怒ると注意するの違いとは?
会社の同僚に「それだめですよー」と静かなトーンで注意したら、「怒らないでよ〜」と言われたことがあるんですね。このときに、怒ると注意するの違いはなんだ?と疑問に思いまして。
相手の主観に依存する話かもしれませんが、伝える側もちゃんと使い分ける必要があるので、ここで区別しておきます。
エネルギーの使用量で区別する
まずは怒る・注意するをエネルギーの大小で分けて考えてみます。
ぼくの考えだと、ざっくりこのような位置づけになりました。かんたんに分けると、怒りは感情がベースで想いをぶつけており、注意は内容がベースにあり事実を説明しています。
このように図にして見てわかるのが、このような区別をせずに怒りと注意をごっちゃに考えている人が多いということです。最初に話した同僚の例で言えば、こちらとしては完全にローエネルギーの注意でしたが、相手からはローエネルギーの怒りだと捉えられていた可能性があります。
ここらへんはそもそも怒りの定義によるので仕方ない部分ではありますが、ハイエネルギーを使った注意を怒られたと誤解するケースは多々あるでしょう。
怒りを使うメリットが見当たらない
怒りと注意を区別してわかったのは、怒るにも注意するにも「相手に変化を要求する」という共通点です。何かを変えてほしいからこそ起こる行動ですよね。
ただこの前提に立つと、もう1つわかることがあります。それは怒りを使うメリットがまったく見当たらないこと。強く言わないと相手は変わらない!みたいな話もありますが、だからといって感情を強くぶつける必要はないんですよね。エネルギッシュに注意すればいいわけで、そこでなんで不機嫌さを相手に伝えるのかわかりません。
なので怒りと注意を区別する前から思っていた「コミュニケーションで怒りを使う人とは距離を置くべき」というマイルールは正しかったのだと確信しました。もちろん怒りの感情が湧くのは抑えられませんが、吹き出さないような工夫はできますよね。
その工夫もしないで怒ることも必要だと言う人は、民度の低い人なんだろうなぁなんて思ったりします。
読んでいただきありがとうございます。これからも読んでもらえるとうれしいです。