【絶鬼パロ・アーカイブ】絶望鬼ごっこの段
「……ん? なんだ、どこだここ」
少年はキョロキョロと、大きな目で見回す。周囲の様子がおかしい。石造りの立派な建物ばっかりだ。空は朝や夕暮れでもなさそうなのに、妙に赤い。あやかしの仕業だろうか。
「ん、懐になんか……入ってる」
違和感を覚え、取り出してみると、大きな水晶だ。うっとりして涎を垂らしかけたが―――それを包んでいた紙に、なにか書かれているのを発見した。
「……は?」
参加者? 役? 親? 死亡? どうも様子がおかしい。いや、周囲がとっくにおかしい。慌てて見回すと、壁に所狭しと紙が貼られ、文字が書かれている。顔を近づけ、その文面を確認する。
「……地獄か、ここ」
鬼ごっこ、にしては物騒すぎる。この水晶を使うと自壊する上、親の役の人なら殺してしまうらしい。使わずに持ってた方が良さそうだ。持ち帰れたら持ち帰りたい。
自分はきっと、子の役だろう。こういう時は、情報と味方を集めるに限る。鬼に捕まらずに、この奇妙な街を探索してみよう。
◇
【???/00時04分】
【摂津のきり丸@落第忍者乱太郎/忍たま乱太郎】
[役]:子
[状態]:健康
[装備]:忍者装束、忍具一式
[道具]:水晶
[思考・行動]
基本方針:生き残り、現世へ帰還する。
1:多くの親や子と早めに提携し、情報を集める。
※その他
各役の人数・会場の地図・制限時間の詳細は未把握。自分の役を子であると推測。
『人物解説』
漫画『落第忍者乱太郎』/アニメ『忍たま乱太郎』の登場人物。忍術学園一年は組の生徒で図書委員。年齢は10歳。CV:田中真弓。身長140cm、体重34kg。黒髪を後ろで結った前髪の少年。戦国時代の摂津国出身だが、戦で村を焼かれて天涯孤独となり、日夜アルバイトに勤しみ逞しく生きている。忍術学園の入学金や学費も自前のバイト代で支払っている。気性は錐のように尖っており、異常なドケチ。銭のことを考えると目が永楽銭の形になり、一度掴んだものは放さず(じゃんけんでもグーしか出さない)、捨てられても取りに行く。銭の落ちる音を聞けば猛スピードで拾いに行き、数km先の銭を発見し、音や臭いで銭の真贋を判別し、銭の単位がつけば8桁の掛け算も暗算でこなすなどの特技を持つ。「タダ」「安い」「お金」等の言葉に弱く、「損」「くれ」「払う」等の言葉には拒絶反応を示す。自分がドケチであることを誇っており、命よりも銭が大事。忍術や体術はなかなかのもの。女装が異様に似合っており、売り子や接客のバイトではよく女装している。商売上手で、彼にかかると一瞬で商品が完売する。根がシビアで処世術にも長けているが、常に一言多いのが欠点で、たびたび余計な事を口走っては鉄拳制裁を喰らう。教師の土井半助を保護者として同居している。
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とてもゆうめいなリアルニンジャエッグの美少年だ。落乱/忍たま海は広く深く、おれも正直詳しくは知らない。最近ついに65巻で完結したという。サヴァイヴ能力は高いし逃げ足も早いので生き残りやすそうだが、銭という明確な弱点があるし、現代人ではないので知識面で難がある。適応力があるから慣れればスマホとか使いこなせるかも知れない。
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