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【解説】一般の人でもレインズで賃貸物件を探す裏技と代替手段を紹介します

こんにちは!及川です。

賃貸サービス「XROOMS」を運営しているオイロバ&パートナーズで代表をしております。

突然ですが「レインズって一般の人でも使えるの?」と思ったことはありませんか?

不動産業者専用のデータベースであるレインズは、日々不動産営業マンの重要なパートナーとして情報が更新されています。そんなデーターベースを使って私もお部屋探しをしたい!!と思っている方も多くいらっしゃると思います。

そこでこの記事では、一般の人でもレインズで賃貸物件を探す裏技はあるのか、業界歴10年以上の私が詳しく解説します。

あなたのお部屋探しに役立つ情報をできるだけわかりやすくまとめましたので、ぜひ最後までお読みください。

☑️この記事を読んで得られること

  • レインズが業者専用である理由やその背後にある特徴を理解

  • 一般的な物件検索サイトとレインズの違いやメリットを把握

  • 一般の人がレインズの情報を活用するための具体的な方法や代替サービスを知る。

1.レインズとは?

1-1. レインズの概要

レインズ(REINS)とは、「Real Estate Information Network System」の略称で、国土交通大臣から指定を受けた不動産流通機構が運営するコンピューターネットワークシステムのことをいいます。

レインズは会員の宅建業者(不動産業者)のみが閲覧できる仕組みになっており、全国で約14万社が利用しています。1990年からサービスが開始され、今や全国の不動産会社が加入する不動産業界のインフラ的存在となっています。

1-2. なぜレインズは業者専用なのか?

ではなぜレインズは不動産業者しか使えないのでしょうか?
その理由はレインズの利用規則で定められているからです。

第2章 レインズの利用
(利用者) 第3条 レインズを利用できる者は、原則として機構の会員とする。

公益財団法人東日本不動産流通機構 レインズ利用規程

ルールだからというのは簡単ですが、それだけでは納得できないですよね。「今は情報が公開される時代、レインズも一般公開するべきだ!」と思う方もいると思います。

ただ実際はレインズの情報が一般に公開されるのは、現状難しいと思います。
詳しい考察は別の記事で書きますが、要点としては次のとおりです。

レインズが一般に公開されていない主な理由

  • 不動産業者がお金を出し合って運営しているから

  • 個人情報保護の観点(特に売地や売り物件など)

  • 買い希望、借り希望のニーズを欲している会社は実は多くないから

1-3. レインズ以外の業者専用データベースもある

業者専用サイトといえば「レインズ」が一般の方の知名度としては高いと思いますが、民間企業が運営している業者専用サイトも複数存在します。

基本的にはレインズと同様に一般の方が使うことはできませんが、一部機能を利用できるサービスもあります。各地域ごとに利用されている民間の業者専用サイトの一例を挙げてみます。

  • 首都圏→ATBB(アットビービー)

  • 北海道→リアプロ

  • 名古屋→リアプロ

  • 大阪・兵庫→リアプロ

  • 広島→キマRoom!

  • 福岡→ふれんず

そのほか[itandi bb, いえらぶbb, いい生活,]など様々な業者間サイトが存在します。

関連記事:首都圏で最大シェアを誇るATBB(アットビービー)ってなに?(執筆中)

2.一般のお部屋探しサイトとレインズの違い

SUUMOなどの一般のお部屋探しサイトとレインズの違いは何か。
簡潔に答えるなら「ターゲットと掲載目的」が異なるという点です。

まず、ターゲットについて。
SUUMOなどのお部屋探しサイトの利用ターゲットは、お部屋を探している一般のユーザーです。
対して、レインズのターゲットは利用ターゲットは、不動産業者です。

次に、掲載目的について。
SUUMOなどのお部屋探しサイトの主な掲載目的は「集客」です。
対して、レインズの掲載目的は「その物件を成約させること」です。

まとめると

お部屋探しサイト:お部屋を探している一般のユーザーを集客することを目的として、物件情報を公開している
レインズ:物件を成約させることを目的として、不動産業者に向けて物件情報を公開している

