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価値観のはなし

よく「あの人とは価値観が合わない」だの
「自分と価値観が合う人がいい」だのを
耳にする機会が少なからずあると思います。

たしかに、
初めから価値観が合う人がいたら
距離が一気に縮まって、楽しいでしょう。

でも初めから価値観が合うなんて、
普通はとても難しいことだと思います。

価値観ってはじめから一致するよりも、
擦り合わせることが大事だと僕は思います。

相手の価値観に共感して、寄り添いあって、
それで初めて価値観の調和が成立します。

たとえば新しい靴を買うとき、
自分の合った足のサイズを選ぶように、
自分が相手に合わせることが、
きっと大事なんだと思います。

それで好きな靴を選ぶことは、
自分好みの「タイプ」なんでしょう。

そんな好きな靴を買ったとしても、
「実際に履いてみたらなんか違う」
「履いていると疲れる」
「雨に晒したくない」
なんてモヤモヤは出てきます。

譲れない部分がある場合は、
どこかしら譲らなければなりません。

そうしないと関係は歪み始め、
最終的にはこわれてしまうでしょう。


ここからは、歯車に喩えて話していきます。

歯車で言うところの「調整」は、
人間関係で言う「寄り添い」
に似ていると思います。

そして歯車には、大小があります。
大は、ものごとを動かし、
小は、大が上手くいくように調整します。

あなたがどちらのタイプかによっても、
状況や関わり方は違っていきます。

大きな歯車同士は、
調整するにも大変だし、
歪みは短期間で大きくなってしまいます。

一方、小さな歯車同士は、
調整は容易かもしれないけど、
わずかな歪みに気づくのが遅くなります。

大小の歯車が組み合わさることで、
関係がうまく回るんだと思います。

じぶんが歪な形の歯車をしていたら、
それを突き進むか、
削っていくしかありません。

もとより合わない歯車、
すなわちフィーリングが合わない相手は
摩耗する前に手放してしまった方が
身のためです。

ただ、だからといって
大きい歯車が「合わせない」という意思を
持ってしまったら、小さい歯車は
すり減ってしまいます。

ここで大事なのは、
歯車の大小に限らず、
互いに調整していける関係か、
ということだと思います。

価値観をすり合わせること、それは
歯車をかみ合わせることでもある
と思います。


一つの歯車はチカラが弱いです。
だから、他の歯車との調和を求めて
調整することで強くなるのです。

いつか、どこかの歯車がかみ合うまで、
じぶんの歯車を研いでおく。

これが「自分磨き」であると、
僕は深く思います。

そして、努力して歯車を合わせることが
「寄り添い」であり、その先には
「パートナー」と呼べる相手がいます。

こうして、
人間関係は円滑に進んでいくのです。

自分らしさと寄り添う力が揃っていると、
他者を大切にできるようになります。

知らず知らずに歯車は回っている。
たくさんの歯車がある中で、
どの歯車と合うかどうかを探すこと、
これが廻り合わせなんだと思います。

すこし飛躍しましたが、
そういうことなんです。多分。

価値観って
金銭面とか、人生観とか
そういった具体的なものを想像しますが、
お互いに歯車を合わせられる
チカラを持っているかどうか、
これも価値観に十分当てはまると
僕は深く思います。

もっとも、
「この人になら合わせたい」
と思える人に出会えることが前提ですが。


最後に、
この文章の要点を改めて整理して
締めようと思います。

他者との歯車をかみ合わせること、
そして自分の歯車を磨き上げること。
その過程で、
価値観や人間関係について
考えることが大切なんだと思います。

それを互いに出来る関係が、
一番うまく回ることなんだと思います。

自己成長を通じて、
より良い関係を築いていけることを
ここに示したいと思います。

僕もやがて、そんな関係を築けるように
自分を見つめ直そうと思います。

価値観のはなしでした。

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