光を蹴る日

柔らかな葉をつける木と話をするように
移民は崩れた水に口づけて
言語を失って水は生きられない
と、
叫ぶ地面について書き始める

ぶらぶらと足を揺らして
身近なものへ熱を預ける
アルミの机が体温を下げるあいだにも魚は前に進んでいること
そっと開いた瞳の中に収まるつむじ風に
僕の所在を問いかけたこと

蒸発する前に
降り注ぐのを待つそのために傘を置く

手を広げた

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