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【荒野パロ】BE TOGETHER

「■■■■■……」

その存在は……不快と愉悦が半ばする感情を味わっていた。

不快は、自分に爆弾が埋め込まれ、戦いを強制され、行動を制限されているゆえ。武器であった鎌は奪われており、魔力も相当に減衰しているのを感じる。そもそもマナが少ない。魔法はこの領域では封じられているようだ。

愉悦は、ここが文字通りの戦場であり、他者を殺せるゆえ。秩序にして悪、生来の暴君である自分にとって、他者を虐げることは喜びだ。

両足で地面を踏みしめ、その存在は屋内を捜索する。頭頂の触手がうねうねと動き、尖端の眼球でクリアリングする。魔法は使えない。光線は使えるようだが、威力は低くされている。ならば、この領域で使用される『銃』という武器を手に入れねばならない。

【???/午後12時05分】
鈴木土下座ェ門@BASTARD!!
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:スマートフォン
[思考・行動]
基本方針:皆殺し。
1:武器を探す。
【う・ん・ち・く】
漫画『BASTARD!!』2巻に登場するモンスター。魔界の魔獣の内でも太古の種族。地下や荒地・迷宮等に現れる。直径数メートルの球状の体に巨大な一つ目と口があり、頭頂には小さな眼がついた触手を10本ほど生やし、逞しい人間の手足が生えた奇怪な姿をしている。土下座破壊光線をはじめ、土下座催眠言波、土下座パンチ、土下座チョップ、土下座二段ゲリ、土下座フライングニードロップ等の魔力を持ち、他の魔法を打ち消す結界により身を守る。物理攻撃は普通に効き、背後から殴られると結界がゆるんでしまう。雑誌連載時は「ビホルダー」という名で、手足もついていなかった。だがTRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』のモンスターそのまんまであったため、日本での版権管理会社からクレームが付き、単行本収録時にはこんな有様に。別に担当の鈴木さんが土下座して謝罪したわけではないらしい。モノホンのビホルダーは高度な魔法と強烈な光線を放つ強大な存在だが、この個体はだいぶ弱い上に魔法が封じられている。人語も話せない。

例のアレだ。物理攻撃がきくなどモノホンのビホルダーよりはだいぶ弱いが、通常の人間からすれば恐るべき怪物だ。あからさまにモンスターなので他者と手を組むのは難しそうだ。催眠術で洗脳するとかやりようはあろう。

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