20240108おぼえがき

惜しくも1.4ポイントという僅差も僅差でA2リーグへの昇級が叶わなかったその瞬間を、めちゃくちゃでっかい声とともに見届けたその翌々日、先発選手の発表があったその瞬間から「今日はめちゃくちゃ勝って欲しい」と思っていた。
自分の事じゃないけど、自分の事じゃないのに、昇級できなかった事がめちゃくちゃ悔しかったのだ。もちろんいちばん悔しいのは滝沢さん本人だけど、それでもめちゃくちゃ悔しいと思ってしまった。

滝沢さんって、ごりごり勝つタイプの選手じゃないよな、ということはわたしでも理解していて、なんと言うか、寿人さんみたいにどかーん!ばこーん!いちまんにせーん!て感じじゃなくて、静かに、するするとなめらかに8000点の手を作る感じのイメージ。
でもこの日はなんかはちゃめちゃに、圧倒的に勝って欲しいなってなんか思っていた。

いざ対局が始まると、やっぱりどかーん!ばこーん!とはいかなくて、序盤はマツがどんどんリードする展開。調子良く連荘を重ねるマツを横目に「ああ、今日はこのままふんわり押し込められて終わってしまうのかなあ」とすら思っていた。

結局、中盤で加点を重ねて奮闘するも、トップ目のマツと1400点差という結末。また1.4ptか。
でも、東4での3000-6000、南1の6p単騎待ちでの500オールにめちゃくちゃ興奮して、不思議とそんなに悔しいとは思わなかった。
いや、僅差で届かなかった事はもちろん悔しいんだけど、それよりも満足感というか、多幸感というか、そういう感覚の方がはるかに強かったのだ。初めての、不思議な感覚だった。例えるなら、大好きなアーティストのめちゃくちゃいいライブを見たあとの感じによく似ていた。

これまでMリーグを見て、格闘倶楽部を応援していて、トップ取ったら嬉しい、ラス引いたらめちゃくちゃ悔しい、2着3着でもやっぱり悔しいという感覚はもちろんあったのだけれど、トップを逃してもここまでの満足感を覚えるというのはほんとうに初めての体験だった。
技術に対してまだまだ理解が追いついていなくて、「あの局のこの選択が素晴らしかった」とかそういう話が出来ないのが申し訳なく悔しいのだけれど、ほんとうに「いい闘牌」だったのだと思うし、一方で、それを判断できる程度の蓄積が自分の中にちゃんとできているのかな、と感じたことも嬉しく、この闘牌はわたしの中でとても大きなものになった。

この先もまだ麻雀とMリーグにはお世話になる予定だ。滝沢さんが闘う姿を一戦でも、一局でも多く見届けたいと思うし、もっともっと麻雀を面白がれるように、こういう経験が増えたらいいなと思う。

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もう完全に機を逃してしまったのだけど、自分の備忘録として置いときます。
こういう時瞬発力が発揮できないの、損だなあと思いつつ……ひとまずは書き上げたことにも意味があると思って……おきます……。

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