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起業3周年~廃業率90%を乗り越えた方法~

皆さん、おはようございます、こんにちは、こんばんは、行政書士のKOUTAです!

皆さん、いつも応援ありがとうございます。本日2024年6月15日を迎えまして、行政書士事務所3周年を迎えました。

高校卒業して、就職して、何度か転職して、公務員にも転職したものの3年前の4月末に退職して、6月15日に行政書士の登録ができ、その日から行政書士事務所を運営しております。

いつも応援してくださる、見守ってくれる皆さまや、クライアント、提携先の事業者、様々な人に出会い、無事に3周年を迎えられました。

行政書士にとっては3年という数字は大きな意味を持ちます。
石の上にも三年、この言葉は僕は大嫌いです。いつも言うのは、「今の時代で石の上に三年いると化石なるわい!こんな変化の激しい時代に成長できないのはマズい!」と。

10年後の会社の存続率は6.3%

これは、皆さん、聞いたことがあるかと思います。
創業からわずか10年の間に9割近くの会社が廃業するということです。

起業するということは、車で例えると運転席に乗るということです。事故の責任は運転手が取る、その代わり自分で行き先は決められるし、事故りそうなときは自分の運転次第で回避できる。

でも、当時の僕も皆さんもたいていそうだと思いますが、後部座席にしか乗れないですよね。ハンドルは握れないことはおろか、危険な状況かも分からない。事故しても責任は取らなくてもいいかもしれないが、事故を防ぐことはできない。身を委ねるしかない。こういう運転してればという後悔が後の始末だ。

会社員や公務員でも、1つだけ事故を回避できる方法がある。それは助手席に座ることだ。いわゆる役員や幹部といいましょうか。助手席なので運転手と同じ視界なので、事故を未然に防げるし、道路の状況や運転手の状況を把握することができる。いざとなったらハンドルを横から握り、急カーブを切ることもできる。ただ、皆さん、助手席に座れますか?僕は座れる気がしませんでした、座れたころには50代とか、それでは遅い。

これらのことから、僕は運転席が向いているなと思い、起業することにしました。単純な考え方ですが、自分が運転席に座っても、他者が運転席に座っても事故る可能性があまり変わらないのであれば、自分で納得のいく事故、いやそもそも事故を回避したいなと思いました。つまり、自分が経営しても、他社が経営しても潰れる確率があまり変わらないのであれば、自分で納得のいく倒産や、そもそも倒産させないような経営を自分でしたいなと思いました。

もし、皆さんも会社などで、「こうすればいいのに」「言わんこっちゃない、やっぱりこうなった」「なんで話聞いてくれないんだろう」というのが多ければ、おそらく運転席に座ったほうがいいです。僕はそのタイプでした。

社会人10年の節目のときに、独立をすることにしました。18歳で社会に出て、いろんなところでいろんな仕事をしてきたので経験値は積みあがっていましたので、20代ながらも起業しました。

3年後の個人事業主の生存率は46.6%

個人事業主は起業から3年で53.4%が廃業します。
つまり、3年以内の生存率は50%です

それなりにフリーランス、自営業、個人事業主は激しい生き残りの戦いをしているわけです。

ちなみに会社だと生存率は62.8%です
これは、個人事業主よりも会社のほうが信用力であるとか、融資の借りやすさなども優れているからだと思います。あと、赤字でも資金繰りがもてば潰れないので。

個人事業主の場合も資金繰りがもてば潰れないですが、事業のお金とプライベートのお金は連動しています。事業のお金がなくなれば、本来補填できるであろうプライベートのお金も残っていないことが多いです。

行政書士事務所を始めとした士業は、ほとんど個人事務所、すなわち個人事業主からスタートします。

軌道に乗って、資格を持っている従業員が増やそうとしたり、スケールしていくときに法人化をします。とは言え、株式会社や合同会社ではなく、行政書士法人というものになります。例えば、行政書士法人クロスターミナルといった感じです。ちなみに、個人のときはクロスターミナル行政書士事務所です。

なので、個人事務所か法人かは事務所名を見れば分かりますので、もしよろしければご参考に。

とにもかくにも、生存率が低い個人事業主の形態でいくしかなかったのです。

行政書士の廃業率は90%

諸説ありますが、一般的に行政書士の9割が3年以内に廃業してしまいます。

実際に先輩に話を聞いてみると、だんだん同期や先輩、後輩が離脱していくようです。実際に僕も3年間やってみて、集客はしにくいビジネスだなと思いました。だって、なにかあったときに仕事になるので。なにもなかったら仕事にならないので。なにかあったときに思い出してもらわないといけない。

廃業率が高い原因としては、行政書士登録数の増加傾向にあるからです。また、士業の中では、資格としては取りやすいので参入障壁が圧倒的に低いです。

こうして高卒の僕でも行政書士試験に合格して、公務員を辞めてまでも参入してきたわけなので。

大多数の人は、定年退職や早期退職をして、第2の人生として行政書士をする人が多いなという印象です。なので、行政書士は異業種からの参入が多いので、個性が他の士業より強いです。どの行政書士に依頼しようかなと思ったときは、前職何してたか確認すると決めやすいかと思います。その業界に詳しいかもしれないし、共通点があると接しやすいと思うので。

廃業率90%の業界に飛び込んだのは、なぜか?

