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要領が良い人

世の中に要領が良い人は存在します。

勉強ができる、仕事ができる、
世渡りが上手い、コツを掴むのが早い、
頭の回転が速い、など。
たくさんあります。

けどこれはなんとも抽象的で、
果たして何をもってして人を
「要領が良い」と定義するのでしょうか。

そもそもなぜ要領の良さが
重要なのでしょうか。


最近、要領の良さという言葉について
友人との会話がありました。

いつも温泉で考えを話し合う中で、
彼から思いがけず問いかけられた
テーマとアプトプットを、
ここに留めておこうと思います。


まず前提として要領が良いと、
基本的にプラスにものごとが動きます。

信頼が積み重なったり、
大きな仕事を任されるようになったり、
昇進などの話も出やすくなっていきます。



「要領が良いってどういうことを指すと思う?」
という問いかけに対し、
当時の僕は「人と多く衝突した数」
と定義しました。

人とどれだけ関わって、
どれだけの言葉を交わしたか、
色んな人と衝突して、そのたびに
新しい意見を貰って、答えを蓄積して、
たくさん答えを持っているから、
突然難解な問題が来ても、
式や応用を知っているから
臨機応変に動けると。

過去に頭でなんとなく要領の定義について
薄ら考えてはいましたが、
言語化したことのない内容だったので、
結構詰まって、ひねり出した言葉でした。


ただ彼は、この定義について
はっきりとした持論を持っており、
要領の良い人を、
「どれだけ他人のことを考えたか」
と定義しました。

この一言を聞いただけで、
凝り固まった頭が引っぱたかれたような、
そんな目が覚める言葉でした。

仕事においても人間関係においても、
いかに他人のことを考えて
"正しく"先回って
プラスの印象を与えられるか。

準備も、タスクも、成果も、
人の動かし方も、クオリティも、
すべて当てはまる。

いかに相手ベースで進められるか。
自分の評価を引きずり出せるか。


「要領が良い」って言葉は、
他人からの評価によって
はじめて成り立つ。

今そばにいる上司も、
誰かの評価で成り立っている。

人の評価がめぐり廻って、
世界が回っている。

だから要領の良さは、
他人のことを考えることに
結びついてくる。

そこを放棄してきた人間は、
「要領が悪い」
という烙印を押されてしまう。

だから勉強はできても
仕事が出来ない人や、
自己中心的な人や、
消極的な人に仕事が回らないカラクリが
分かったような気がしました。


果たして何をもってして人は
「要領が良い」と評価するのでしょうか。

でも生きていく以上、
他人からの評価は捨てきれない。

ならばそこを放棄してはいけないと、
友人はいつになく真剣なまなざしで
僕と衝突してくれました。

「要領が良い」は
人の役に立てたことを証明する、
この上ない誉め言葉なんです。

人に与えた思いやりや配慮の分だけ、
それが評価となって返ってくる。


僕は誰かの役に立てた実感はない。
一人で生きることが出来ない世界なら、
ここを諦めたらおしまいなんだ。

いつか誰かの役に立てるよう、
頑張りたいと思います。


要領が良い人のはなしでした。

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