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シン・ウルトラマン

監督 樋口真嗣
脚本 庵野秀明

記念すべきnote第1回目はシン・ウルトラマン。

特撮と呼ばれるものをしっかりと鑑賞したのは今回が初めてで、期待半分、不安半分で観たところ、結果、まあ、満足。プリキュアを崇拝し、応援していた時代を思い出して、胸熱で楽しかった。
でもリピして考察を深めるほどではないなというのが正直な感想。後でしっかり書こうと思うが、庵野の描く主人公の葛藤や、理屈で説明できない心情が好きだから、ウルトラマンが私の性癖に刺さったなぁってくらいで、それ以上でもそれ以下でもない。まあ好みの問題もあるが。
魅せたいであろう流れと別の所に、腑に落ちない点がいくつかあったから、まあ、満足という評価。
でも米津の曲が流れると、どんな話でも最高だったと思えるんよね。この現象誰か名前をつけて欲しい。

⚠️ここからはネタバレ含みます。








私の推しは神永inウルトラマンとメフィラス。

神永inウルトラマンに関しては、まず私がウルトラマン好きだからなんですよね。
弱くてちっぽけな存在の人間が自分の身を犠牲にしてまで他人を助ける姿に地球外生命体(ウルトラマン)は疑問を覚え、興味を持ち、もっと知りたいと思う。そして禁忌を犯して人間になることを選ぶ…
論理性のない情の部分に惹かれ、初めは分からなかったのに、人間として「ヒト」と接する中で、説明はできないけれど少しずつ分かってきて、好きになる。
これ、私のさっきも言った好きな設定、流れ。そしてそれが萌える。人間味のない人間ってすごく可愛い。不器用ともまた違うけど、神永inウルトラマンだから人間として欠けてるところに惹かれてしまった。
とっっても可愛い。シン・ウルトラマンのベスト・オブ・可愛いは神永inウルトラマンで決定。異論は認めない。

メフィラスに関しては、みんな好きだと思うけど、いいキャラしてる。
郷に入っては郷に従う。私の好きな言葉です。
捲土重来。私の苦手な言葉です。
今年の流行語大賞(私開催)間違いなしの口癖がまずいい。積極的に使っていきたい。
メフィラスの一番好きなシーンは「割り勘でいいか?」
お茶目。可愛い。でもそのニコニコした顔で一番えげつないこと言う姿がいい。これぞ地球外生命体って感じ。
でも一つ言いたい。人間が好きだから人間の形をしたのであれば、もっと平均的な顔になれ。君の選んだ人間の姿は上澄みの上澄みでしかない。イケメンすぎる。


まあ、そんな結局イケメン顔が好きなメフィラスの口癖で私の一番好きなシーンを一言で表すと、
知らぬが仏。私の好きな言葉です。
皮肉っぽい方ではなくて、シンプルな方で。


魅せたいところは、どん底を突きつけられて一度は絶望したにも関わらず、ウルトラマンの遺した人間への期待のメッセージによって団結し、乗り越えていく所なんだと思うけれど、私はその絶望した所のシーンがお気に入り。

ゼットンが完成したら宣告なしに地球を滅ぼすって?神様仏様ウルトラマン様どうにかならないんですか!そうか、ウルトラマンでもどうにか出来ないのか…ならお終いだ。だって無力な私たちには、何をすることも出来ない、待つしかないんだ。あぁ、地球は滅びるのかぁ…

はいはいはーい、君たち絶望してるね?最悪だよね、もう未来ないもんね。これからなんてもうなんだっていいよね、だって終わりが見えてるもん。

それでも日本政府がこの事実を世界に漏らさなかったところが私は一番グッときて。

ここでさっきの知らぬが仏。
地球はもうすぐ滅亡するって言うことをわざわざ世界に言う必要はある?どうせ終わるなら最後くらい、いつも通りの何気ない毎日を過ごして欲しいよねっていう思考。あーー、好きだなぁと。好きだなぁだし、これってやっぱり人間だよねっていう。
まあ、私なら多分公表するけど。どうして私だけこんな重い事実を背負って死なないといけないんだ、みんな背負え一緒に苦しめって思うから。

あえて言わない、あえて嘘をつく、この「あえて」を考えているとくるものがあって、このシーンが一番好きだった。
まあこれを語り出すと私の物語になって鑑賞noteじゃなくなるからやめるけど、私が人間好きだなぁってなる、真っ直ぐな優しさじゃない所の一点だなと感じた。


ここからは愚痴タイム。
神永さんって、死んだじゃん。ウルトラマンが降り立った時の衝撃波で殺してしまったからっていうのはあるのだろうけど、最後生き返らせる必要はあったのか。
それに、地球には神永さんの死を悲しむ人がいるけど、それは神永inウルトラマンではないの?と。
ゾフィーとのシーンで融合したって言ってたから、人間神永さんの意識があるのは分かるんだけど、100%人間体の神永さんの死を悲しむというより、50%人間50%ウルトラマンの神永さんが悲しいんだよね?だったらちょっとズレてない?という印象。

次。どうしてウルトラマンはあそこまで人間が好きになったのか。私が好きな設定ではあるけど、それでもそこがよく分からなくて、うーんってなってしまった。

最後に俳優女優の中に本業では無い人が混ざるのはやっぱり好きじゃないなぁと。あのカメラワークだと他の撮り方に比べて演技力の差が歴然とする気がした。じゃあ新人が一生出られないことになるわけだから、あまり強くは言わないけれど。



初めから最後まで、一つ一つ語っていきたいと思う時もあるけれど、今回は思わなかったから言いたいことをつらつらと述べるだけの文章になったがまあこれでいいか。書くのに気合いを入れ出すと、鑑賞noteが苦になりそうで続かない気がするし。

自分ならこうしたいとかって思いながら映画を観てしまうのがほんと好きじゃないけど、多分もうやめられないんだろうなと思う。
まあそれをnoteに書いて消化するのはアリな気がしてる。でもまたそれは鑑賞記録になるのかという問題が出てきて、うんぬんかんぬん…

過去に鑑賞したものとかも書いていきたいなと思うけれど、そんな時間があるのやら。
あ、でもMIU404とアンナチュラルはやりたいかも。
まあ、のんびりとやっていこうと思います。



P.S.
ウルトラマンと羂索って希望か呪いかってだけで、表裏一体な関係だよねとか思ったり。推し漫画やドラマにすぐ話を繋げようとする奴が私。

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