精およびムドラ/ケルドウのいずれもサーチ可能である。
芽吹よりもサーチ範囲が広く、展開にも妨害にも繋がる優秀な効果である一方、採用している春化精の中で唯一のレベル3である。
すなわち地属性レベル4が手札か墓地に存在しなければ場にレベル4を供給できないことを意味し、苗霞自身を特殊召喚した場合は次の展開に繋がらない。(汎用地属性リンクを出したい場合はこれでも問題ない)



ゴキポール ×1


昆虫蟲惑魔のサーチ。
素引き時は春化精の効果で切れたらよいが、できない場合は用途がない。



ダイナレスラー・パンクラトプス ×1


高い攻撃力とフリーチェーンの除去効果を有し、戦闘と効果によって1~2妨害を消費させられるカード。
召喚権を使わないため、蟲惑魔召喚前に妨害を踏むことができる。

《スキルドレイン》《群雄割拠》はじめ永続罠の解除に使うこともでき、対罠ビート戦においては春化精の効果で何度も蘇生し再利用することで大きな負荷を相手にかけることができる。
あらゆる地属性に共通するが、目覚+芽吹が手札にある場合、目覚の効果でデッキから落とし、芽吹の効果で蘇生することでデッキ内の任意の地属性を場に出すことができるため、相手が罠ビートだと判明した段階でこの動きを狙うのも有効。

地属性であり春化精の制約にかからないほか、先攻で手札にきても春化精の効果で手札から切る→蘇生の流れで場に出すことができるため、本デッキでは後攻専用カードにはならない。



干ばつの結界像 ×1 (自由枠)


地属性以外に対する強烈なメタカード。
春化精との合わせ引きで簡単に立てることができるほか、《御影志士》からサーチして春化精効果や通常召喚によって展開することも可能。
「芽吹or苗霞+レベル4+任意のモンスター」という緩めの3枚初動から、「セラ+結界像+狡猾(+御影)」という強烈な盤面ができあがる。展開方法は次の通り。

  1. 手札のレベル4モンスターを捨てて芽吹or苗霞効果発動、効果を使っていないもう一方(芽吹or苗霞)をサーチ、その後墓地から「レベル4モンスター」を特殊召喚

  2. モンスターを捨てて手順1でサーチした春化精効果発動、目覚をサーチ、その後墓地から芽吹を特殊召喚

  3. 「レベル4モンスター」と芽吹を素材に御影をX召喚

  4. 御影効果発動、デッキから結界像サーチ

  5. 結界像を捨てて目覚効果発動、デッキからゴキポールを墓地、その後墓地から結界像を特殊召喚

  6. ゴキポール効果発動、デッキからトリオンをサーチ

  7. トリオン召喚、効果で狡猾をサーチ

  8. トリオンを素材にセラをL召喚


多くの相手はモンスターを通常召喚し戦闘によってこのカードの突破を狙ってくるが、そのプランは狡猾で潰すことができるため、このカードの拘束力は非常に高い。

このカードの着地を狙う場合、特殊召喚回数が3-5回程度となることが多いが、このカードの効果で相手の《原始生命態ニビル》を無力化できる。
また、増Gを発動されて相手の手札が増えたとしても、永続効果という性質上、相手の手札をまとめて無力化できる(結局相手は、「1回しかない召喚権を使ってこのカードの戦闘破壊を狙うしかない」という状況に持ち込みやすい)ため、増Gを発動されても気にせずこのカードに向かう選択は十分合理的である。

本デッキは地属性を中心に展開するため自身にかかる縛りはあまり気にならず、気になればアロメルス等のX素材にするか、《トロイメア・ケルベロス》等のリンク素材にすればよい。
地属性デッキが環境を席巻することは少なく、多くのデッキに投入される汎用地属性もパンクラ、《クシャトリラ・フェンリル》(MD未登場)程度であり、環境への刺さり方も申し分ない。



増殖するG ×3


ハイパワー誘発の代表格。
展開を抑制し、モンスターの頭数を減らして狡猾で刈り取る。



灰流うらら ×3

刺さらない対面が存在しないといえる。
蟲惑魔デッキとしては増Gが比較的重くなってしまったので、その無効化要員として採用。



朱光の宣告者 ×1 (制限)


