血液型
妹が「血液型、Bだった」と落ち込んでいた。
高校生くらいの時。「Bが嫌」という話ではなく、親がAとB、私がOだから自分は残りのABと思い込んでいたのが、何かの機会で血液型が判明して前述の発言になった。
今はどうか分からないが、「血液型による性格の決めつけ」なんかもされていて、ン十年前は「血液型、何型?」というのが新しい人間関係を結ぶときに定番の導入だったりした。就職で「うちはA型しか採用しません」なんて話があったとかなかったとかも、都市伝説だとしても洒落にならない空気があった。
血液型なんて体の形質の一つでしかないんだし、「それで性格が決まるなんて根拠がない」と常々考えていたので、周りでそんな話が出ても基本スルーか、「血液型性格分類とかを気にするのは日本人(と韓国人、台湾人)だけらしいよ」と答えるのが常だった。
私が血液型を意識したのは、たぶん、TVドラマ「赤い疑惑」だったと思う。1975年版のほう。RhマイナスABが希少な血液型で、供血者を集めるのに大学の構内らしいところで呼びかけしていたシーンは覚えている。
もう一つ、希少血液型といえばボンベイブラッドOh、村上もとかの漫画「赤いペガサス」(1977〜1979年)の主人公の血液型。F-1サーカスに同行する妹が開催地で献血して事故に備える、とか、血液を輸送するのにF-1カーでリレーするエピソードとか(1台はティレルP34だったような)、胸熱。
ここ一年くらいか、「血液型により病気のなりやすさが変わる」という記事が何度もでてくる。「理由はわからないけど」と言いながら証明されていないことを語るのは、科学者としての医者のあり方にも、それでアクセスを稼ごうとするメディアのあり方としても、宜しくないと思うのだが。
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