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【荒野パロ】I know the defeat

「へえ……なるほどね」

廃墟と化したビルの中。小柄な男は微笑みながら、スマホの画面に現れる情報を読み取る。『ルールはない、戦え。最後のひとりまで殺し合え』。とてもシンプルな戦場だ。そう。銃弾や砲弾が飛び交い、硝煙と血と泥土の臭いが混ざり、多数の死体が転がる、いつもの場所。

いや……いつもの戦場とは違う。かなり「秩序立った」戦場と言える。謳い文句とは違い、いくつかルールがあるからだ。

正午に開始され、制限時間は24時間。1時間ごとに島を囲むレッドゾーンが狭まり、24時間で島全体を覆う。レッドゾーンに接触した参加者は、数秒の警告音の後に首輪が爆発する。ランダムで爆撃エリアが指定され、そのエリアが空爆される。武器は拾って調達し、2時間ごとに追加物資が投下。そして―――優勝者には『何でも願いを叶える報酬』が与えられる。

「こりゃあ……ゲームだな」

仮想現実なのか、物理的に現実なのか……自分のような傭兵をこうした場所に招くとは、わかってるのか、わかってないのか。まあいい。やること自体はシンプルだ。得意分野にお招きされたからには、ゲームに乗るだけだ。これといって願いはないが、死ぬわけにもいかない。最後の一人になれと言うなら、誰かと手を組むことは望めまい。銃は先程拾った。さらに自分にとっては……周囲の環境全てが武器、兵器となり得る。

戦い、殺し、生き残る。いつもどおりの戦場だ。リラックスして行こう。

【???/午後12時03分】
ガイア@刃牙シリーズ
[状態]:健康
[装備]:AK-47
[道具]:スマートフォン
[思考・行動]
基本方針:生き残る。
1:身を潜め、環境を把握する。
2:標的は早めに殺す。場合によっては泳がせて他の敵の混乱を誘う。
【人物紹介】
漫画『刃牙』シリーズの登場人物。本名は野村(ノムラ)。TVアニメ版(2001年)でのCVは遊佐浩二。経歴からして少なくとも30代半ば(刃牙幼年編)か40歳近いと思われるが、異様に小柄かつ少年のような童顔で、髪が全くない頭をバンダナで覆う。身体は筋肉質ではあるが、不自然に鍛え上げることを嫌うため、戦場での必要最低限の細マッチョ程度。傷跡もない。
本部流実践柔術、軍隊式戦闘術、環境利用闘法などを習得した超軍人。危険に対する卓越した感知能力を有し、アドレナリン操作で超人的身体能力を発揮する。多重人格者(解離性同一性障害)であったが、現在はやや統合されたか、主人格の「ノムラ」に「ガイア」の記憶と技術が溶け込んでいるようである。おそらく幾らか弱体化してはいる。参戦時期は、第二部『バキ』でシコルスキーに勝利した後。ピクルや武蔵とはまだ会っていない。

ここからは「荒野行動-二次系パロロワ」という、お流れになったパロロワ企画から、おれが投げた登場話をサルベージしていく。と言ってもこれは以前に「聖杯戦争候補作」に投げたやつのリメイクだ。銃で撃ち合う戦場なら、こいつがいてもよかろう。ついでにAK47も持たせた。

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