ムドラ/ケルドウを墓地に送る手段、灰流に次ぐ増Gを止める手段として採用。

コストはムドラ、ケルドウ、春化精が該当し、特にムドラ/ケルドウを切った場合は自身に対する《墓穴の指名者》を防ぐことができる。
初手5枚の中に朱光+天使族が揃う確率は9.83%、揃わない確率は2.66%であり、朱光を引いた上でそれが腐る条件付き確率は27.1%である。(つまり引いた場合のうち7割以上は使える)

展開上、春化精をコストとして切ることが難しい場面も存在するが、その場合朱光を春化精のコストにすればよいので、臨機応変に対応したい。



ディメンション・アトラクター ×2 (準制限)


もはや蟲惑魔を使う理由の1つになりつつある。
増G同様、ターン中の縛りを課すタイプなので拘束力・展開抑制力が非常に高い。
特に、ティアラメンツを2ターンに渡って機能停止させることができる。

蟲惑魔で後攻にも活路を見出すなら、こういったハイパワーな誘発を使うのが最も近道だと考える。
春化精とのアンチシナジーの解消については前述。



【魔法】


金満で謙虚な壺 ×1 (制限)


コストは6枚推奨。
このカードの有用性は別記事(https://note.com/xtraptrix/n/nb5b5d548b7d0)に記載。

春化精やセラに対する灰流を代わりに受けてもらうという役割も担う。



おろかな埋葬 ×1 (制限)


ここまでで述べた通り、落とされて強力なカードを多数採用しているため、目覚同様このカードも強力。
春化精と組み合わせると、デッキ内の地属性モンスター全てを特殊召喚できることになる。

春化精やセラに対する灰流を代わりに受けてもらうという役割も担う。




【罠】

狡猾な落とし穴 ×2


妨害から捲りまで役割が広く、先攻および後攻、自分ターンおよび相手ターンどのような場面でも強い唯一の落とし穴。
単体性能は最強といえる落とし穴であり、フリーチェーンゆえセラのポテンシャルを最も強く引き出すことのできるカードでもある。
対象を取る破壊効果であり、これらに耐性があるモンスターが出てくる直前のタイミングを見極めてその素材を破壊したい。
蟲惑魔(X素材のない蟲惑魔Xを除く)は穴耐性を持っているため、狡猾で蟲惑魔2体を対象にとる空撃ち的な使い方をすることも多い。
むしろ毎ターン発動しないとティオの制約上、盤面の狡猾が減ってしまう。



墓穴ホール ×1


手札誘発を含む盤外のモンスター効果を無効化できるホール通常罠。
デッキ全体として灰流が重いため、そのメタとして重要度が高いく、また、5回目の特殊召喚以前にフレシアを立て、《原始生命態ニビル》を牽制しながら安心して展開することができる。
春化精との同時実装が発表されたティアラメンツに対するメタも兼ねる。

素引きはあまり望ましくないが、その場合はアトラを立てておけば手札誘発を牽制しながら展開可能になる。



次元障壁 ×2 (自由枠)


そのターン中永続的に特定召喚法を封じるという拘束力の高さを有しながら、手札誘発では防げず、万能妨害でカウンターするしかないという無効化の受けづらさが非常に魅力的である。
また、発動条件のないフリチェ通常罠であり、相手から魔法罠除去によって拘束力を失うということもなく、セラ効果の誘発にも使いやすい。
ゲームを遅延し、その間に盤面を整えたりアド差を広げたりでき、本デッキと噛み合った効果と言える。

これからは単純な1妨害では止められないティアラメンツの展開を1ターン止めることが主目的になると考えられる。

後手からの捲り性能はそこまで高くはないが、《エルシャドール・ミドラーシュ》や《超雷龍サンダー・ドラゴン》といった置物モンスターの効果を無効化することはできる。



現世離レ ×1 (自由枠)


