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【AZアーカイブ】ゼロの蛮人(バルバロイ)ライナーノーツ

おれだ。そういうわけで、ライナーノーツだ。とはいえ10年以上前……過去ログによれば2007年9月23日から11月12日までに投下された作品だ。もはや記憶も曖昧だが、いろいろ思い出してだらだら書き記す。

ヒストリエのトラクスだ。おれが一番気に入っている。おれはルイズのアンタイでもヘイターでもないが、ルイズコピペのやつみたいに熱狂的に愛しているわけでもなく、るるるのルイズから入ったのでそういう印象がある。初期のサイトの扱いがこいつに似ていたので書いた。ただしどう考えてもルイズがヤバい目に遭うので、当時から存在したしたらば海の方で投下した。案の定だ。多少毒は吐かれたが、結構いい評価を頂いた。(「旧き文明の地であるハルケギニア海の諸相について」より引用)

ハルケギニア海にはいろんなやつが出現したが、なにしろ召喚されたやつがいきなりルイズを殺したり、プロシュート兄貴がギーシュをブッ殺したりするバーリ・トゥードな海なので、トラクスが一匹いてもいいだろう。おれは小説のド素人だったため、とりあえず原作をなぞって書いている。盗作とか剽窃とか言われても、二次創作のクロスオーバーなのでまったくそのとおりだ。別にこれでカネを稼いでるわけでもないし、原作や登場人物を貶めようなどというよこしまな気持ちはこれっぽっちもない。当然に敬意は払う。ただトラクスをあの世界に投げ入れてみたら、勝手にぐるぐる動いてこうなっただけだ。トラクスを投げ入れる時点でどうかしている?ごもっともで。

タバサは長門めいた無口メガネロリだが、魔力は高く覚悟もすわっている。記録者ということでエウメネスの役を担わせた。デルフリンガーは原作ではもうちょい奥ゆかしいが、相棒がトラクスなので性格や口調をゲスにした。フーケやキュルケはタフなベイブで、ワルドは彼なりの信念を持つライバルとした。メンヌヴィルも悪党だがトラクスとは結構いいコンビだ。ルイズはまあ、あんな感じだ。主要キャラを悪党揃いにして楽しく書けた。悪漢小説(ピカレスク・ノヴェル)といえばそうか。ただエログロを書きたいわけではないので、トラクスには謎のギアスをかけて前後禁止とした。すまんな。歯が浮くようなラブコメやエロやハーレムものは、おれには書けない。

ゼロの使い魔は萌え系ラブコメハーレムラノベには違いないが、近世欧州を舞台にした19世紀のパルプ小説『ダルタニャン物語』を下敷きにしており、世界観はそれなりにしっかりしている。クロムウェルやワルドやフーケ、マザリーニ(マザラン)やコルベールやルイズも、名前だけは実在人物からの借り物だ。ハルケギニア大陸は欧州に、アルビオンはブリテンに似ている。

おれは歴史がすきで、辺境や蛮人が特にすきだ。言葉の通じぬ野蛮人が、文明世界で奴隷の境遇から反逆し、大暴れしてムカつく連中を皆殺しにする。現実世界でやれば大問題だが、これはパルプでフィクションだ。蛮人コナンをみるといい。これを読んだやつが真似して現実で通り魔殺人事件を起こしても、おれは知ったことではない。そいつの責任だ。やるなら妄想上だけにしろ。トラクスは原作では返り討ちに遭って死んでいるが、おれはあそこから異世界転移だか異世界転生だかさせたわけだ。トラクスが死んでないと原作での歴史が変わってしまうしな。ゼロ魔の原作ではゼロ戦とかも出るが、トラクスは紀元前の人間なので剣や弓矢、投石などプリミティブな武器で戦わせた。多少のチートはついてるが、おれはチートでなんでも解決するのはあまりすきでない。ついでに『ヘウレーカ』からアレを持ってきたらえらいことになったが気にするな。気がついたら爆発オチで解決した。

人が死ぬとスカッとして感想もつくが、毎回人を死なせていてもメリハリがないのでダンゴウとか休憩を挟んだ。プロットとしては魔法学院、アルビオン、ラ・ロシェールと3つの大きなイクサを置き、それぞれを繋げたことになる。原作の展開をなぞって捻った結果、三幕八場がなんとなくできているわけだ。味方を死なせてドラマを作ってもよかったが、なんかめんどいので敵ばかり死ぬ。まあセレスタンは死んだが。トラクスやマチルダ、メンヌヴィルのその後は特に考えていないし、続編の構想もない。どこかのバースに似たような連中が現れたり、いろんなやつのモデルになるかも知れないな。ミームはどこかへ繋がっていく。おまえも自由におれのミームを使え。

◆TOMIRIS◆

◆MASSAGETAE◆

今は以上だ。AZアーカイブはまだあるので続ける。

【以上です】

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