言い換えると、お部屋探しサイトは「借りたい人」向けのサイトであり、レインズは「貸したい人」向けのサイトであるということです。

この違いを踏まえた上で、それぞれの特徴とメリットデメリットを解説していきます。


2-1. 一般のお部屋探しサイトのメリットとデメリット

まず一般のお部屋探しサイトの主な特徴は次の通りです。

メリット

  • 認知度が高い

  • 誰でも無料で使える

  • 使いやすい(優れたUI設計)

  • 物件数が豊富

デメリット

  • すでに募集終了となっている物件が多い

  • おとり物件被害に合うリスクがある

まずSUUMOなどのお部屋探しサイトのメリットとして、認知度が高いという点があります。CMも多く流れているので、知らない人はほぼいないのではないでしょうか?多くの人が利用しているという点において、安心して使うことが可能です。また利用は無料で使えるため、余計なコストをかけず気軽使うことができます。

そしてSUUMOなどのお部屋探しサイトは優れたUI設計がされているため、とても使いやすいです。情報の検索や条件の絞り込みなどがスムーズに行えるため、効率的に物件を探せます。

一方でデメリットとしては、すでに募集終了となっている物件が多いという点が挙げられます。希望する物件が見つかったとしても、既に契約が完了している場合があるため、注意が必要です。
その中で特に注意が必要なのはおとり物件被害です。一部の悪質な業者が存在し、実際には存在しない物件を掲載して、来店を誘導される危険があります。

2-2. レインズのメリットとデメリット

次に不動産業者専用の「レインズ」のメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット

  • おとり物件が1つもない

  • 一般のサイトには掲載されていない物件が載っている場合もある

デメリット

  • 一般人の認知度が低い

  • 不動産業者しか使えない

  • 使いずらい

  • 一般のサイトと比べて物件数が少ない

次に、不動産業者が利用する「レインズ」のメリットとデメリットについて解説します。

まず、メリットの一つとして、おとり物件が1つも存在しないことが挙げられます。レインズに物件情報を掲載するのは、管理会社です。掲載の目的はその物件に入居してほしいからです。仮に成約済みの物件を掲載し続けると、空室の問い合わせに対応する手間が増え、業務負担が増えてしまいます。そのため、レインズにはおとり物件が1つも存在しません。

また、一般のサイトには掲載されていない未公開物件も掲載されている場合があります。未公開になっている理由は様々ですが、一例を貸主の意向で「広く不特定多数の人に募集をかけたくない」場合や、「大手サイトに掲載する費用がもったいない」というパターンが多いです。

一方で、デメリットとしては、一般の人々に対する認知度が低いことや、不動産業者しか利用できないこと、業者向けのため検索機能が使いづらいといった点が挙げられます。

3.一般の人がレインズを使う方法


3-1. 実際にレインズを使うことは可能なのか?

結論、一般の人がレインズを使うことはできません
もし一般の人のレインズ利用が発覚した場合、利用をさせた不動産業者に対して、レインズ利用禁止の措置が取られる可能性があります。

会員は、レインズ情報を、購入や売却等を検討する顧客への物件紹介、また取引価格を設定する根拠として明示すること等の不動産取引を成立させるため以外の目的で利用することはできません(レインズ利用ガイドライン 4-1.情報の利用目的)。レインズ情報を用いたデータベースや不動産検索サービス等を第三者に提供する行為や、レインズ情報を直接顧客に検索・閲覧等させるようなサービスを提供する行為は目的外利用に該当します。

3 レインズ利用ガイドライン

3-2. 業者専用サイトを使えるようにする代替方法

では、一般の方が業者専用サイトを用いてお部屋探しをするためにはどうすれば良いのでしょうか。具体的なアクションプランを2つ紹介します。

1.不動産屋へ来店し閲覧させてもらう
まず1つ目はシンプルに「不動産屋に行く」という方法です。

少し前まではレインズやATBBを一般人に見せることに抵抗を感じていた不動産会社も多くありましたが、最近ではレインズやATBBを直接閲覧させてくれる業者が多くあります。