知らないことが原因で損をする世の中を変えたかった

今も3年前の開業当初もスローガンは変わらず、「知らないことが原因で損をする世の中を変えたい」というものです。

これは僕自身が高卒で社会に出て、いろんなことで苦労してきました。例えば、正社員なのに手取りが10万円もなかったとか。求人票では手取りが13万円ほどだったのですが、就職してみると現実は違いました。知識があれば、労働条件通知書なり雇用契約書をもらえて、そのときに気づけたはずです。その会社を1年半で辞めて、ハローワークに行ったのですが、会社都合には該当するけど、それなら1年以内に来てくれていたらと、1年以上勤めたとなると納得して働いたことになるそうです。このとき、石の上にも三年と言われ続けて、とりあえず1年は続けて、結局辞めることになったのですが、遅かったと。あとは、住民税が遅れてやってくることを知らなかったりだとか、まあいろいろ知らないことのせいで困ることは多かったですね。

公務員に転職して、まずは高校に配属になったのですが、高校ってこういう制度あったんや~、これ知っていて使っていたら、お母ちゃん楽やったやろうなと。中学1年生のころに両親が離婚して、母子家庭で弟と育ちました。専業主婦だったので、キャリアにも間が空いていたので大変だったかと思います。母子家庭ということもあり、子どもながらお金の事情を感じ取っていたので、就職が必ずできそうな工業系の高校に進んだわけです。なので、高卒という!

その公務員をしている中で、お金の面で困っている生徒がいたので、僕は個別に制度の照会と活用を打診しました。その生徒はとても喜んでくれました。がしかし、僕は注意されました。個別対応はしてはいけない、みんなと同じ対応を取らないといけない。他の生徒からすると、「なんで私には言ってくれないの?」となるとのこと。一理分かるけど、目の前に困っている人がいるならば力になりたい、ましてや公務員になったわけだし。そのときに「公務員は公平ではなく、平等なのだ」と痛感しました。個人のレベルに応じて仕事をしてはいけないのだと。

4年間高校で勤めた後、教育委員会に異動になりました。出世コースに乗ったのかな。でも、ここでも「公平ではなく、平等」でした。個別的に対応すると、注意されるのです。理由は、「あの学校はこういう対応だった。だからこっちの学校もこういう対応にするべきでは。」と言われることが増えるからということ。これも一理分かるけど、目の前に困っている学校があるならば力になりたい、ましてや教育委員会に行ったわけだし。けど、バックボーンなど背景が違うわけなので当然答えは一緒ではない。そのことについては、学校にも理解して欲しいなとは思っていた。

自分の裁量で、困っている人を手助けしたい

公務員になるまでに感じていたこと、公務員になって学校で感じたこと、上級組織の教育委員会でも同じだったこと、いろんなことが積み重なって組織にいてはあかん。

自分で自分の感情に沿った行動をしていきたい、そのためなら自分で責任なんかいつでも取ってやる。

そう思い、行政書士という仕事が適切だったので、廃業率90%の行政書士業界に飛び込んだわけです。

行政書士の仕事は多岐にわたり、企業相手に起業・許認可・補助金の仕事や、一般人に遺言・相続・結婚離婚など様々な業務があります。いずれも困っている人をサポートするのが行政書士の仕事です。

また、1つの仕事に限らずいろんなことをやっていきたい性格なので、仕事の幅が広い、行政書士が性格上合っていました。

3年間で509件の依頼

ありがたいことに、結構な数の依頼がありました。「最初の1年間は、仕事0は覚悟しなあかん」といろんな人に言われましたが、あることをすることで全然仕事はきました。(あることは後ほど解説します)

実際には提携先の仕事を手伝うこともあったので、この2倍くらいの業務をしたかと思います。(提携先の仕事の場合は請求のタイミングで、まとめるので伝票1本にすることが多いので、件数に差は出ます。)

あらためて、この数をみると、いろんなお客さんに僕を選んでもらえたことにしみじみとしています。本当にありがとうございます!

ありがたいことに、今もそれなりに問い合わせは入って来ており、案件化もしております。

ここからは有料にしようと思います。もしご興味ございましたら、開業のお祝いでご購入いただけますと嬉しいです!

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