破壊ではない「墓地送り」が可能。
着地狩りをしたり、セットした魔法罠をトリオンの特殊召喚時効果で破壊したりと噛み合いが強い。
コンボにはなるが、対象とした相手の墓地のカードをムドラ/ケルドウの効果でデッキバウンスした場合、場のカードを墓地に送る効果のみが処理される

マスターデュエル4月環境において、個別具体的な使用方法は次のようなものが想定される。

  • 墓地効果を発動したティアラメンツモンスターを墓地から離し、融合効果を不発にする(※ティアラメンツの墓地融合効果は、「自身を含む」必要があるため、効果にチェーンしてそのモンスターを墓地から離せば融合を不発にできる)

  • 《神碑の翼フギン》の破壊耐性を無視した《神碑の泉》除去

  • 《スプライト・エルフ》のリンク先を埋めつつ蘇生効果を妨害




【EX】


セラの蟲惑魔 ×2


妨害および展開の要。このカードを維持しながら、狡猾ループを回して往復ターンで継続的にアドを稼いでいくのが目標。《黄金郷のコンキスタドール》や《神の通告》、《無限泡影》を初めとするあらゆる罠による除去や妨害を受けない(ただし召喚無効は受ける)ため、ステータスのわりに維持しやすい。

このカードに対して灰流を撃たれるのは致命傷になる可能性があり、後続が絶たれるうえ狡猾DLに突入するのでかなり苦しくなる。
ただし、春化精は強烈に灰流を誘導するためこういった事象も減る。

自分のターンに狡猾ループを回す場合、それがメインフェイズだとセラがヴェーラーを食らい、罠耐性を失ったセラが狡猾に破壊された挙げ句リクルートもできず、狡猾ループも途切れるという最悪の事態になりかねないので気をつけたい。(1敗)

万が一セラの3枚目が欲しくなってもムドラ/ケルドウでデッキに戻したり、春化精効果で蘇生したりして対処できる。



クラリアの蟲惑魔 ×1


発動した穴を再セットするルール介入効果により、セラ+クラリア盤面を作れば1ターンに2枚の穴を使ってもなお墓地に罠が溜まらなくなる。
エンド時の蘇生効果は、トリオンを蘇生して相手の魔法罠を剥がす、ティオを蘇生して狡猾DLを解消する、フレシアを蘇生して耐性付与する等の役割が考えられ、罠に頼らず(⇒墓地に罠を溜めることなく)この効果を継続的に使うことができる点は強力。
クラリアは盤面の罠を増やせないため初動での仕事は少ないが、2ターン目以降から徐々に仕事がなくなってくるセラとは対照的に、維持すればするだけアドバンテージに繋がる。
狡猾ループを維持することや再起動することに長けた縁の下の力持ちであり、デュエルが長引いた際のリソース合戦には滅法強くなる。



トロイメア・ケルベロス ×1


地属性の汎用リンク。
春化精の制約下でも効果発動可能。
セラとの相互リンクによりセラに破壊耐性を付与することができる。



星杯戦士ニンギルス ×1


地属性の汎用リンク。
対象に取らない「墓地送り」が可能であり、本デッキが苦手な対象耐性/破壊耐性に対処できる。



アロメルスの蟲惑魔 ×1


ティオを蘇生することで狡猾DL解消ができたり、トリオンでバック破壊を行ったり、総打点を上げたりと役割が多い。
細かい所では、セラは場のモンスターと同名のモンスターはリクルートできないため、一時的にその制約を解除するためにトリオンとティオをアロメルスの下にX素材として格納しておく役割もある。
2200という蟲惑魔最高の攻撃力を有しつつ罠の効果を受けないため、比較的安全にX召喚し攻撃を通すことができ、アーゼウスの下敷き適性が高い。
なお、X素材は2体「以上」なので、3体でX召喚し4素材アーゼウスにしたり、蘇生効果使用後も2素材アーゼウスにしたりといった選択肢もある。



フレシアの蟲惑魔 ×1


デッキから落とし穴の効果を適用できるため単純に妨害を厚くしたり、後攻初手で狡猾を適用して盤面を捲ったりできる。
春化精の存在により展開力が高くなり、先攻で立てることも十分可能になったため採用。
相手の手札誘発を墓穴ホールで牽制することも可能で、《原始生命態ニビル》の発動条件を満たす以前にこのカードを立てて墓穴ホール効果で”ニビルケア”をするのは有名である。

