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異文化を採り入れて進化する日本社会、Guidableが目指す外国人と日本人の架け橋

Guidableは、2015年の創業から7期目を迎えました。大手通信会社からベンチャーへ飛び込み、自身で立ち上げた会社が7期目を迎え、さらなる成長を迎える局面に至ったことは、随分と遠い世界まで来たという思いもします。

このたび、Guidableは9者から総額1億2400万円の資金調達を実施し、累計調達額は2億8000万円を超えました。これまでご支援いただきました皆さまには改めて感謝を申し上げます。

この調達は、事業を大きくしていきたいと考えた時に、セールスメンバーを増やしたいとか、認知度を高めるためのマーケティング費用といった具体的な目的もありますが、何より事業環境が良くなってきた実感を強めており、「ここで攻勢をかければドライブする」という手応えを得ています。

このエントリーでは、この調達でGuidableをどう飛躍させるのか、そしてちょっとした振り返りもしたいと思います。

◆Guidable Jobsは、お客様と伴走することで飛躍した

今回の調達を通して特に注力するプロダクトは、在留外国人向け求人サービス「Guidable Jobs」と外国人定着支援サービス「ゼロニンメ」です。

Guidable Jobsはプレスリリースでも触れたように、在留外国人向け求人サービス「Guidable Jobs」はサービス開始当初、正直採用があまり決まらず大変な時期もありました。しかし登録者数の増加にあわせ、求人掲載数が2022年5月時点で前年同月比の約4.4倍と伸長した一方で、採用決定率※も同時点で前年同月比の約2.5倍の高い伸びを示しており、採用サービスとしての手応えを感じています。
※ 採用決定率は、月末時点で掲載している求人のうち、当月に1名以上採用が決まった求人の割合。

サービスとしての完成度が深まった理由の一つに「大手サービスの後追い」をやめたことがあります。「求人媒体」として、システマティックに求人を掲載していた当初は、お客様から「自分たちだけでは運用できない」として契約打ち切りの憂き目にあうケースが後を絶ちませんでした。

そこで、しっかりGuidable Jobsを使い倒していただくようにカスタマーサクセス部門を立ち上げてフォローアップ体制を構築したことで採用が決まりだした。密にコミュニケーションする社員がいることで、クライアント企業の満足度も高まりました。もう一つのメリットが、コミュニケーションによりお客様のペインポイント、不満を吸い上げることができ、どうやったら採用が決まるのか、そしてサービス改善へのフィードバックへと繋がり、Guidable Jobsのプロダクトとしての完成度が高まったように思います。

そのプロダクトを、マーケティングに注力することで企業の代表者様や採用担当者様への認知を取っていきたい、「外国人採用の第一想起を取りたい」という点が今回の調達における一つの目的です。在留外国人のプラットフォーム登録者数は、192カ国・8.5万人と国内有数の規模に達しており、ある程度駆動する環境に至っています。

一方で外国人採用のメリットについてはまだまだ理解されにくく、サービス認知もこれから伸ばしていかなければいけない環境です。外国人採用のハードルを引き下げる、カスタマーサクセスでお客様と伴走していくGuidable Jobsだから提供できる価値をもっと認識していただけるように、セミナーの開催や成功事例のご紹介など、外国人採用を文化として根付かせる働きかけを進めたいと考えています。空中戦ではなく、地道に実直に、それがGuidable Jobs、ひいては外国人採用の勝ち筋と捉えています。

◆採用の一歩先を目指す「ゼロニンメ」

もう一つの注力プロダクトである外国人定着支援サービス「ゼロニンメ」は、Guidable Jobsのお客様に寄り添ったカスタマーサクセスからヒントを得たサービスです。外国人を雇用する企業では、語学力のミスマッチや文化的背景の違いにより人事担当者や部門と外国人社員のコミュニケーションが必ずしも深まらず、外国人社員が業務内容や労務手続きを正確に理解できずに労働意欲を欠いたり、最終的には離職に至るケースがあります。

こうした課題に対してゼロニンメは、Guidableが審査、選定した日本企業における就労経験を持つ選りすぐりの外国人スタッフが、企業と外国人社員の双方をサポート。日本人社員を含めたすべての人事プロセスを管理する人事担当者や、担当業務に集中したい部門管理者の負担を軽減することで、業務効率化を支援します。

調達した資金は、新規事業のゼロニンメをサービスとして作り込むためにも投下します。また、まだまだ生まれたてのプロダクトとして、試行錯誤を進めなくてはなりません。PDCAを回してサービスとしての精度を高めていきます。外国人を採用して終わり、ではなく、いかにクライアントと寄り添うか、個別最適がこれからの企業の在り方と考えています。「採用で終わりじゃない、戦力化までの支援サービスに育てたい」、それがゼロニンメの強みであり、Guidableを更に成長させるキーと捉えています。

◆外国人とアフターコロナ

日本における外国人と切っても切り離せない言葉が「コロナ禍」です。日本に住む在留外国人数は、2020年は前年比104.0%、2021年10月末時点においても前年比100.2%の172万7221人と右肩上がりの成長を続けています※。
※ 厚生労働省 「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和3年10月末時点)より

在留外国人総数300万人のうち、Guidable登録者はまだ3%弱です。まだまだブルーオーシャンな市場環境の中で、短期的には就労・観光を問わず、入国社数の受け入れ枠が緩和されることを受けて外国人対応のための採用強化が見込まれるほか、中長期的に日本の生産年齢人口が減少する中で外国人労働力の確保が全産業で急務となっています。

個々の産業に目を移すと、実はコロナ禍当初は業界としてのアプローチ対象が飲食や宿泊、清掃業でした。これが、休業等により採用ニーズがガクッと落ちてしまい、目線を変えざるをえない状況でした。そこで現在注力している業界が、建設・介護・警備・製造の4業種です。

これらの業界は慢性的な人手不足に陥っており、求人を出しても、なかなか募集が集まらない。その一方で、基礎的な産業だからコロナ影響が薄く、求人ニーズは途切れない。テレアポを繰り返した結果が、この4つの業種だったんです。我々もコロナ禍の影響を大きく受けた中でこの方針変更により受注数が大きく上向きとなり、サービス展開のエリアも関東主要4都県のみならず、東海3県へと広げ、成長基調を再び作ることができました。

◆最後に

Guidableは「外国人と日本人の境界線をなくす」という理念で7期目を迎えました。これからの日本社会には、在留外国人の活力は必須のもの、と捉えています。

単なる数字として在留外国人を捉えるのではなく、在留外国人一人ひとりの文化的背景も含めて、日本社会の活力になっていく。それが、私の外国人交流の原体験である、シェアハウスでともに多種多様な外国人と生活した際の認識です。

価値観が異なる人々に触れることが、物事の新しい側面を教えてくれますし、コロナ禍において赴くことのないさまざまな外国の文化を、日本に在りながらも体験することが出来る。自身の価値観の昇華、変容、進化、そういった体験を日本中の企業、そして人に体感していただきたいのが私の気持ちです。

もし、この理念に共感いただける方がいらっしゃいましたら、ぜひ私たちと一緒にGuidableで働きましょう!
https://guidable.super.site/guidable


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