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【荒野パロ】毎日毎日戦場

「ここは一体……?」

銀髪で右目を隠し、白い肌、白い帽子に白い作業服。その青年は険しい目つきで周囲を見回す。

彼は戸惑っていた。確かに自分たちの世界は広いが、こんな場所があるとは。何者の仕業か不明だが、彼は突然拉致され、パラシュートでこの島へ投下されてしまった。命令は『最後のひとりになるまで殺しあえ』。ルールなどはこの通信機器で説明された。

ここは―――おそらく、戦闘訓練の場だ。たったひとりで送られるとは、なにか失態をしでかしてしまったのか。あるいは、新しい抗体の実験か。いずれにせよ、自分の戦闘力や判断力を試されているのは確か。

武器を拾い、殺すべき異物を見分け、排除する。やるべきことはシンプルだ。『最後のひとりになるまで』ということは―――どのような姿をしていても、レセプターに反応がなくとも、自分以外は全て敵。慈悲はない。全てを殺し切らぬ限り、ここから出ることは叶うまい。ならば、ひたすらに殺すのみ。

人間の身体の中には約37兆2000億個もの細胞達が、今日も元気に働いている。これは貴方の身体の中で起きている、細胞達の物語……では、ありません。

【???/午後12時03分】
【白血球U-1146番@はたらく細胞】
[状態]:健康
[装備]:ナイフ
[道具]:スマートフォン
[思考・行動]
基本方針:見敵必殺。生き残り、脱出する。
1:雑菌殺すべし。慈悲はない。
【人物紹介】
漫画/アニメ『はたらく細胞』における主人公のひとり。擬人化された白血球。正式名称は「白血球好中球課U-1146番」。CV:前野智昭。免疫細胞のうち白血球の一種である好中球に属し、外敵の排除を担当する警察官兼戦闘員。無表情で無愛想だが、他人に優しく自分に厳しい好青年。外敵に対してはレッドマンめいて無慈悲で容赦なく、叫びながら抗体であるナイフを振り回して殺戮を行い、返り血を浴びまくる。体組織の隙間をすり抜けて移動し、ヤモリのように壁や天井を歩き、抗原が接近すると帽子のレセプターが反応するが、ここは体内ではないので幾らか制限がある。話の都合上、抗原の捕食・撃破を行っても死なず、寿命も現実より長いが、病原体に直接破壊されると殉職してしまう。

ゆうめいな作品から呼んでみた。人類の中の細胞(擬人化)に過ぎないが、体の外に人間サイズで出現した場合の戦闘力はどうだろうか。常在戦場のいくさびとゆえ殺すことに躊躇いはないが、戦場の真実を知ったら弱者を守るために闘うだろう。なお一つ前にアレな参加者がいたがアレなので流した。

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