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最も大切なこと(勉強を始める前に)1

独学で受験勉強をする上で一番大切なことは何だと思いますか?

優れた参考書を使うこと?

効率的な勉強法を使うこと? 

時間をうまく管理すること?

たしかにどれも大切なことですが、一番大切なのは「強い動機づけ」。つまり、「なんとしても〇〇大学に合格しなければならない」という強い思いです。

よく例えられる通り、受験はマラソンに似ています。半年という期間は、普通の受験勉強に比べればかなり短いですが、それでも150日以上、毎日10時間近く机に向かい続けるのはめちゃくちゃ大変なことです。

特に、独学での受験勉強は本当に孤独な戦いで、精神的に不安定になりやすいものです。

本当にこの勉強方法で合っているのか?

目標の勉強時間に届かなかった。もうダメかもしれない。

そもそも半年で難関大学に合格なんて無謀だったんじゃないか?

そんな不安が毎日のように襲いかかって来ます。

また、ゲームやSNSといった様々な誘惑にも抵抗し続けなければなりません。

こうした不安や誘惑に打ち勝つために必要なのが、「強い動機づけ」なのです。

不安に飲み込まれそうになったとき、誘惑に甘えてしまいそうになったとき、「なんとしても〇〇大学に合格しなければならない」という強い動機づけさえできていれば、そこから抜け出すことができます。そして自然と「大学に合格するためには何をすればいい?」→「勉強するしかない!」という意志を取り戻すことができるのです。


注意しなければならないのは、「強い動機づけ」は自分が本心から強く望むような動機でなければならないということです

たとえば、「大学で〇〇学を勉強して世のため人のために〜(以下略)」などのキレイゴトの動機では弱いです。本心からそう思っているなら構いませんが、たいていの場合、(特にニートからの一発逆転を目指しているような場合は)そんな立派なことは考えていないんじゃないでしょうか。

それよりも、「いい大学に行ってモテまくりたい」、「いい会社に就職して大金持ちになりたい」、「遠くの大学に行って実家から出たい」、「自分を馬鹿にしていた連中を見返してやりたい」というようなキタナイ動機の方が本心に近いんじゃないでしょうか。

私の場合、「4年間のニート歴を打ち消せるくらい高い学歴が欲しい。そのためにはMARCHクラスでは足りない。だからなんとしても早稲田大学に行かなければならない」というのが動機でした。

あまり褒められた動機ではありませんし、極端な考え方ではありますが、当時の自分にとってはこれが嘘偽りない正直な動機でした。そして、自分の中でこの正直な動機づけができていたからこそ、長く苦しい受験期間を乗り切ることができたのです。


「強い動機づけ」は受験勉強の原動力であるとともに受験のゴール地点を定めることでもあります。志望大学や動機があやふやなまま受験勉強を始めるのは、ゴール地点が分からないままマラソンを走り始めるのと同じことです。それではどれだけ必死に走っても、決してゴールにたどり着くことはできません。

だから、受験勉強に取りかかる前に、まず「自分がなぜその大学に行かなければならないのか」という理由をはっきりさせる必要があります。逆に言えば、自分の中で「強い動機づけ」ができていないなら勉強を始めても意味が無いと言ってもいいでしょう。多少時間がかかってもいいので、絶対に揺るがない目標ができるまでは、しっかり動機づけを行いましょう。


「強い動機づけ」の大切さは分かってもらえたと思いますが、それでは実際、どのように動機づけを行えばいいのでしょうか?

人によってもっと合った方法はあるかもしれませんが、私はノートに書き出す方法をおすすめします。

まず白紙のノートを開き、「〇〇大学に合格する」と目標を書きます。これがあなたのマラソンのゴール地点になります。

そして次に、その大学に行きたい理由や、行ってからやりたいこと、大学卒業後にやりたいことを、自分の心に正直に、思い付くだけたくさん書いていくのです。大学に入ってからのことは絵空事でも構いません。とにかく自分がその大学に行きたくなるような都合のいい妄想をひたすら書きまくりましょう

こうしてノートに書き出していくと、しだいに自分がなぜその大学に行きたいのかが明確になり、受験に対するモチベーションが一気に上がるはずです。

余談ですが、「ノートに書き出す」というのは自分の考えを整理するときにとても効果的な方法です。頭の中で考えているだけでは漠然としていた考えが、ノートに書き出すと驚くほどすっきり整理されるものです。これは受験以外にも役立つテクニックなので、ぜひ使ってみてください。

また、ノートに書き出すことには「記録に残る」というメリットもあります。長い受験期間の中で、本来の目的を見失ってしまったり、受験を諦めてしまいそうになることが何度もあるでしょう。そんな時、このノートは「自分がなぜその大学に行きたかったのか」という原点を思い出させてくれる道標になるはずです。


以上です。今回は受験勉強を始める前の「強い動機づけ」の大切さ動機づけの方法についてお話ししました。

「短期間・独学の受験勉強」ということでお話ししましたが、仕事や資格勉強など、「目標を立てて取り組むこと」すべてに役立つと思うので、ぜひ参考にしてみてください。

→続き:最も大切なこと(勉強を始める前に)2


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