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元精神科看護師が勧める、精神科を理解できる漫画

今回は私自身が人生で初のファンレターまで送ったことがある、大好きな漫画を紹介させてください。
なかなか商品紹介記事を書いた経験は浅いのですが、本当にこの漫画は、どんな方にでも知ってほしいと強く願う漫画でぜひ皆さんに紹介したいと思いました。

精神科への人々の理解が深まってほしいという思いがある

私自身、精神科や精神疾患の人の現状をなるべく皆さんに知ってほしいと考えています。知った上で、悲しい思いや怒りなどマイナスな感情を抱える人がいることもわかっています。
しかし、知らないことは恐怖でしかないからです
そして、漫画から精神科について知ることは、文面で知るより理解しやすいと感じたことも今回紹介するに至った理由にあります。

「Shrink〜精神科医ヨワイ〜」

今回紹介する漫画のタイトルは「Shrink〜精神科医ヨワイ〜」という漫画です。現在1〜7巻まで出版されています。グランドジャンプでも連載されている作品です。


下記簡単なあらすじです。

隠れ精神病大国と呼ばれる日本。精神病患者の数自体は、少ないが自殺率は先進国の中でも最も多い。それだけ、悩んでいても“精神科に通っていない人がいるということ…。精神科医・弱井は、そんな日本の現状を変えていき、一人でも多くの“心”を救いたいと思っている。

紹介しようと思った理由や魅力を紹介していきます。

リアルな精神科の現状に触れていると実際の看護師が感じた

以前私がnoteでも書いたように、自殺率が先進国の中で最も多い国が日本です。そういった現状も知っている私は、そのセンシティブな内容に触れているという点と、絵の柔らかいタッチに惹かれて購入しました。

話の内容はネタバレにならない程度に触れますが、元精神科の看護師の私からすると、正直かなり現実に忠実な内容です。
患者の抱える葛藤も、医療者の抱える葛藤もとても理解できました。そして実際のデータ等も用いて漫画が書かれているので説得力があります。

そして、ヨワイ先生の投げてくれる言葉が、とても魅力的です。
心が温かくなり、そして救われるような言葉を投げかけてくれるのです。

私自身本当に泣いてしまったこともありました。
それくらい、実際臨床現場にいた看護師がリアルさを感じることができる漫画でした。

精神科の実情は伝わりにくい

実際の精神科の実情というのはなかなか世間には伝わりにくいです。
それどころかマイナスなイメージが広がってしまっています。ニュースなどでは犯人が精神疾患を抱えていた、などと報道される事件も時々見かけます。
だからこそ、実情を知ってほしいです。

なかなか言葉にしてもイメージがつかないのが精神科であると思います。
しかし漫画ならどうでしょう。私はこのShrinkは、周りに精神科への理解を広めるのにふさわしい漫画だと思っています。

どんな印象を持ってもいいから精神科のリアルを知ってほしい

言葉で伝えにくいことは、漫画なら伝わりやすいのではないかと思い、今回紹介しました。
私はこの漫画を読んで、精神科へのイメージが良くなってほしいと思っているわけではありません。
人の感じ方や環境はそれぞれ違います。漫画を読んだ上で、やっぱり苦手だ、怖い、などのイメージを抱える方がいるのもわかっています。
しかし、知らないのと知っているのでは全然違うと思っています。

知らないことは偏見に繋がり易いです。知らないままでいると、偏っていたり間違った情報をそのまま吸収し易いからです。

精神科の現場で働いていた私が保証します。
誇張された医療作品が多い中で、Shrinkは現場にかなり近い実情を伝えてくれる漫画です。
ぜひ一度、読んでみてください。


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ここまでお読みくださりありがとうございました。

ファンレターを漫画の先生に送ったことが人生で初めてで緊張しながら書いていました。
そして嬉しかったのが、なんと先生からTwitterで返信が貰えたんです…。
ほんとにこの漫画を広めたくて、私は職場で周りに押し付けたりしてるくらいだったので、ぜひ、見てみてくださいね。

お仕事のご依頼や感想等何かありましたら以下のフォームまでお気軽にどうぞ。

よかったらTwitterも見てやってください。

Rena

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