自身以外の蟲惑魔全体に戦闘および効果破壊耐性・対象耐性を付与する効果も非常に優秀で、X素材が無くても耐性付与効果は適用される。



No.41 泥酔魔獣バグースカ ×1


主に使用するのは守備標示時の発動しないタイプの制圧効果であり、レベル4が2体並んで優先権を得た瞬間にモンスターによる相手の制圧を無力化できる可能性がある
相手も守備表示を強制され、戦闘により盤面を突破される危険性も低いといえる。
返しのターンにはバグースカを攻撃表示にし、適当な守備モンスターを攻撃してアーゼウスに繋ぐのもよい。



御影志士 ×1 (自由枠)


春化精の制約下でも活躍できる地属性。
結界像のサーチ要員で、盤面のリソースを手札に変換し、春化精のコストを稼ぐことができる。

レベル4が並んだタイミングでこのカードをX召喚し効果を発動、サーチした結界像を春化精の効果で特殊召喚することも多い。

今回は春化精の制約との兼ね合いの関係で不採用としたが、サーチ対象として《天獄の王》も存在する。



深淵に潜むもの ×1


墓地効果を完封する、対ティアラメンツにおける強烈なメタであり、ティアラメンツ環境になれば先攻で立てる優先度が最も高いXモンスターになる。

蟲惑魔はギミック内では墓穴ホール以外で墓地効果に対抗する術がなく、墓地メタ枠として貴重な存在。
春化精の制約中は効果を発動できないが、このカードは多くの場合相手ターンに効果を発動するため特に気にならない。



No.39 希望皇ホープ ×1

SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング ×1


スプライト系統が立ててくる「マスカレーナにより破壊耐性を付与されたアストラム」に対する唯一の対処法であり、アストラムの墓地効果も封じることができる。(アストラムは攻撃誘導効果を有するため、戦闘後にアーゼウスを立てるプランをとる場合は《No.101 S・H・Ark Knight》等の戦闘破壊耐性を持つモンスターで特攻する必要がある)
その他耐性持ち大型モンスターを突破する際にも使う。



ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン ×1


高打点や破壊耐性持ちを戦闘で突破することができる。戦闘面が強力である一方で効果使用後はX素材が0枚になるため、アーゼウスになれる優位性がないように一見思われるが、オーバーロードを重ねてX召喚できるため、2素材アーゼウスをX召喚することができる。



覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴンーオーバーロード ×1


《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》に重ねてX召喚できる。レベル4が2体並べば効果無効等を挟まれる余地なく3000打点を出せるという点が肝要で、《召喚獣メルカバー》や《相剣大師-赤霄》を一方的に戦闘破壊できたり、《フルール・ド・バロネス》と相打ちに持ち込むことができたりといった優位性がある。このカードのX素材数は、ダリべの効果未使用なら3枚、使用後なら1枚となり、それぞれ4素材アーゼウス、2素材アーゼウスになることができる。



天霆號アーゼウス ×1 (制限)


フリーチェーン全体墓地送りという暴力的な捲り・制圧性能を誇るパワーカード。ボードアドバンテージを取りやすくハンドアドや墓地アドが稼ぎづらい本デッキにとって、ボードを無に帰すこのカードは相性が良いとは言えないが、ボードが優勢ならそもそもこのカードを使わないため大した問題ではない。リダンが生き残りやすい(相手の除去を躱して自分のターンに帰ってくる)ためこのカードを出しやすい。また、ジーナの墓地効果により、このカードの効果で更地にした後から罠を供給できる。



春化精を用いた初動展開例


春化精の使い方は上でかなり説明したので、この項では遊戯王ニューロンの5枚ドロー機能を利用し、ランダムな初手から展開する例を5つ紹介する。
(春化精が存在しない手札、あまりにも単純な初動や事故は除いた)
相手の手札誘発は存在しないものとし、常に最大展開を目指すこととした。
また、仮想敵はティアラメンツデッキとした。

