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VIX指数とインフレ期待の相関で見るスタグフレーションの可能性

興味深い投稿でしたので分析します。

株式市場のボラティリティとインフレ期待は、ここ数十年で最も強い正の相関関係を示しています。 この紛れもない関係から、1970年代を彷彿とさせるスタグフレーションの可能性が懸念されている。

投稿されたグラフによると、予想される株式市場のボラティリティを示すVIX指数と、インフレ期待の市場ベースの指標である10年ブレークイーブン・レートの52週ローリング相関を示しています。

VIX指数とインフレ期待の相関関係


ご覧の通り、ボラティリティとインフレ期待の現在の正の相関は、1973-1974年のスタグフレーション期以来の記録的なレベルまで急上昇している。

1970年代のエコー


1970年代はスタグフレーション(高インフレと経済成長の停滞、失業率の上昇)の時代であった。 1973年の石油危機はエネルギー価格の高騰を引き起こし、経済全体に波及した。

今日も似たようなことが起きている。 エネルギー価格は、農産物、貴金属、銅、世界的な運賃とともに上昇している。 これらはすべて重大なインフレ圧力である。

1970年代初頭にインフレが再加速するたびに、株式市場はボラティリティの高まりと困難に直面した。 図表はそこまで遡ってはないが、顕著な相関関係から、同じ現象が現在も進行しているように見える。

スタグフレーションのリスク


高インフレと経済停滞の長期化は、政策決定者にとって困難な環境をもたらすだろう。 インフレ抑制の努力は成長と雇用をさらに弱める可能性がある。

VIXとインフレ期待の間に強い正の相関関係があることは、市場がこうしたスタグフレーションのリスクを織り込んでいることを示唆している。 投資家は明らかに、インフレの持続が資産価格やポートフォリオのリターンに与える影響を懸念している。

たった1つのデータから決定的な結論を出すはけではないが、この相関関係は重要な警告信号であり、注意深く監視する必要がある。 スタグフレーションは狡猾なサイクルであり、1970年代にこれを打破するのは極めて困難であった。 歴史が繰り返されないことを祈ろう。

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