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【絶鬼パロ・アーカイブ】Dance Like You Want to Win!

「……ここは?」

少女が目を覚ますと、路上にいた。雲のない赤い空、ビラを撒く飛行機。家々に明かりや気配はない。無人の街。見回しても、それほど高いビルはない。……見知らぬ街だ。

「……これは?」

掲示板や壁や電柱には、偏執狂のように無数の同じ貼り紙。拾ったビラも同じ。その文面は、鬼・親・子で『鬼ごっこ』をするというもの。

自分が三つの役のどれか、というなら―――多分、『子供(チルドレン)』。一応、14歳の中学二年生ということになっている。年齢と関係なく、親や鬼にされている可能性もあるが……自分の役も教えないとは、なんと不親切な。

鬼ごっこというゲームを、知識としては知っているが、やったことはない。子は、鬼から逃げる。決められた範囲とか、制限時間は、わからない。ここはどこか? 参加者は、自分以外に誰が何人いるのか? そも、誰がこんなことを? ……現状では、情報が少なすぎる。

困惑する少女は、いつの間にか手に持っていた道具を確認する。携帯端末だ。説明書がついている。どうやら、これで同じ『子』と、これを持っていれば連絡出来るらしい。情報収集も可能だ。少女は、無表情に呟く。

「……帰らなきゃ」

【???/00時06分】
【綾波レイ@新世紀エヴァンゲリオン】
[役]:子
[状態]:健康
[装備]:第3新東京市第壱中学校女子制服
[道具]:スマートフォン
[思考・行動]
基本方針:帰還する。
1:携帯端末で他の『子』と連絡を取り、情報を収集する。
※その他
各役の人数・会場の地図・制限時間の詳細は未把握。自分の役を子であると推測。様子がおかしいとは思っていますが、殺人ゲームだとは気づいていません。
『人物解説』
『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの登場人物。CV:林原めぐみ。第3新東京市立第壱中学校2年A組。NERVに所属するEVA零号機専属操縦者。細身で小柄、水色のシャギーヘアと赤い瞳、透き通るような白い肌をした少女。人形のように寡黙で無表情、感情を表に出さず、他者と必要以上の会話はしない。ただ感情がないわけではなく、表現の仕方を知らないだけである。様々なバリエーションがあるが、TV版、旧劇場版、漫画版、新劇場版のどれなのか、何人目なのかは現在不明。

昔なつかし、綾波レイだ。それほど詳しいわけではない。チルドレンだし、なんか空が赤いし、こいつがいてもいいだろう。単体での戦闘力はないが、戦う覚悟は出来ている。銃とか拾えば強いかもだ。おれはアスカ派だ。

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