結果欄の見方

  • 場…フィールドに存在するカード全て

  • 手…手札に存在するカード(妨害に寄与するカードのみ)

  • 墓…墓地に存在するカード(妨害に寄与するカードのみ)


ケース1

結果
場:セラ+御影+結界像+狡猾
手:増G
墓:ムドラ

  1. アトラクター切って芽吹効果発動、苗霞をサーチ、その後墓地から自身を特殊召喚

  2. ムドラを切って苗霞効果発動、芽吹サーチ、その後墓地からムドラを特殊召喚

  3. 芽吹+ムドラで御影志士をX召喚、効果(消費素材はムドラ)で結界像サーチ

  4. 結界像切って目覚効果発動、デッキからゴキポールを墓地、その後墓地から結界像を特殊召喚

  5. ゴキポール墓地効果発動、デッキからトリオンをサーチ

  6. トリオン召喚、効果で狡猾をサーチ

  7. トリオン素材にセラをL召喚

  8. 狡猾1枚をセットしてターン終了


ケース2

結果
場:セラ+目覚+狡猾
手:アトラクター(発動可)
墓:ムドラ

  1. ケルドウ切って目覚効果発動、デッキからゴキポールを墓地、その後墓地から目覚を特殊召喚

  2. ゴキポール墓地効果発動、デッキからトリオンをサーチ

  3. トリオン召喚、効果で狡猾をサーチ

  4. トリオン素材にセラをL召喚

  5. 狡猾2枚をセットしてターン終了

  6. (相手ターン)

  7. ケルドウ墓地効果発動、墓地のゴキポール、トリオンをデッキに戻す(墓地0枚)

  8. 手札のアトラクター効果発動


ケース3

結果
場:セラ+深淵+狡猾+墓穴
手:灰流
墓:ムドラ

  1. トリオン切って目覚効果発動、デッキからムドラを墓地、その後墓地からトリオンを特殊召喚

  2. トリオン素材にセラをL召喚

  3. ティオ召喚、効果でトリオン蘇生

  4. セラの穴セット効果発動、墓穴ホールをセット

  5. ティオ+トリオンを素材に深淵をX召喚


ケース4

場:セラ+結界像+御影+ケルドウ+狡猾+墓穴
手:ケルドウ
墓:ムドラ

  1. トリオン切って芽吹効果発動、苗霞サーチ、その後墓地からトリオンを特殊召喚

  2. トリオン素材にセラをL召喚

  3. ティオ召喚、効果でトリオン蘇生

  4. セラの穴セット効果発動、狡猾をセット

  5. ティオ+トリオンを素材に御影をX召喚、効果で結界像サーチ

  6. 結界像切って苗霞効果発動、ケルドウサーチ、その後墓地から結界像を特殊召喚

  7. ムドラ切ってケルドウ効果発動、ケルドウをサーチしつつ自身を特殊召喚


ケース5

場:セラ+深淵+狡猾+現世離レ
手:ムドラ+朱光
墓:妨害には寄与しない

  1. ランカ召喚、効果でアトラをサーチ

  2. アトラ素材にセラをL召喚

  3. トリオン切って芽吹効果発動、苗霞サーチ、その後墓地からトリオンを特殊召喚

  4. セラの穴セット効果発動、狡猾をセット

  5. アトラを切って苗霞効果発動、ムドラサーチ、その後墓地からランカを特殊召喚

  6. トリオン+ランカを素材に深淵をX召喚


2023年4月環境で使用した構築


ダイヤ1達成(ダイヤ帯勝率60%)


環境について

ティアラメンツがデッキパワーで圧倒的に抜けていた。
次点でエクソシスターやふわんだりぃずといった墓地メタデッキ、ハイスペックで対応範囲の広いスプライトが追随、《王家の眠る谷ーネクロバレー》を採用可能なエンディミオンがその陰に隠れて存在しているという構図となった。
また、ティアラメンツとアドの取り合いで正面から戦うことを避けたヌメロンやバーン系統のデッキも散見された。

