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【AZアーカイブ】新約・使い魔くん千年王国 ライナーノーツ

おれだ。そういうわけで、ライナーノーツだ。とはいえ10年以上前……過去ログによれば2007年10月31日から2008年3月20日までに投下された作品だ。もはや記憶も曖昧だが、いろいろ思い出してだらだら書き記す。

第一部完結と趙公明や蛮人との平行連載、あと小ネタでEXPを積んだので、多少は上達しているような気がする。ちょこちょこ手直しはあるが、第一部ほどではない。ゼロ魔原作の展開を下敷きとし、松下的・水木的アレンジを加え、聖書からの引用で味付けたらこうなった。だいたい五話ごとに幕間を挟み、プロローグとエピローグで全体を挟んだ。文量も安定してきた。アーカイブを進めるため途中では二章をまとめたが、最後らへんはじっくりやりたかったので一章ずつだ。記事が1万字を超えると読むのも面倒だろうし。

松下がチート無双してばかりもあれなので、ライバルとしてダニエル・ヒトラーを「ノストラダムス大予言」から呼んできた。教皇にヒトラーを添えてバランスもいい。ガリアにはベリアル、アルビオンにはバックベアードがいてもう大変だ。リアル17世紀欧州は小氷期でやばく、銃砲と火薬と傭兵と宗教でぐちゃぐちゃだ。ハルケギニアはバイストン・ウェルめいた異世界だが悪魔やメシヤがいてもいいだろう。なぜかクロムウェルが司教でレコンキスタを率いたりしてるが気にするな。ウェールズ皇太子も本来人名ではない。近代の「国民国家」が成立し始めるのもこの頃からだ。興味深い。

そしてリアルの清教徒革命/英国革命は、イングランドに千年王国を建国せんとする動きでもあった。千年王国運動は民衆が不満を持つところどこにでも起きる宗教運動で、チャイナの黄巾の乱紅巾の乱太平天国義和団もそれだ。ロシア革命もマルクス主義を教義として起きた。国家転覆を企むヤバい連中なので当然弾圧されるが、うまくいけば天下を取ることが出来る。

『千年王国の追求』書評:https://1000ya.isis.ne.jp/0897.html

話を戻そう。アルビオンでの対七万は原作にあるが、原作主人公のサイトが武器を自在に操るガンダールヴなのに対し、松下はヴィンダールヴなので動物を自在に操ることができ、群れで戦う。黙示録的戦闘が描けてスカッとした。だがこのままだと地上天国ができてしまうためダニエルに止めさせた。松下はメシヤなのでマッドメンのアレめいて物語類型に当てはめると自動的に死ぬ。ついでにルイズとシエスタも死んだが、原作でサイトが死んだと思ったルイズとシエスタが身投げ未遂した故事に基づくものだ。そのうち復活するが、しばらくは地獄巡りだ。

✡Oh oh people of the earth✡

✡Listen to the warning the seer he said✡

今は以上だ。まだあるので続ける。次は外典だ。

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