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#38 「オタク」の金銭感覚を持つ

今まで(#35~37)の話では、「価値あるものにお金を払おう」みたいな話をする中で、そういう感覚が薄れてるよなぁとか、お金なんて急にあっても困るよなぁとかいろいろ書いてきたわけですが、「じゃあどうすればええねん!」という話があるので、まとめという意味も込めて書いていこうと思います。

今ってそういう感覚薄れてるよね

前に書いた通り、そもそも賃金の収入が少ないということから「無料」だとか様々な場所で値引き競合が行われていたりすることで高い価格はあまり価値が分からないしなんならちょっとイラっとする、というのが個人的な庶民感覚です。こう考えると私たちの感覚とお金持ちの感覚がだんだんズレているんだろうなぁと思っています。

「オタク」の感覚ってすごいよな

こういう社会の中で、オタクの感覚とは恐ろしいものがあるよなといっつも思っています。まず、オタク向けグッズって普通よりめちゃくちゃ高めに設定されているんですよね。例えば、アイドルマスターの「水」が1000円で売られているのです。高すぎる。

といって「高すぎる」と言って憤慨しても当時の雰囲気を見るとそれでもある程度の人に受けいられているのです。もちろん普通の商品と比べてロットが少なかったり中の事情もあるのですが、一般的にグッズに関しては一見高そうな値段設定をされているのです。また、コミックマーケットにおいても印刷費が値段を凌駕することは何となくわかってはいても、約20pの本が500円で売られているとかざらにあるので普通は「クソ高いなおい!」みたいな感想を抱くのです。しかし、これらも4日で50万人来るくらいなのだからオタクの我々には受けいられているのです。

さて、なぜそこまでして買うのかと言うと「好きなモノはしっかりお金を払って買う」という感覚があると思うのです。値段が高くっても「私にとっては価値のあるものだから買います!」という感覚があるからこそめちゃくちゃ売れる商品も多いのです。パチンコとか競馬とかの賭博で得られる「お金を得ることができるかもしれない」という感覚ではなくただお金を消費するのに、私たちは好きなコンテンツにお金を投資できる、そしてその投資先の企業が潤ってもっとファンに対してサービスをすることができる、これこそが経済のすごくいい循環ではないのかなと思うのです。

日本とかだと、「素晴らしい!」と表現するためのチップを払うという文化は一般にはありませんが、オタク向けコンテンツだとboothの「ブースト」だとかYoutubeの「スーパーチャット」とかで推しのコンテンツにお金を投資することができることを考えると、「好きなことを表現できて、それで稼ぐことができる」という好ループを生むのではないかと思うのです。

そう考えると、オタクの経済というのはとても健全なものではないかと思うのです。(もちろんこれに対して粗悪品が出回ったり悪用しようとしている人がいるのも事実ですが…)だからこそ、「好きなモノにはお金をしっかり払う」という大切な感覚をこれからも持っていきたいなぁと思うのです。

次回は睡眠について書こうかなとか思ったりします。ここまで読んでいただきありがとうございました。