カード単位の流行を振り返ると、ティアラメンツの急所となる手札誘発が存在しないことから、《拮抗勝負》や《三戦の才》といった後攻重視の採用が全デッキにおいて増加した。
特に拮抗勝負の流行は蟲惑魔デッキにとって非常に厄介で、拮抗勝負に対する脆さを挙げればキリがない。

  • メインギミック内で防ぐ方法が存在しない

  • ボードアドバンテージを稼ぎやすい一方で手札が増えない蟲惑魔にとっては盤面が生命線である

  • トリオン特殊召喚時効果や落とし穴の効果により相手の盤面をガラ空きにできるため、拮抗勝負の発動条件が満たされやすい

  • 相手のライフを奪うテンポが遅く、拮抗勝負を引くまで粘られやすい

その点で、拮抗勝負を引かれる前に勝負を決めやすい展開重視の春化精型の選択は悪くなかったかもしれない。

4月環境でダイヤ1を達成した蟲惑魔の他の型として、《ソウルトレイン》や《マクロコスモス》によって相手を縛り、汎用通常罠とセラのコンビネーションで相手を追い詰める型も報告された。
墓地メタを受けない点や手札誘発が重くない点は春化精型より優れている。
ライフを詰めるのが遅い永続型の方が拮抗勝負が直撃しやすいのは間違いなく、拮抗勝負を引かれる前に《神の宣告》を引けなければ仕方ないという心構えが必要かもしれない。


主な変更点

  • ティアラメンツを重点的にメタるため、1枚初動でないうえに相手のハゥフニスを起爆してしまうランカを減らし、代わりに《D.D.クロウ》を採用した

  • 春化精にとって相手の灰流やムドラ/ケルドウがかなり重いため、罠を削って《墓穴の指名者》を採用した


所感

  • 深淵や結界像が刺さりづらいふわんやエクソシスター等の対面では狡猾が有効であり、4月環境でも多方面に隙を見せづらい構築であった

  • 厚めのメタが功を奏し、対ティアラメンツ勝率は先攻70%後攻40%程度と悪くなかった

  • 墓地効果を発動されるためティアラメンツに対して狡猾が撃ちづらいのは間違いないが、深淵または結界像を立てるか、ムドラ/ケルドウ/DDクロウ/墓穴の指名者/墓穴ホールのいずれかさえ準備すれば恐れずに狡猾を撃てるため、構築単位で狡猾をサポートできていた

  • ふわんだりぃずには先攻後攻ともに負け越した(この主要因は《拮抗勝負》が大流行し、対ふわん10試合で8回撃たれたことであると思われる)

  • 対エクソシスターは先攻後攻合わせて80%以上勝つことができ、有利対面だと考えられた(相手先攻でアトラクター+マニフィカ+リタニア+αのような構えはさすがに捲れないが、それはどのデッキも同じであろう)

  • 春化精効果でトリオンの特殊召喚回数が稼ぎやすく、罠を厚めに構えてくる対面に対して、今まで以上に戦いやすくなった



【動画】プレイング解説

こちらの動画では、後攻3試合(対ティアラメンツ2試合、対ふわんだりぃず1試合)のリプレイを用いて、春化精狡猾軸蟲惑魔のプレイングについて解説している。

https://youtu.be/0QhksScOCr4



さいごに

OCGの蟲惑魔に造詣が深いプレイヤーはこう感じたのではないだろうか。

  • 簡単にランク4が成立するなら、《シトリスの蟲惑魔》を絡めたらもっと凄まじい展開が可能になりそう

  • ゴキポール効果を発動すれば《キノの蟲惑魔》がサーチ可能なので、盤面が堅くなりそう

  • トリオンによる狡猾のサーチ、セラによる《ホールティアの蟲惑魔》のセットが先攻で簡単に行えるため、ホールティア展開も簡単に成立しそう

  • 《グローアップ・バルブ》を墓地に送ることで、《ナチュル・ビースト》が簡単に成立しそう

ストラク新規のMDへの実装が本当に待ち遠しい。
このワクワクを共有したい読者は、ぜひこちらの記事もご一読いただきたい。
https://note.com/xtraptrix/n/nf921ddf18a95



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