コロナの影響もあり、オンライン来店でもレインズやATBBといった業者専用データベースを閲覧させてもらえる不動産屋もあります。ある程度時間に余裕がある方はこの方法がおすすめです。

2.業者専用データベースと連動しているサービスを利用する

2つ目は業者専用データベースと連動しているサービスを利用するという方法です。不動産業界でもIT化が進んでおり、レインズ以外にも業者向けのデータベースが広く普及しつつあります。そのデータベースの情報を用いて物件検索ができるサービスを使うという方法です。

「忙しくてお店に行く時間がもったいない」「まずは自宅で信頼できる情報からじっくり探したい」といった人は、業者専用データベース連動型のサービスを利用するのがおすすめです。

3-3. 業者専用データベースと連動しているサービス4選

業者専用データベースと連動した物件情報からお部屋探しができるサービスを4つ紹介します

①XROOMS Pro(エックスルームスプロ)

  • 業者専用データベース連動でおとり物件なし

  • 仲介手数料が0円〜

  • 物件持ち込みOK

当社オイロバ&パートナーズ合同会社が運営するお部屋探しサービスです。
首都圏で圧倒的な業者シェアを誇る「ATBB(アットビービー)」の物件情報から物件を検索することが可能です。

「最もスマートに理想のお部屋を見つける」ことを目標に開発されました。
現在東京と神奈川にてサービスを展開しています。

参考ページ:XROOMS Pro(エックスルームスプロ)

②airdoor(エアドア)

  • 管理会社から直接掲載で重複・おとり物件なし

  • 8割以上が仲介手数料無料

  • 認定パートナー制でしつこい営業一切なし

株式会社エアドアが運営するオンライン賃貸プラットフォームです。大手管理会社の情報システムと連動しており、リアルタイムでの物件検索が可能です。

不動産管理業者向けシステムで高い人気を誇る「いい生活」出身のメンバーが立ち上げた新進気鋭のサービスです。
参考ページ:airdoor(エアドア)

③Oheyago(オヘヤゴー)

  • 仲介手数料が0円〜

  • おとり物件なしで安心

  • 自分のペースでセルフ内見可能

OHEYAGO(オヘヤゴー)は株式会社GAtechnologiesが運営する不動産賃貸サイトです。
管理会社の物件情報とリアルタイムに連動したデータベースを元に、システムが自動で募集情報を掲載しています。

自分のペースで気軽にセルフ内見ができて、物件探しから内見予約、入居申し込み、契約までの一連の手続きがオンラインで完結することができます。

サービスを展開している株式会社GAtechnologiesは、「itandi bb(イタンジ)」という業者間サイトを運営しており、基本的にこちらの物件情報が連動されているようです。

参考ページ:Oheyago(オヘヤゴー)

④不動産ジャパン

  • 公益財団法人が運営で安心

  • 仲介手数料割引は少ない

  • 広告が多く検索しづらい

不動産ジャパンは安心・安全な不動産取引をサポートすることを目的として、公益財団法人不動産流通推進センターが管理・運営する総合不動産情報サイトです。

(公社)全国宅地建物取引業協会連合会 『ハトマークサイト』、(一社)不動産流通経営協会 『FRKインターネット会員 物件情報』、(公社)全日本不動産協会 『ラビーネット不動産』、(一社)全国住宅産業協会の4団体の物件情報が掲載されています。

検索画面内での広告表示が多く、検索がかなりしづらいことがデメリットです。

参考ページ:不動産ジャパン

まとめ

いかがだったでしょうか?今回は「一般の人がレインズで賃貸物件を探す裏技はあるのか?」というテーマでお送りしました。

記事では、レインズという不動産業者専用のデータベースの概要や、その魅力、そして一般の人がレインズの情報をどのように活用できるのかについて詳しく解説していきました。

まとめると、一般の人がレインズを直接利用することは難しですが、お店に来店したり、業者専用データベースと連動しているサービスを利用することで、安心して物件情報を得ることが可能です。

今回の記事を参考にして、ぜひ素敵なお部屋を見つけてくださいね。
Good Luck!


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最後までご覧いただきありがとうございました!


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