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EDGARの使い方~Formの種類とその意味について

米国証券取引委員会(U.S. Securities and Exchange Commission / SEC)が管理・運営する法定書類開示システム(Electronic Data-Gathering, Analysis, and Retrieval system / EDGAR)については、これまで耳にしたこともあり、実際にアクセスしたこともありますが、使い方やFormの意味があやふやだったりするので、まとめました。商社や金融機関からのアクセスが多く、業務に活かしていただいていると思います。ぜひ、購入の上、最後まで読んで、参考にしていただければと思います。

EDGARで企業を検索する

こちらのリンクから、EDGARにアクセスできますが、アクセスする人の多くは、特定の企業の情報をより詳細に調べようとしている方だと思います。そのような方は、"Company Name"のところではなく、"Fast Search"に調べたい企業のTICKER(証券コード)を入力するほうが良いです。TICKERはユニークなコードですので、似たような企業名でも違う企業が検索結果に出てくることはまずありません。(Company Nameから企業名を入力すると、似たような名称の企業も表示されるため、どの企業がお目当ての企業か判断するのに時間を要します。)なお、”CIK”と記載されていますが、The Central Index Keyの略で、EDGARに開示情報を掲載する企業や個人を特定するために、SECのシステムにて使用される10桁程度の番号ですが、10桁よりもTICKERを覚えているほうが普通かと思いますので、CIKは無視してよいと思います。

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Formの種類

個人的に、一番メジャーだと思うFormは、Form 10-Kです。10-Kは米国法人の年次報告書(日本の有報に相当するもの)です。10-K/Aというように、"/A"が付いている場合、これは、"amend"を意味します。"W"が付いている場合、"withdrawal"を意味します。調べてみるといろいろなFormがあるので、種類別にまとめました。

財務データ関連

財務データに関するFormは、タイミング(年次、四半期、重要性に応じて)によって区分されます。

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