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ノンバーバルなアニメーション『Silence: Tales from Soda Island - Ch. 6』:XR映画ガイド第6回
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今回取り上げる『Silence: Tales from Soda Island - Ch. 6』はアメリカにあるVRアニメーションスタジオ、Studio Syroの制作です。Studio Syroは2020年に設立され、代表作である「Tales from Soda Island」シリーズは2年で6作品とハイペースで発表されています。徐々にこの世界の謎がわかっていくようにストーリーが展開していくので、ぜひ第1作目の『The Multiverse Bakery: Tales from Soda Island - Ch. 1』から見ていくことをお勧めします。
「Tales from Soda Island」シリーズはVRペイントアプリ「Quill」を用いて、独特のカラフルな世界観を作り出しています。「Quill」はVR内で絵を描くようにアニメーションなどを作成することが可能なツールで、レイヤーやアニメーションの機能が備わっています。2021年にMeta社から独立し、提供されています。
見所:ノンバーバルなアニメーション
「Tales from Soda Island」シリーズの大きな特徴として、セリフはなく、動きだけで内容が伝わるようになっています。『Silence: Tales from Soda Island - Ch. 6』もこれまでと同様にセリフはありません。今回はこれまでシリーズに出てきた黒いキャラクターの存在について、核心に触れるエピソードでありましたが、言葉での説明は全くありません。
ノンバーバルコミュニケーションというと言語以外で行うコミュニケーションですが、『Silence: Tales from Soda Island - Ch. 6』だと黒いキャラクターが目の前でそれこそ感情豊かに動き回る、それだけで十分に伝わってきます。XRの方が平面のアニメーションよりノンバーバルでも伝わりやすいのかどうかはわかりません。しかし、XRのアニメーションには言語が違う人にどう伝えるかをよく考えているコンテンツが比較的多いと思います。Youtubeなどの動画では字幕が自動でついたり、その字幕を他の言語に翻訳してくれたりと言語の垣根はどんどん取れてきています。しかし、XR映画においては字幕をどう入れるかは大きな問題です。吹き替えをするのはコストがかかります。そこで出てくる選択肢としてノンバーバルなアニメーションというのがあるのでしょう。「Tales from Soda Island」シリーズもそこがよく考えられているコンテンツであることは間違いありません。
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作品データ
タイトル:Silence: Tales from Soda Island - Ch. 6
ジャンル:アニメーション
制作:Studio Syro
制作年:2022
制作国:アメリカ
本編尺:13:55
メディア:6DoF/VR
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