#46 自分の痛みを知る

昨日、適当にテレビを見ていたら夜10時くらいにやってた「クローズアップ現代」の番組で瀬戸内寂聴さんの追悼みたいなことをやっていました。

彼女については「なんか昔テレビに出ていたであろう人」(金さんと銀さんだっけ?そんくらい)みたいな認識でよくわかっていなかったのですが、どうやら女性の作家さんのようです。

そこで、結構気になったことをメモで書いていたのですが、その1つとして「自分の痛みを知ることで、他人の痛みを知ることができる」という言葉でした。これは興味深くって、ついノートに書いちゃいました。

共感って難しい

私はいろんな人と話したり、時によっては相談をするみたいなことをするのですが、一番難しいこととしては「共感って本当に難しい」ということです。いつぞやに習ったカウンセリングマインド的な奴では、「共感をする、受容する」ということをよく言われるのですが、マジで共感って難しい。

「〇〇だったんだよね~」に対して「わかるわ~」とかよくある高校生の会話のみならなんの問題もないのですが、深刻な相談を持ち掛けられた時に「わかるわ~」とか言っても「何が分かるんだよテメェ!」みたいに逆切れされる場合もあるし、変に言ってしまうと具体例とかが思いつかずに会話が詰まってしまうということもあると思います。

他人の気持ちなどわからない

これを言われちゃあ…とは思うのですが、他人の気持ちなどわかりっこありません。他人の考え方は推測することもできませんが、論理的に説明することなど脳で考えている以上ほぼほぼ不可能に近いです。だから、他人の気持ちなんてわかりっこありません。

ただ、他人の気持ちを分かってあげたいというような偽善的というか、お人よし的な考えだとは思うのですがそういう感情って湧いてくるのです。特に、重いことに対して「あなたならどうする?」と聞かれた際にはできるだけその人の気持ちを考えたうえで、できるだけ物事を考えられるようにサポートしたいと思うのが人間だと思うのです。

自分の不幸を経験すること

じゃあどうすればわかるんだということになるのですが、自分の不幸を経験するということが大切なのかなぁということをテレビを見て思いました。他人の経験が分からなくとも、自分の経験を通じて他人の幸福を咀嚼すること。そういうことが大切なんだろうなぁと思うのです。

私も、痛みを知ることで他人の幸福を知ったという経験があります。初めて恋愛して、失恋して分かったのは「みんな幸せになってくれ…」という気持ちです。それは私が恋愛をする中でいかに幸せだったか、そして失恋することがいかにつらいことかを理解したからです。完全に理解することはできないけど、恐らく悲しみや嬉しさの根底にあるものは変わらないと思うのです。だから、そういう経験をすることだけでも相談がしやすいし、聞けると思うのです。

相談って難しい

相談したり、人とお話しすることはゲームと違って無限に選択肢があるので非常に難しい。けど、相談に乗る私たちが様々な経験をすることで引き出しが増え、選択肢が増えるんだろうなぁと思います。

今日はここまで。お読みいただきありがとうございました。